銀座ライオンPLACEで北海道産ホップでマンゴー香の地ビール

【銀座新聞ニュース=2017年1月10日】サッポロホールディングス(渋谷区恵比寿4-20-1)グループのビヤホール、レストランなどを運営するサッポロライオン(中央区八丁堀4-3-3、ダイワ京橋ビル)は1月11日18時30分から「銀座ライオン GINZA PLACE店」(中央区銀座5-8-1、03-3571-5371)地下1階「ブラッスリー」で「フラノマジカル Session Ale 樽生」を販売する。

サッポロライオンが1月11日18時30分から「銀座ライオン GINZA PLACE店」で提供する「フラノマジカル セッションエール(Session Ale)樽生」。

8月に開店した「銀座ライオン ギンザ・プレイス(GINZA PLACE)店」の「ブラッスリー」のみで毎月、月替わりに発売しているクラフトビール(地ビール)が「クラフト・ラベル・シークレット・タップ(Craft Label SECRET TAP)-銀座コレクション」シリーズで、1月は北海道生まれの「フラノマジカルホップ」を100%使用した、麦芽100%のビールで、果実類を使っていないにもかかわらず、マンゴーを思わせる香りが特長的なクラフトビール「フラノマジカル セッション・エール(Session Ale)樽生」を提供する。

ホップとは、アサ科のつる性多年草で、日本では「セイヨウカラハナソウ」と呼ばれるツル性の植物で、ビールの原料として使われるのは、ホップの受粉前の雌株が持つ毬花(きゅうか)で、その中に眠る黄金色の粉「ルプリン」が、独特の香りや爽やかな苦味、泡立ちをビールにもたらす。

この「毬花」のルプリンにはビールの苦味のもととなる樹脂や香りの成分の精油が含まれ、苦味、香り、泡をもたらす。また、過剰なタンパク質を沈殿させるのでビールの濁りを取り除く作用もあり、雑菌の繁殖を抑え、ビールの腐敗を防ぐ作用もある。ホップには催眠、鎮静、利尿、食欲増進、消化促進といった、薬理的作用もあるが、実際にはビール醸造以外はほとんど使われていない。日本国内では東北と北海道で栽培されている。

ツルの高さは7メートルから12メートルになり、多年生植物であるため、一度植えられるとその根株は10年から30年引き抜かれずに使用される。有効な成分も含んでいるため、ホップ畑では、雄株は限られている。日本では未受精の毬花が用いられるが、地域によっては受精した毬花もビール醸造に用いられている。

原産はカフカス付近(黒海とカスピ海に挟まれた地域)と考えられ、紀元前の相当古い時代から西アジアおよびヨーロッパの山地に野生のホップが自生し、紀元前6世紀頃には、メソポタミア地方の新バビロニア王国やカフカス山脈付近のカフカス民族がビールに野生ホップを使用していたとみられている。

エジプトでは薬用にされていたともいわれている。8世紀になるとドイツでホップの使用と栽培が始まり、次第にヨーロッパ各地に普及し、12世紀にはホップがビールの味付けに使われ始めた。しかし、当時の主流は「グルートビール」と呼ばれる薬草や香草を使用していた。

14世紀から15世紀にかけてホップビールの持つ爽快な苦味や香り、日持ちのよさなどが高く評価され、ビールの主流になった。その理由はホップのもつ香味からではなく、むしろホップを入れて煮た麦汁から作ると腐りにくく長持ちするからだった。ビールにホップが入れられるようになったこの頃からホップの栽培が普及するようになった。

オランダでは14世紀からビール作りに用いられ、16世紀になってオランダから亡命した新教徒たちが英国に伝えた。それ以前は、モルトなどの苦みを持つハーブが用いられていたが、これらは「エール」と呼ばれ、ホップを用いたものだけがビールと呼ばれるようになった。

英国ではヘンリー8世(Henry8、1491-1547)によって毒草として使用を禁止され、次のエドワード6世(Edward6、1537-1553)の時代、1551年にホップ栽培者に特権が与えられた。その後も英国では、1608年に傷んだホップの輸入が禁止されている。ドイツでは、1516年バイエルン公ヴィルヘルム4世(Wilhelm4、1493-1550)により、ビール純粋令(「ビールは大麦、ホップ、水のみを原料とすべし」)が定められた。日本での栽培は1877(明治10)年に、北海道開拓使が外国から苗を持ち込み栽培したのが始まりとされている。

「クラフト・ラベル・シークレット・タップ-銀座コレクション」は世界に100種以上あるビールスタイルのどれにも属さない、今の世界にないビールを造りたい、という思いから生まれ、毎月種類を変えて提供している。

営業時間は11時30分から23時(日曜日、祝日は22時)まで。価格は900円(税別)。