JR東都市が神田に9hと女性専用カプセルホテル

【銀座新聞ニュース=2017年6月10日】日本最大の鉄道会社、JR東日本(渋谷区代々木2-2-2)グループのジェイアール東日本都市開発(渋谷区代々木2-2-2、03-5334-1041)とカプセルホテルを運営するナインアワーズ(9h、港区西新橋3-23-5)は7月27日に女性専用カプセルホテル「ナインアワーズウーマン神田」(千代田区鍛治町2-9-4、03-5297-7188)を開業する。

7月27日に開業する女性専用カプセルホテル「ナインアワーズウーマン神田」の外観イメージ図。

JR「神田駅」東口から徒歩1分の立地で、敷地面積103.36平方メートル、地上7階建て、延床面積498.01平方メートルに70室のカプセルホテルを開設する。

女性専用で、宿泊が税込4900円から(シャワー利用も含む)、仮眠が1時間1000円から(その後1時間ごとに500円、13時から21時)、シャワーが800円(1時間)という価格設定で、24時間利用できるが、前払い方式で宿泊は翌日10時までにいったんチェックアウトする。連泊する場合でも、毎日チェックアウトして、利用するカプセルを変更する。

ウイキペディアによると、カプセルホテルはカプセル状(箱形)の簡易ベッドを提供する宿泊施設で、旅館業法上では、ホテル営業ではなく「簡易宿所営業」にあたる。1979年にニュージャパン観光(大阪府大阪市中央区道頓堀2-3-28)が大阪府大阪市梅田に初めて「カプセルホテル・イン大阪」を開業したのが最初とされている。

カプセルホテルを発案したのは、大阪でサウナなどの経営に携わっていたニュージャパン観光社長の中野幸雄(なかの・ゆきお)さんと、家具メーカーのコトブキ(千代田区神田駿河台1-2-1)の社員だった福西利文(ふくにし・としふみ)さんで、設計は建築家の黒川紀章(くろかわ・きしょう、1934-2007)は)が担当し、コトブキが生産した。

ナインアワーズは流通、小売業、外食産業などの経営支援や「クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン」に出資するリヴァンプ(港区北青山2-12-16、北青山吉川ビル、03-5413-720)グループで、第1号店は2009年12月に開業し、2013年8月に株式会社ナインアワーズが設立されている。資本金は4000万円。

現在、京都、成田空港、仙台。北新宿の4カ所があり、神田店が5カ所目になる。いずれのカプセルホテルも駅や空港、街の中心部から3分以内の場所にあり、「周辺にある宿泊施設の中で365日最安値」としている。

リヴァンプは現在、ファミリーマート社長の沢田貴司(さわだ・たかし)さんとローソン前会長の玉塚元一(たまつか・げんいち)さんが2005年10月に設立した事業再生会社で、沢田貴司さんはファーストリテイリング副社長(2002年退社)、玉塚元一さんは2002年から2005年までファーストリテイリング社長を勤めていた。

玉塚元一さんは2006年からリヴァンプがロッテリアの経営再建を引き受けたのに伴い、ロッテリア会長CEOに就任し、2010年に契約完了に伴い、会長を辞任し、ローソンに入社した(2014年にローソン社長、2016年に会長、2017年6月に退任、ハーツユナイテッドグループ社長CEOに就任予定)。

沢田貴司さんは2006年にロッテリア社外取締役、2008年に野村総合研究所社外取締役、2015年にリンクアンドモチベーション社外取締役を経て、2016年5月にファミリーマート取締役専務執行役員、9月にファミリーマート社長に就任し、現在、リヴァンプ会長(非常勤)も兼務している。

リヴァンプは2006年にロッテと共同で「バーガーキング・ジャパン」を設立(2010年にリヴァンプ株は韓国ロッテリアに売却)、2010年に「アンティ・アンズ(Auntie Anne’s)」を運営するプレッツエル・ジャパンを設立、013年に串揚と惣菜の店「串菜 クシーナ(CUSI-NA)」を開店、2014年に卵料理中心の店「エッグセレント(eggcellent)」を開店している。

その他、中高生向け英語塾「ジェイ・プレップ(J PREP)斉藤塾」と共同で2014年に小学生向け学習塾「ジェイ・プレップ・キッズ(J PREP KIDS)」などを設立している。