丸井が有楽町駅前でブラインドサッカー女子壮行会、北沢、海堀も

【銀座新聞ニュース=2017年4月18日】大手小売グループの丸井グループ(中野区中野4-3-2、03-3384-0101)は4月22日に「有楽町 爽 HAPPY SQUARE(有楽町駅前広場)」で「ブラインドサッカー女子日本代表壮行会&トークショー」を開く。

ブラインドサッカー女子日本代表選手とスタッフ。前列左から4人目が主将の原舞香さん、後列右から1人目が監督の村上重雄さん。

5月2日から8日まで「国際視覚障害者スポーツ連盟(IBSA)」主催により、オーストリア・ウィーンで開かれる初の女子選手による国際大会「IBSA女子ブラインドサッカートーナメント2017」に出場することから、女子日本代表選手とスタッフの紹介、監督、主将と元サッカー日本代表で日本障がい者サッカー連盟会長の北沢豪(きたざわ・つよし)さん、元「なでしこジャパン」代表の海堀(かいぼり)あゆみさんとのトークショーを開く。

ブラインドサッカーは「国際サッカー連盟(FIFA)」が定めた5人制室内サッカーの「フットサル」のルールを一部修正して行われており、ゴールキーパー(GK)を含めて5人の選手で構成され、試合時間が前後半それぞれ25分ずつ、その間に10分間のハーフタイムがある。

視力面の制限がないゴールキーパー以外の4人のフィールドプレイヤー(FP)は、「B1」(全盲またはほぼ全盲で、光をまったく感じないか、光を感じても手の影を認識できないクラス)、「B2」(弱視、手の影が認識でき、矯正後の視力が0.03未満、または視野が5度未満のクラス)、「B3」(弱視、矯正後の視力が0.03から0.1、または視野が5度から20度までのクラス)の3クラスがあり、大会はB1クラスとB2/B3クラスの2種類がある。

ブラインドサッカー女子日本代表の壮行会に出演する日本障がい者サッカー連盟会長の北沢豪さん。

「B1」クラスではフィールドプレイヤーの条件を同じにするため、アイマスクを着用し、ゴールキーパーは、ゴール前の5メートル×2メートルの長方形のエリア内のボールにのみ触れることができる。チームにはプレーヤーの他に、敵陣ゴール裏に「コーラー(ガイド)」を置き、プレーヤーに方向や距離などを伝えたり、シュートのタイミングなどを指示する。

サイドラインにはボードが立っており、ボールがタッチを割ることはほとんどない。また、ボールはプレーヤーに位置が分かるよう、音が鳴るように鈴が入れられている。また、観客も、ボールの音や選手との掛け合いなど、聴覚を頼りとするスポーツなので、プレーの妨害にならないように、プレー中に声を出すことは禁止されている。ただ、チームがゴールした直後などプレー時間外については、声を出すことが認められている。

今回の「IBSA女子ブラインドサッカートーナメント2017」に出場する代表選手は1991年兵庫県生まれ、「兵庫サムライスターズ」所属で主将の原舞香(はら・まいか)さん、1975年生まれで、「新潟フェニックスファイヤーズ」所属の伊藤久代(いとう・ひさよ)さん、1980年生まれで、「ブエンカンビオヨコハマ(buen cambio yokohama)」所属の加賀美和子(かが・みわこ)さん、2002年生まれで、「埼玉T.ウイングス(Wings)」所属の菊島宙(きくしま・そら)さん。

同じく海堀あゆみさん。

1985年生まれで、「アヴァンツァーレ(Avanzare)つくば」所属の工藤綾乃(くどう・あやの)さん、1990年生まれで、「コルジャ仙台FC」所属の鈴木里佳(すずき・りか)さん、1980年生まれで、「ラッキーストライカーズ福岡」所属の橋口史織(はしぐち・しおり)さん、1992年生まれで、「埼玉T.ウイングス(Wings)」所属のGK、大作真智子(おおさく・まちこ)さんの8人。

監督は1982年和歌山県生まれ、2013年から日本ブラインドサッカー協会の育成部長を務める、初代ブラインドサッカー日本代表GKだった村上重雄(むらかみ・しげお)さん、ガイドが藤井潤(ふじい・じゅん)さん、コーチ(兼GK)が藤田安澄(ふじた・あずみ)さん、菊島充(きくしま・みつる)さん、トレーナーが榎本芽衣(えのもと・めい)さん、マネージャーが萩原由紀子(はぎわら・ゆきこ)さんと青木恭子(あおき・ゆきこ)さん。

ウイキペディアによると、日本ブラインドサッカー協会(Japan Blind Football Association、略称:JBFA、新宿区百人町1-23-7、新宿酒販会館)は2001年11月11日に発足した「音で蹴るもうひとつのワールドカップ実行委員会」が前身で、2002年10月12日に「日本視覚障害者サッカー協会(JBFA)」が設立され、2010年8月1日に現名称に変更され、2015年10月27日にNPO法人化された。

NPO法人「日本ブラインドサッカー協会」のほかに、障がい者サッカー関連団体として一般社団法人「日本ろう者サッカー協会」、NPO法人「日本アンプティサッカー協会」、一般社団法人「日本CPサッカー協会」、NPO法人「日本ソーシャルフットボール協会」。

NPO法人「日本知的障がい者サッカー連盟」、一般社団法人「日本電動車椅子サッカー協会」があり、これら7団体を統轄する組織として2016年4月1日に「日本サッカー協会(JFA)」内に一般社団法人「日本障がい者サッカー連盟(Japan Inclusive Football Federation、略称:JIFF)」(文京区本郷3-10-15、JFAハウス内)が設立されている。

「日本ブラインドサッカー協会」の登録チーム数はB1クラス(ブラインドサッカー)が18チーム、B2/3クラス(ロービジョンフットサル)が3チームあり、「日本障がい者サッカー連盟」に加盟する団体の中で唯一、指導者ライセンス制度と審判ライセンス制度の両方を設けている。「障がい者サッカー ハンドブック(HAND BOOK)」(日本サッカー協会)には、2015年時点の指導者は66人、指導者インストラクターが5人、審判員が33人、審判インストラクターが3人いる。日本ブラインドサッカー協会は今回の国際大会に審判員を派遣することにしている。

丸井グループは2009年から客参加型のブラインドサッカー体験イベントや研修、選手によるマルイ店での買物体験イベントなどをはじめており、従業員を対象に「サービス介助研修」を実施し、現在では店舗従業員のほぼ全員が研修を受講している。

2015年には日本ブラインドサッカー協会と「サプライサービスパートナー」契約をかわし、ブラインドサッカー男子日本代表へ公式スーツを提供している。2017年3月には、広域な支援のできる「パートナー」契約を結び、ブラインドサッカー男子日本代表に加え、今回から女子日本代表とスタッフに公式スーツを提供する。さらに、代表ユニフォームとスタッフウェアにも丸井グループのロゴを掲出している。

会場では17時30分から18時15分までブラインドサッカー女子日本代表の壮行会、18時15分から18時45分までトークショーとなる。