【銀座新聞ニュース=2017年6月11日】大手旅行サイトのトリップアドバイザー(渋谷区恵比寿4-20-3、恵比寿ガーデンプレイス、03-4510-3100)はこのほど、「外国人に人気の日本の観光スポット2017」を発表した。
2017年で9回目となる「外国人に人気の日本の観光スポット」は2016年4月から2017年3月までの過去1年間にトリップアドバイザー上で日本の観光スポットに投稿された外国語の口コミでの評価、投稿数をもとに、独自のアルゴリズムで集計した。
1位には4年連続で「伏見稲荷大社」(京都府京都市)が選ばれた。2017年6月現在、伏見稲荷大社に寄せられた口コミ数は1万5808件で、うち1万3210件が外国語の口コミという。英語、スペイン語、イタリア語、中国語、フランス語、ポルトガル語などあらゆる言語の口コミが寄せられており、世界中の旅行者が訪れる日本を代表する観光名所となっている。
たとえば「Really unique place. We only walked about half of the map because of time constraints but walking through all those arches was awesome.(唯一無二の場所です。時間がなかったので地図の半分ほどしか歩けませんでしたが、鳥居の間をくぐっていくのは素晴らしかったです)」といった口コミがあった。
2位には2016年9位から上げた「アキバフクロウ」(東京都千代田区)が選ばれた。「Nice looking place with many different kinds of owls. The owls looked very well taken care of and the staff was friendly.(たくさんの種類のフクロウを見るにとてもいい場所。フクロウたちはとてもよく世話されているようで、スタッフはとてもフレンドリーだった)」という投稿が寄せられた。
3位には2016年2位の「広島平和記念資料館」(広島県広島市)がランクインした。口コミでは「This museum is unlike any other. It does an incredible job in showing the truth about what happened to Hiroshima and the sheer magnitude of the blast. (他には類を見ない資料館。広島で起きたことの真実や爆発規模をひじょうにじょうずに伝えている)」との声があった。
今回、初登場は22位にランクされた「マジックバーフレンチドロップ」(大阪府大阪市)、23位に選ばれた「RORコメディー」(大阪府大阪市)、27位の「なばなの里」(三重県桑名市)の3カ所。
トリップアドバイザーでは、大阪を訪れた際、USJや大阪城、海遊館、黒門市場などを日中に訪れ、夜はマジックバーやコメディーショーに行くというような旅程を組む外国人観光客が増えてきていることが伺える、としている。また、「アキバフクロウ」も含め、日本人にはあまり馴染みがないようなスポットが外国人観光客からは人気で、日本人にも広がっていく現象が今後増えていきそうとみている。
都道府県別にみると、京都府から7カ所、東京都から5カ所、広島県から4カ所、奈良県、神奈川県、大阪府からそれぞれ2カ所、和歌山県、兵庫県、石川県、沖縄県、長野県、千葉県、三重県、山梨県からそれぞれ1カ所ずつ選ばれた。「地方都市にも外国人観光客の訪問地が広がっているのが伺え」るとしている。
外国人に人気の観光スポット2017年トップ20(カッコ内の数字は前年順位)
1位(1) 伏見稲荷大社(京都府京都市)
2位(9) アキバフクロウ(東京都千代田区)
3位(2) 広島平和記念資料館(広島県広島市)
4位 (3) 厳島神社(広島県廿日市市)
5位 (4) 東大寺(奈良県奈良市)
6位 (10) 清水寺(京都府京都市)
7位 (6) 新宿御苑(東京都新宿区)
8位 (8) 金閣寺(京都府京都市)
9位(11) 箱根彫刻の森美術館(神奈川県箱根市)
10位(12) 高野山奥之院(京都府京都市)
11位(7) 奈良公園(奈良県奈良市)
12位(13) 禅林寺栄永観堂(京都府京都市)
13位(-) 姫路城(兵庫県姫路市)
14位(20)兼六園(石川県金沢市)
15位(5) サムライ剣舞シアター(京都府京都市)
16位(-) 長谷寺(神奈川県鎌倉市)
17位(19)大本山大聖院(広島県廿日市市)
18位(21)沖縄美ら海水族館(沖縄県本部町)
19位(-) 松本城(長野県松本市)
20位(-) 東京都江戸東京博物館(東京都墨田区)