銀座ライオンPLACEで地ビール100円引き

【銀座新聞ニュース=2017年4月20日】サッポロホールディングス(渋谷区恵比寿4-20-1)グループのビヤホール、レストランなどを運営するサッポロライオン(渋谷区恵比寿1-23-23、恵比寿スクエア、03-5447-6190)は4月20日から5月12日まで「銀座ライオン GINZA PLACE店」(中央区銀座5-8-1、03-3571-5371)地下1階「ブラッスリー」で「CRAFT BEER WEEK」を開く。

「銀座ライオン 銀座プレイス(GINZA PLACE)店」で5月12日まで100円引きとなるクラフトビール。左上から、柑橘香るペールエール、ハロー(Hello)!ヴァイツェン、香り踊るジャグリングアイピーエー(IPA)、左下から、伝説のソラチエース、フラノマジカルセッションエール(Session Ale)、フラノブランセッションウィート(Session WHEAT)。

1516年4月23日にドイツ(バイエルン)の「ビール純粋令」が施行された日にちなみ、1998年10月8日に4月23日を「クラフトビール(地ビール)の日」として制定されており、その日を記念して、「クラブライオンカード」会員に限定してクラフトラベルシリーズのビールを全種類100円引き下げて提供する。

また、北海道生まれの「フラノマジカルホップ」を100%使用し、小麦麦芽を一部使っている「フラノマジカルセッションエール(Session Ale)」と北海道生まれのフラノブランホップを100%使用し、小麦麦芽を使っている「フラノブランセッションウィート(Session WHEAT)」の2種類を飲み比べできる特別セットとつまみのナッツがついて980円(税抜)で提供する。

「クラブライオンカード会員」はサッポロライオン各店舗(一部店舗を除く)で利用できるポイントカードで、入会金、年会費が無料、満20歳以上なら誰でも入会できる。税別100円で5ポイントもらえ、2000ポイントに達すると、2000円分の割引券がもらえる。

ウイキペディアによると、ビール純粋令(Reinheitsgebot)は1516年4月23日にバイエルン公ヴィルヘルム4世(Wilhelm 4、1493-1550)が制定した、「ビールは、大麦(麦芽)、ホップ、水のみを原料とする」と原料を定めた法律で、現在でも有効な食品に関連する法律としては世界最古とされている。

また、1マース(約1リットル)あたりの価格制限を定め、それらを破った醸造業者に対しては、生産したビール樽すべてを押収すると罰則も定めた。1556年には、製法の研究から原料として新たに「酵母」の使用が加えられた。

16世紀当時のビールは、麦芽、水、ホップの主要な原料の他、香草、香辛料、果実が用いられていた。時には毒草さえ混じる粗悪なものや、ビールとすら呼べないものも横行していた。バイエルンでは国内のビール需要に対し質のよい北ドイツのビールを輸入していたが、割高になるため、自国内で安価で質の良いビールを生産、供給し、それにより税収を得ようとした。

また、小麦は、主要な食糧のパンの原料であったため、ビールへの使用を禁止することで食料を確保する狙いもあった。しかし、宮廷醸造所や一部修道院での小麦の原料への使用を認めたので、貴族や富裕層が小麦のビールを独占することとなり、その利益は莫大となった。

このことがヴァイツェンビール(南ドイツ地方で造られている白ビールで、大麦麦芽と小麦麦芽で造られ、フルーティーな香りがあり、ホップの苦味は少ない)が「貴族のビール」と呼ばれる一因となっている。

1871年にバイエルン公ヴィルヘルム1世(Wilhelm 1、1797-1888)によりドイツ帝国が統一された際に、バイエルンは統一の前提条件として、ドイツ全土へのビール純粋令の適用を求めた。これには他の地方の醸造業者が強く反発したものの、1906年にはドイツ全土でビール純粋令が適用された。ピルスナータイプのビールの流行と相まって、スパイスなどを使用したビールのほとんどが姿を消すことになった。

第1次世界大戦敗戦後のワイマール共和国やナチス・ドイツにおいても、ビール純粋令は継承され、ドイツの東西分断時代、ドイツ民主共和国(東ドイツ)では原料不足のため「ビール純粋令」に則らないビールも醸造されていた。東ドイツ工業規格(TGL)のうち、ビールの品質を定めたTGL7766ではビールの原料として、コメなどのでんぷんやコーンスターチ、発芽していない大麦、砂糖、サッカリン、乳酸、食塩、食用色素、さらにタンニン、ペプシン、パパイン、ベントナイト等の安定剤も認められていた。

しかし、EC発足に際して、ビール純粋令は「非関税障壁」として問題視とされ、1987年に欧州裁判所は、ビール純粋令は保護主義を禁じているローマ条約に間接的に違反していると判断を下した。この結果、ビール純粋令は、ドイツ国内の醸造業者によるドイツ国内向けのビール醸造のみを対象とすることとなり、国外への輸出ビールや、国内への輸入ビールには適用されなくなった。1993年にドイツ政府はビール純粋令をビール酒税法の一部として改めて法制化し、醸造に用いる酵母によって、原料を制限している。

現在、ドイツ国内の醸造所の多くは、ビール純粋令の内容によりドイツビールの品質が支えられ、市場競争力を得ているものと考え、これを指針としてビール作りを続けている。

ドイツでは1516年の「ビール純粋令」の施行を記念して、1995年から4月23日を「ビールの日」としている。

営業時間は11時30分から23時(日曜日、祝日は22時)まで。価格は600円から900円(税別)。