ノエビアギャラリーで「現代の北斎」木田安彦の「ふるさと名山」展

【銀座新聞ニュース=2017年1月17日】化粧品メーカーのノエビア(東京本社・中央区銀座7-6-15、03-5568-0300)の運営するノエビア銀座ギャラリー(中央区銀座7-6-15、ノエビア銀座本社ビル1階)は1月10日から3月17日まで木田安彦による「木版画展 ふるさとの名山」を開いている。

ノエビア銀座ギャラリーで3月17日まで開かれている木田安彦の「木版画展 ふるさとの名山」に展示されている作品((C)KIDA YASUHIKO)。

木版画家として、「三十三間堂」や「西国三十三所」シリーズなど細密な作品を発表する一方で、ガラス絵、板絵、水墨、書など多彩な作品を残し、「現代の北斎」とか「日本のピカソ」と称されたた木田安彦(きだ・やすひこ、1944-2015)の「ふるさとの名山」シリーズから選んだ作品を展示している。

「ふるさとの名山」は、2000年から2006年まで7年をかけて制作された42点の木版画のシリーズで、奈良の「吉野山」には桜の木々、鹿児島の「開聞岳(かいもんだけ)」には蘇鉄の茂みなど、その土地を象徴する風物をあしらって表現している。

木田安彦は1944年京都府京都市生れる、1967年に京都教育大学特修美術科構成専攻を卒業、1968年に同大学美術・工芸専攻科構成専攻を退学、1970年に京都市立芸術大学美術専攻科(現大学院)デザイン専攻を修了、「東行」や「博報堂」制作部に勤務し、1975年に退社して、版画家として作家活動に専念し、ガラス絵、板絵、水墨、油彩、陶、書と多彩に領域を拡げ続ける。

1977年に田中一光(たなか・いっこう、1930-2002)に見出され、セゾングループのクリエイティブ・スタッフに就き、2004年にNHK大河ドラマ「新選組!」のタイトル版画を手がけ、第17回京都美術文化賞、2006年に第24回京都府文化賞功労賞、2011年に平成23年度京都市文化功労者顕彰、2013年に「法眼位」の称号を允許され、2015年に京都市にて逝去した。

この間、毎日商業デザイン賞、クリオ賞、サロン・ドートンヌ、ル・サロン、サロン・ド・ナショナル・デ・ポザール、ラハティ国際ポスタービエンナーレ入選。日経広告賞、日本雑誌広告賞金賞、SDA優秀賞、国際カレンダー展銀賞・銅賞、全国カレンダー展通産大臣賞、文科大臣奨励賞、ニューヨークADC賞銀賞・優秀賞などを受賞した。

開場時間は10時から18時(土・日曜日、祝日は17時)まで。入場は無料。