ヴァニラ画廊で古屋兎丸「帝一の国」原画展

【銀座新聞ニュース=2017年4月16日】ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7、東成ビル地下2階、03-5568-1233)は4月18日から5月7日まで古屋兎丸さんによる「帝一の国」原画展を開く。

ヴァニラ画廊で4月18日から5月7日まで開かれる古屋兎丸さんの「帝一の国」原画展のフライヤー。

マンガ家の古屋兎丸(ふるや・うさまる)さんが少年誌「ジャンプスクエア」などで連載したマンガ「帝一の国(ていいちのくに)」を原作とする実写映画が4月29日から一般公開されるのを記念して原画展を開く。

「帝一の国」は「ジャンプSQ.19」(集英社)に2010年創刊号から2011年秋号まで連載され、その後、本誌の「ジャンプスクエア」に2012年3月号から2016年5月号まで連載されたマンガが原作で、今回は単行本全14巻の中から、作者自らが選んだカラー原画や、映画にも登場する場面の原稿など180点以上を公開する。また、映画「帝一の国」で使用された小道具や衣装なども展示する。

映画「帝一の国」の監督は永井聡(ながい・さとし)さん、主人公の「赤場帝一」は菅田将暉(すだ・まさき)さんが演じており、日本一の名門海帝高校に首席で入学した赤場帝一が、全国屈指の頭脳を持つ800人のエリート学生が通う高校の生徒会長になるために命がけの権力闘争の中へ身を投じていくという物語だ。

古屋兎丸さんは1968年東京都生まれ、多摩美術大学美術学部絵画科(油絵専攻)を卒業、卒業後は油絵だけで身を立てるのが難しく、アルバイトでイラストを描いて収入を得、マンガ家への転身を決意し、1994年に月刊「ガロ」に掲載された「パレポリ(Palepoli)」でデビュー、高校の美術講師をしながらマンガを描き続け、週刊マンガ誌「π(パイ)」への連載により、フリーとなる。
2005年にオムニバス映画「ズー(ZOO)」の中の「陽だまりの詩」の脚本・絵コンテ・キャラクターデザインを手がけ、劇団「東京グランギニョル」の舞台をマンガ化した「ライチ光クラブ」で注目され、2012年12月に舞台化された。2016年10月より「ゴーゴーバンチ」(新潮社)で「少年たちのいるところ」、2017年1月より「モーニング・ツー」(講談社)で「アマネギムナジウム」を連載している。

24日19時からバー「十誡」で古屋兎丸さんと「ジャンプSQ」の副編集長で、2000年に集英社に入社した小菅隼太郎(こすげ・じゅんたろう)さんによるトークショウを開く。参加費は3500円で、HPで予約するが、すでに締め切っている。

開場時間は12時から19時(土・日曜日・祝日17時、金曜日は20時)。入場は600円。入場すると展覧会のために描き下したマンガがもらえる。

注:「帝一の国」の「国」は正しくは旧漢字です。