東宝1月映画、5カ月連続の9%増、「君の名は。」一時1位も

【銀座新聞ニュース=2017年2月16日】大手映画会社の東宝(千代田区有楽町1-2-2、03-3591-1221)はこのほど、1月の映画営業部門興行成績(速報ベース)が前年比9.6%増の66億9737万円で、5カ月続けて前年同月を上回ったと発表した。

現在、公開中の「君の名は。」((C)2016「君の名は。」製作委員会)。

1月は例年、2月、6月、10月よりも観客動員数が多いものの、12月の反動で減少することが多かったが、2014年1月が91億円と大幅に伸びた反動で、2015年1月が56億円、2016年1月も61億円とほぼ横ばいで、2017年もほぼ同じレベルで推移した。それでもアニメ「君の名は。」が一時、週間ランキングで1位に返り咲くなど健闘したこともあり、5カ月続けて前年同月を上回った。

また、トーホー(TOHO)シネマズ、関西共栄興行、スバル興業という連結3社と東京楽天地、オーエスの持分法適用2社を合わせた5社ベースの東宝グループの映画館(679スクリーン、4月14日以降、熊本の1サイトが休館中)の1月の入場料収入(売店収入は除く)は同3.0%減の52億4606万円だった。2013年6月発表からトーホーシネマズ直営館の入場料収入と東宝グループの入場人員を公表するのを止めている。

1月の上映作品数は12月の8作品よりも、1点少ない7作品だった。興行通信社の興行ランキングによると、12月31、1月1日の週が「君の名は。」が3位、「映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!」が5位、「海賊とよばれた男」が6位、「土竜の唄 香港狂騒曲」が7位、「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」が8位と10位以内に5作品が入り、トップ10の半分を占めた。

7日、8日の週が「映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!」が1位にアップし、「君の名は。」が3位、「海賊とよばれた男」が6位、「土竜の唄 香港狂騒曲」が7位、「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」が8位と10位以内に5作品が入り、2週連続でトップ10の半分を占めた。

14日、15日の週が「本能寺ホテル」が初週1位、「君の名は。」が2位に再び上昇し、「映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!」が5位、「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」が9位、「海賊とよばれた男」が10位と3週連続でトップ10に5作品が占めた。

21日、22日の週が「君の名は。」が2016年11月19日、20日の週以来の1位に返り咲き、「本能寺ホテル」が2位、「映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!」が8位と、2017年初めてトップ10位以内が3作品にとどまった。

28日、29日の週が「君の名は。」が3位、「恋妻家宮本」が初週4位、「本能寺ホテル」が7位と10位以内が2週連続で3作品だった。

1月の配給作品は「恋妻家宮本」、「海賊とよばれた男」、「本能寺ホテル」、「土竜の唄 香港狂騒曲」、「映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!」、「君の名は。」など7作品だった。