EBISU BARでロブション「華やぎ」と「余韻」を先行発売

【銀座新聞ニュース=2017年1月19日】大手ビールメーカーのサッポロホールディングス(渋谷区恵比寿4-20-1)グループのビヤホール、レストランなどを運営するサッポロライオン(中央区八丁堀4-3-3、ダイワ京橋ビル)は1月17日から「EBISU BAR銀座2丁目店」(中央区銀座2-5-7、GM2ビル、03-3561-5234)や「EBISU BAR銀座コリドー街店」(中央区銀座8-2先、コリドー街、03-3573-6501)」など15店で「エビス with ジョエル・ロブション 華やぎの時間<樽生>」と「エビス with ジョエル・ロブション 余韻の時間<樽生>」を販売している。

サッポロビールがエビスバー(EBISU BAR)で提供している「エビス ウイズ(with)ジョエル・ロブション」シリーズの「華やぎの時間」と「余韻の時間」。

「エビス ウイズ(with)ジョエル・ロブション 華やぎの時間」は2016年1月に続いて、2017年1月24日にサッポロビール(渋谷区恵比寿4-20-1、0570-200-533)が数量限定で発売する「エビス ウイズ(with)ジョエル・ロブション」シリーズの缶商品で、ビールブランドの「エビス」と、フランス料理のシェフ、ジョエル・ロブション(Joel Robuchon)さんが協力して完成したエビス・シリーズの商品のひとつだ。

「華やぎの時間」はフランス・シャンパーニュ地方産の麦芽を使用し、ニュージーランド・ネルソン地方産とドイツ・ハラタウ地方の薫り高い「ハラタウブラン」と、苦味の「ハラタウトラディション」の2種と、3種のホップの個性をひきだし、調和させることで、口にふくんだ瞬間に広がる華やかな薫りと、コク、清々しい味わいが特徴で、乾杯や食前酒に合うビールとしている。アルコール度数が5%、プリン体が約11ミリグラムで、500ミリリットルと350ミリリットルがある。

「エビス ウイズ(with)ジョエル・ロブション 余韻の時間」は2016年3月に数量限定で発売した「エビス ウイズ(with)ジョエル・ロブション」シリーズの缶商品で、2017年は1月24日に「華やぎの時間」と同時に発売する。

「余韻の時間」はヨーロッパ産麦芽と熟した果実を思わせる薫りが特長の希少なホップ「モザイク(MOSAIC)」を使用し、エビスの醸造技術で個性をひきだしたとしている。口いっぱいに広がる麦芽の豊熟なコクと、ふくよかな薫りが織りなす、まろやかな余韻が楽しめるとしている。

「モザイク」は2012年にアメリカのホップ栽培取扱業者HBC社が発売した新品種のホップで、世界のホップ生産量(2011年で12万8700トン)の約0.7%しかない希少なホップ(2014年時)であり、トロピカルフルーツや柑橘(かんきつ)、ベリーなどのフルーツ、ハーブなどのさまざまなアロマが複雑に絡み合う、香味が特長としている。

「余韻の時間」はアルコール度数が5.5%で、フランス・シャンパーニュ地方産麦芽を使用し、「モザイク」とドイツハラタウ地方産の伝統的ホップ品種「ハラタウ・トラディション」を一部使用している。

ウイキペディアなどによると、「エビスビール」はサッポロビールの前身、「日本麦酒醸造会社(旧開拓使麦酒醸造所)」(1906年に札幌麦酒(サッポロビール)、日本麦酒(エビスビール)、大阪麦酒(アサヒビール)が合併し、「大日本麦酒」となり、1949年の大日本麦酒の分割により、朝日麦酒と日本麦酒に分割)がドイツ人醸造技師、カール・カイザー(Carl Kayser)を招へいして醸造されたビールで、1890年2月25日発売時の名称は「恵比寿麦酒」(当時、販売価格14銭、現在の約3000円)で、七福神にちなんで名づけられた。

当初「大黒天」が予定されていたが、横浜にすでに「大黒ビール」が存在したため、「えびす」(恵比寿)を採用した。国産ビールだったが、カール・カイザーによって原料、設備、技術者とも本場ドイツからそのまま移転させたような「恵比寿麦酒」は販売直後から評判となり、「恵比寿」という地名も駅前も、このビールから付けられた。

大東亜戦争時の1943年にビールが配給制になり、「麦酒」に統一され、「恵比寿麦酒」という名称は消滅したが、1971年に戦後初の麦芽100%使用のラガー(熱処理)ビールとして復活した。1980年代前半に販売が低迷したが、1986年にパッケージデザインの変更と中味の生ビール化、1988年にマンガ「美味しんぼ」の「五十年目の味覚(後編)」で取り上げられ、売り上げが回復した。

長期にわたりプレミアムビール市場の首位銘柄だったが、2000年代中盤にサントリーの「ザ・プレミアム・モルツ」が急成長し、サッポロビールは2006年からエビスブランドのテコ入れに着手し、10月にエビスブランド戦略部を立ち上げて「エビス」の名を冠した商品を複数販売する展開を始めた。

2013年2月20日にジョエル・ロブションさんとの共同開発商品「薫り華やぐエビス」を限定発売した。フランス・シャンパーニュ地方の麦芽とネルソンソーヴィン種のホップを使用した商品としている。

「エビス・バー(EBISU BAR)」は食とエビスビールの関わりを中心に、エビスビールの魅力と世界観を新しい形で、一般に体験してもらう機会を増やす場所として2009年12月9日に第1号店を銀座にオープンした。以降、東京に10店、北海道に1店、東海に1店、関西に3店の計15店がある。

店では<樽生>エビスの全商品、エビス、エビス プレミアムブラック、エビス プレミアムミックス、琥珀エビス、エビス スタウト クリーミートップを提供している。

店舗での「華やぎの時間」と「余韻の時間」は販売価格がグラスで税別650円。いずれも3600リットルずつを販売し、なくなり次第終了となる。

営業時間は銀座2丁目店が平日昼が11時30分から15時、夜が17時から23時(土曜日が11時30分から23時、日曜日、祝日が22時30分)。銀座コリドー街店が平日が17時から23時30分(日曜日、祝日が22時30分)。