加島美術で池大雅ら江戸から現代「美祭」、若冲展で芳沢勝弘解説も

【銀座新聞ニュース=2017年4月16日】加島美術(中央区京橋3-3-2、03-3276-0700)は4月22日から5月7日まで「美祭‐BISAI」を開く。

加島美術で4月22日から5月7日まで開かれる「美祭‐BISAI」と同時に開催される「伊藤若冲」展に出品される作品。

また、加島美術と和田画廊(中央区八重洲2-9-8、近和ビル、03-3231-7774)で4月22日から5月7日まで「伊藤若冲」展を開く。

「美祭」は江戸期から現代までの日本画、油彩画、墨跡などの書画を中心とした総数約420点を展示販売するイベントで、毎年春と秋の2回開いており、今回で11年目、第21回を迎える。

1階ギャラリーと2014年9月に完成し、茶室を併設している2階ギャラリーで展示し、ガラス越しではなく、直かに作品を鑑賞できるのが特徴としている。

今回、展示するのは伊藤若冲(いとう・じゃくちゅう、1716-1800)のほか、曽我蕭白(そが・はくしゅう、1730-1781)、円山応挙(まるやま・おうきょ、1733-1795)、長沢芦雪(ながさわ・ろせつ、1754-1799)、池大雅(いけの・たいが、1723-1776)。

酒井抱一(さかい・ほういつ、1761-1829)、鈴木其一(すずき・きいつ、1795-1858)、河鍋暁斎(かわなべ・きょうさい、1831-1889)、柴田是真(しばた・ぜしん、1807-1891)、渡辺省亭(わたなべ・せいてい、1852-1918)。

白隠慧鶴(はくいん・えかく、1686-1769)、吉田松陰(よしだ・しょういん、1830-1859)、副島種臣(そえじま・たねおみ、1828-1905)、野口英世(のぐち・ひでよ、1876-1928)、富岡鉄斎(とみおか・てっさい、1837-1924)。

横山大観(よこやま・たいかん、1868-1958)、菱田春草(ひしだ・しゅんそう、1874-1911)、下村観山(しもむら・かんざん、1873-1930)、竹内栖鳳(たけうち・せいほう、1864-1942)、上村松園(うえむら・しょうえん、1875-1949)。

村上華岳(むらかみ・かがく、1888-1939)、川合玉堂(かわい・ぎょくどう、1873-1957)、川端龍子(かわばた・りゅうし、1885-1966)、前田青邨(まえだ・せいそん、1885-1977)、小倉遊亀(おぐら・ゆき、1895-2000)。

鏑木清方(かぶらき・きよかた、1878-1972)、東山魁夷(ひがしやま・かいい、1908-1999)、加山又造(かやま・またぞう、1927-2004)、藤田嗣治(ふじた・つぐはる、1886-1968)、中川一政(なかがわ・かずまさ、1893-1991)、香月泰男(かづき・やすお、1911-1974)、山下清(やました・きよし、1922-1971)らの作品を展示販売する。

また、「伊藤若冲」展では、「釣瓶に鶏図」、「鯉図」、「蘆鴨図」、「布袋図」など伊藤若冲の作品を7点、展示販売する。

23日14時から花園大学国際禅学研究所教授の芳沢勝弘(よしざわ・かつひろ)さんによるトークイベントを開き、禅の文化、禅の美術について解説する。

芳沢勝弘さんは1945年長野県生まれ、同志社大学を卒業、財団法人「禅文化研究所」の主幹を経て、現在、花園大学国際禅学研究所教授(副所長)。10年来、日本臨済禅中興の祖である白隠慧鶴(はくいん・えかく、1686-1769)禅師の著作と禅画、墨蹟の調査研究とその再評価に取り組んでいる。

開場時間は10時から18時。入場は無料。トークイベントは事前にHPなどで申し込む。定員が30人で、多数の場合は抽選。22日締め切り。

注:「芳沢勝弘」の「沢」は正しくは旧漢字です。