ヴァニラ画廊で欧米の連続殺人鬼展、ゲイシー、W・ロー、H・クラークら

【銀座新聞ニュース=2017年5月8日】ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7、東成ビル、03-5568-1233)は5月11日から6月11日までHNコレクションによる「シリアルキラー展2」を開く。

ヴァニラ画廊で5月11日から6月11日まで開かれる「シリアルキラー展前期」の展示される作品。連続殺人犯という犯罪者から予想できない作品が並べられている。

犯罪に関するさまざまな品物を収集しているHNさんのコレクションの中から選んで、前期と後期(6月13日から7月17日)に分けて欧米の凶悪犯罪を犯したシリアルキラーたちの作品、セルフポートレート、手紙、資料など解説を含めた膨大な資料を展示する。

2016年6月に第1回目を開いたのに続いて、今回は前期と後期に分けて、幅広く欧米のシリアルキラーたちの姿を紹介する。

前期は「世界中を恐怖に陥れた最凶のピエロ」、ジョン・ウェイン・ゲイシー(John Wayne Gacy、1942-1994)、「トラックでやってくる殺人者」、ピーター・サトクリフ(Peter William Sutcliffe、1946年生まれ、終身刑)さん、「孤独な無神論者」、ウェィン・ロー(Wayne Lo、1974年生まれ、終身刑)さん、「最悪の殺人バディ」、ヘンリー・リー・ルーカス(Henry Lee Lucas、1936-2001)&オーティス・トゥール(Otis Toole、1947-1996)。

「自分は『サムの息子である。』」、デビッド・バーコウィッツ(David Richard Berkowitz、1953年生まれ、終身刑)さん、「パリの吸血鬼」、ニコラス・クロウ(Nicolas Claux、1972年生まれ、2002年に釈放)さん、「描き続けた一人の少女」、ハドン・クラーク(Hadden Clark、1952年生まれ、懲役70年)さん、「人肉ハンバーガーショップ」、ジョー・ロイ・メセニー(Joe Roy Metheny、1955年生まれ、無期懲役)さん、「妄想のお告げ」、ハーバート・マリン(Herbert Mullin、1947年生まれ、終身刑)さん、「殺人ホテル」、ハーマン・ウェブスター・マジェット(Herman Webster Mudgett、1860-1896)。

HNコレクションの特別展示として、デニス・レイダー(Dennis Lynn Rader、1945年生まれ、終身刑)さん、ジェレミー・ジョーンズ(Jeremy Jones、1973-2005)、イアン・ブレディ(Ian Brady、1938年生まれ、終身刑)さん、ジョン・ヘイグ(John George Haigh、1909-1949)、 ジェフリー・ダマー(Jeffrey Lionel Dahmer、1960-1994)についての資料を披露する。

ほかに、ゲイリー ・リッジウェイ(Gary Leon Ridgway、1949年生まれ)さんの手紙を公開する。

HNさんについては、日本にいる「中島さん」というだけで、詳細は未公表。

ウイキペディアなどによると、シリアルキラー(Serial killer)とは殺害行為を主目的に行う犯罪者、あるいは単独の連続殺人犯(連続殺人事件の犯人)に対して使われる言葉で、和名としては「殺人鬼」と称される。「シリアルキラー」という単語は、アメリカの連続殺人犯テッド・バンディを表現するために考え出されたもので、元FBI捜査官のロバート・K・レスラー(Robert Kenneth Ressler、1937-2013)が1984年9月に提唱した。

特徴や傾向としては、1)ほとんどが男性、2)両親の関係が悪化しており、身内に犯罪者やアルコール、麻薬などの中毒者がいる、3)幼児期に児童虐待や育児放棄など悲惨な体験をしていることが多い。特に何らかの傷害により、脳に傷害を負ったり、性的暴力を受けた者が顕著、4)差別などの社会的排除を長期間かつ過酷なまでに受け続けていた人。

5)成人までの成長過程で周囲から孤立し、友人が少ない。また、夜尿症をなかなか克服できない。動物虐待を好み、窃盗、放火などの犯罪に手を付け、ナイフや銃器に興味を抱くだけでなく、実際に所持する、6)人との交際で、正常な性交ができなかったり、通常の性交では満足できず、次第に性的倒錯が重度になり、被害者への(主に性的な)支配欲が強くなる。特に快楽殺人犯は早期に発覚、逮捕されなかった場合、その性向から連続殺人になりやすい。

7)知能指数は通常より劣り、簡便な仕事を選ぶ者が多い。一方で、少数派ではあるが知能指数が高く、社会的には成功している場合もあり、彼らは容姿や身なりがよく、名士として周囲から慕われるため、被害者も油断しやすい、8)犯罪に対する罪悪感が欠如している(反社会性パーソナリティ障害)ため、殺人以外にも罪を犯していることが多い。暴行や傷害、窃盗、強姦、死体遺棄・損壊が顕著とされる。

9)殺人の手口や被害者の特徴が共通しているため、別々に起きた殺人がほぼ同様の手口で行われている場合や、同傾向の人物が狙われている場合には、捜査上で連続殺人事件と判断する重要な根拠になる、などがある。

金銭目的で犯行に及んだ連続殺人犯は「シリアルキラー」から除外されることもあるが、被害金額が少なかったり、拷問殺人が発覚した場合などは殺害に主眼が置かれているため、シリアルキラーに含まれる。

開場時間は12時から19時(土・日曜日、祝日19時30分)で、入場料はパンフレット付で2000円。会期中は無休。平日はチケットなしで、受付で入場料を払う。週末はチケットを購入し、80分で入れ替える。