TOHO日本橋で「夜明け告げるルー」湯浅政明がイベント

【銀座新聞ニュース=2017年5月20日】東宝映像事業部(港区赤坂5-3-1)は5月25日にTOHOシネマズ日本橋(中央区日本橋室町2-3-1、コレド室町2、050-6868-5060)で「夜明け告げるルーのうた」の監督の湯浅政明さんによるティーチインイベントを開く。

5月25日から一般公開される「夜明け告げるルーのうた」((C)2017ルー製作委員会)。

アニメ「夜明け告げるルーのうた」は19日から一般公開され、25日18時30分の回上映終了後に、湯浅政明(ゆあさ・まさあき)さんらが舞台に登場してあいさつし、ゲストを交えてトークと質問コーナーを設ける。

「夜明け告げるルーのうた」は湯浅政明さんによるオリジナル劇場長編アニメで、キャラクターデザイン原案はマンガ家のねむようこさんが担当し、キャラクターデザインと作画監督は、伊東伸高(いとう・のぶたけ)さんが務め、脚本は湯浅政明さんと吉田玲子(よしだ・れいこ)さんが共同執筆し、音楽は村松崇継(むらまつ・たかつぐ)さんが担当している。

物語は寂れた漁港・日無町で、父親や祖父と3人で暮らす男子中学生カイが主人公で、両親の離婚が原因で東京からこの町へ引っ越してきた彼は、両親に対し複雑な思いを抱えながらも口に出すことができず、鬱屈した日々を送っていた。

ある日、クラスメイトの国男と遊歩に誘われて人魚島を訪れたカイは、人魚の少女ルーと出会う。カイは天真爛漫なルーと一緒に過ごすうちに、少しずつ自分の気持を言えるようになっていく。しかし日無町では、古来より人魚は災いをもたらす存在とされている。

湯浅政明さんは1965年福岡県生まれ、九州産業大学芸術学部美術学科を卒業、1987年に「亜細亜堂」に入社、動画担当に配属され、原画担当に異動、1990年からのフジテレビ系「ちびまる子ちゃん」で本編原画に加え、初代OP「ゆめいっぱい」、初代ED「おどるポンポコリン」の作画を担当した。

1992年の映画「ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌」で音楽シーンを手がけ、その後、フリーとなり、「クレヨンしんちゃん」の各話の作画監督・原画担当として参加し、1993年から始まる「劇場版クレヨンしんちゃんシリーズ」で1作目から設定デザイン、原画を担当している。

1996年の第4作目「クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険」と2014年の第22作目「クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」では絵コンテも担当し、特に2014年には自らのアニメ会社「サイエンスサル(SARU)」(2013年設立)が絵コンテパートの制作を担当している。

2004年のアニメ「マインド・ゲーム」では監督と脚本を務め、毎日映画コンクール大藤信郎(おおふじ・のぶろう)賞、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞、パリ・キノタヨ(KINOTAYO)映画祭大賞、モントリオール・ファンタジア国際映画祭でアニメーション部門優秀賞などを受賞した。

2006年のオリジナル作品「ケモノヅメ」でテレビシリーズ初監督を務め、「カイバ」で原作、監督、脚本を手がけ、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞した。2013年にアメリカのテレビシリーズ「アドベンチャー・タイム」の話数を制作、2014年に「ピンポン アニメーション(THE ANIMATION)」で監督、全話脚本、全話絵コンテを務めた。

同年12月に「アドベンチャー・タイム」の監督、脚本、絵コンテを手がけたエピソード「フードチェイン(Food Chain)」がアメリカ・アニー賞で監督賞(テレビ部門)にノミネートされている。2015年にTAAFアニメオブザイヤーで「ピンポン アニメーション(THE ANIMATION)」がテレビ部門グランプリを受賞した。2017年4月にアニメ「夜は短し歩けよ乙女」を監督している。

チケットは販売中で、料金は一般1800円、大学生1500円、3歳以上高校生と、障がい者1000円、シニア1100円、プレミアボックスシートは2800円。