松屋銀座で生誕50年「リカちゃん」展

【銀座新聞ニュース=2017年3月22日】松屋銀座店(中央区銀座3-6-1、03-3567-1211)は3月22日から4月3日まで8階イベントスクエアで「誕生50周年記念 リカちゃん展」を開いている。

松屋銀座店で4月3日まで「誕生50周年記念 リカちゃん展」が開かれている「リカちゃん」。

1967年に誕生したの「リカちゃん」が2017年に生誕50周年を迎えることから、製造元のタカラトミー(葛飾区立石7-9-10)が中心になって、「ビー・カラフル(Be colorful)!みつける、わたしの色」をキーメッセージに、年間を通してさまざまなイベントを開いたり、情報を発信し、記念人形も発売する。

「誕生50周年記念 リカちゃん展」は全国巡回を開く予定で、その第一弾が松屋銀座店になる。展覧会は「リカ・ミーツ・リカ(Licca meets Licca、リカがリカと出会う)」をテーマに、いろいろな時代にタイムスリップしながら、自分が遊んだ頃の「わたしのリカちゃん」を探せる内容にしている。

会場では約580体のリカちゃんや家族、友だちを通して、当時の流行のファッションを紹介する。また、誕生時の開発ノートや豪華なリカちゃんハウスなどの資料約70点を公開する。

さらに、「スワロフスキー(SWAROVSKI)」などのブランドや著名人による「50周年お祝いコラボリカちゃん」を特別展示する(このうち24体は、松屋銀座のファッションブランドショップとのコラボ)。

ほかに、初代リカちゃんをオマージュした人形「誕生50周年記念 リカちゃん展 限定リカちゃん」(税別1万2000円)など展覧会オリジナルグッズ約400種類を販売する。

タカラトミーとウイキペディアによると、「リカちゃん」は旧タカラ(1955年設立、2006年にトミーと合併し「タカラトミー」に改称)が1967年に着せ替え人形として企画・開発したもので、マンガ家の牧美也子(まき・みやこ)さんが発売当時の広告のイラストを手がけた。

最初の人形は1967年7月4日に600円から発売され、中心価格が750円で、累計販売数は6000万体以上という。親しみやすさが日本の子どもに受け入れられ、マテル社が「バービー」の販売に力を入れなくなったこともあり、1969年には日本での売り上げでリカちゃんがバービーを上回った。

リカちゃんの「生みの親」が旧タカラの創業者、佐藤安太(さとう・やすた)さんで、「私が人形を作ろうと決意した頃、巷では欧米人の顔をした人形がほとんどでした。“本当に日本の女の子の喜ぶ人形が作りたい。”その一心で女の子の夢と憧れを探し求め、少女漫画の世界にたどり着き、小さなお人形が生まれ」たとしている。

リカちゃんの基本プロフィールは名前が「香山(かやま)リカ」、年齢が11歳(小学校5年)、誕生日が5月3日で、身長が142センチ、体重が34キロ、血液型がO型としている。

家族は父親がピエール(36歳)で フランス出身の音楽家、母が織江(33歳)で、デザイナー、双子の妹がミキとマキ(4歳)、3つ子の妹と弟がかこ、みく、げん(1歳)。母方の祖母が洋子(56歳)、祖父の浩(61歳)で、父方の祖母がエレーヌ(63歳)、祖父がアルベールという設定になっている。

1972年から2代目が誕生し、瞳の星の数が1つから3つになり、眉が細長く、鼻がやや高くなった。1982年から3代目で、髪が赤茶色のストレートロングヘアーになり、顔が少し小さくなって、表情も少し微笑むようになり、イヤリングがつけられた。1987年から4代目で、顔がふっくらと丸く、瞳がすこし垂れ目になり、身長が1センチのびて22センチになった。

タカラでは時代や流行を反映した商品を展開し、ファッションや職業のほか、家族や友達、「リカちゃんハウス」(家や店など)もその時代を表現し、発売当初から、名前や年齢、家族などのプロフィールが設定されている。近年では、小さな子どものための人形としてだけでなく「リカちゃん」と共に時代を歩み成長した大人にも愛されるブランドをめざし、2015年6月から大人向けブランド「LiccA(リカ)」を展開し、人形のほかに、雑貨、服飾などのライセンス商品も強化している。

2016年6月からは子どもから大人まで楽しめる、少し大人っぽい「リカちゃん」の新ドールシリーズ「リカビジューシリーズ」を発売した。ファンとの交流の場として、1968年10月から現在まで続いている「リカちゃん電話」に加え、2014年6月からリカちゃんが「今を生きる女の子」として話題のスポットを訪れたり、多くの人との交流を楽しみながら、情報を発信するツイッターを開始し、2015年2月からはインスタグラムもはじめている。

生誕50周年を記念して、夏に東京と大阪で「リカちゃん50周年記念パーティー」を開くが、2000人の招待客は1992年9月に25周年記念として発売された「2017プレミアムリカちゃん」(25年後の「リカちゃん誕生50周年のバースデーパーティー」招待状付、当時税込2万5000円)を購入し、1993年3月までに申し込んだ人限定となっている。

開場時間は10時から20時(最終日は17時)で、入場料は一般1000円、高校生700円、中学生500円、小学生300円。