丸善日本橋で任性珍・大石祐子夫婦が木工器展、2人2様の木の器

【銀座新聞ニュース=2017年6月14日】大手出版流通会社の丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)グループの丸善・日本橋店(中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は6月14日から20日まで3階ギャラリーで任性珍さんと大石祐子さんによる「木と漆の器展」を開く。

丸善・日本橋店で6月14日から20日まで開かれる任性珍さんと大石祐子さん夫婦による「木と漆の器展」に出品される作品。

韓国出身の木漆工芸家の任性珍(いむ・そんじん)さんとその妻で工芸家の大石祐子(おおいし・ゆうこ)さんが2015年から3回目の夫婦展を開く。任性珍さんと大石祐子さんは2005年に群馬県安中市に工房「世二(せい)」(群馬県安中市下秋間279、027-382-9626)を開設して、木工ろくろによる木地加工から漆塗りまで一貫して制作しており、「長い年月を生きてきたそれぞれの木に向き合い、器という形で生き続けられるようにと願い」ながら制作に取り組み、「二人二様の木の器、日常使いの器から茶道具など、目で楽しみながら使っていただける器」を展示する。

大石祐子さんは1972年神奈川県川崎市生まれ、1996年に東京大学工学部都市工学科環境衛生コースを卒業、2000年から2004年まで石川県挽物ろくろ技術研修所で川北良造(きたがわ・りょうぞう)さんらから木工ろくろと漆塗りを学び、その間に水上隆(みずかみ・たかし)さんに師事し、2005年に工房「世二」を開設し、群馬周辺と東京などで展示会を中心に活動している。

任性珍さんは1974年韓国忠清南道生まれ、1999年の韓国の韓南大学造形芸術学部応用美術科を卒業、木漆工芸を専攻、2000年から2004年まで石川県挽物ろくろ技術研修所で川北良造さんらに木工ろくろと漆塗りを学び、宮本常吉(みやもと・つねきち)さんの指導を受け、2005年に工房「世二」を開設した。現在、日本工芸会正会員。

開場時間は9時30分から20時30分(最終日は17時)で、入場は無料。