東宝5月映画、19%減、4カ月連続、「君の名は。」後遺症続く

【銀座新聞ニュース=2017年6月14日】大手映画会社の東宝(千代田区有楽町1-2-2、03-3591-1221)はこのほど、5月の映画営業部門興行成績(速報ベース)が前年比19.4%減の65億9350万円で、4カ月続けて前年同月を下回ったと発表した。

現在、公開中の「帝一の国」((C)2017 フジテレビジョン 集英社 東宝(C)古屋兎丸/集英社)。

5月は例年、GWがあって8月、10月などと並んで観客動員数が比較的多い月で、2016年5月も1.6%増と堅調だった。しかし、2017年5月は好調だったアニメ「君の名は。」によって興行収入が増え続けてきたのが2月に息切れし、それが5月も続いている。

また、トーホー(TOHO)シネマズ、関西共栄興行、スバル興業という連結3社と東京楽天地、オーエスの持分法適用2社を合わせた5社ベースの東宝グループの映画館(660スクリーン、2016年4月14日以降、休館中だった熊本の1サイトが3月16日に再開)の5月の入場料収入(売店収入は除く)は同5.6%増の65億2334万円だった。2013年6月発表からトーホーシネマズ直営館の入場料収入と東宝グループの入場人員を公表するのを止めている。

5月の上映作品数は4月の9作品より1点増えて10作品だった。

興行通信社の興行ランキングによると、5月6、7日の週が「名探偵コナン から紅の恋歌」が4週目で2位、「追憶」が初週で4位、「帝一の国」が2週目で5位、「映画クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリ」が4週目で5位と、10位以内が4月最終の29日、30日の週より1点増えて4作品だった。

13日、14日の週が「名探偵コナン から紅の恋歌」が5週目で2位、「追憶」が2週目で5位、「帝一の国」が3週目で6位、「映画クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリ」が5週目で7位と、10位以内が前週と同じく4作品だった。

20日、21日の週が「名探偵コナン から紅の恋歌」が6週目で2位、「帝一の国」が4週目で8位、「追憶」が3週目で9位と、10位以内が前週より1点少ない、3作品だった。

27日、28日の週が「ちょっと今から仕事やめてくる」が初週で3位、「名探偵コナン から紅の恋歌」が7週目で4位、「帝一の国」が5週目で9位と、10位以内が前週と同じく3作品だった。

5月の配給作品は「ちょっと今から仕事やめてくる」、「追憶」、「映画クレヨンしんちゃん 襲来 !!宇宙人シリ」、「映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険」、「帝一の国」、「3月のライオン 後編」、「名探偵コナン から紅の恋歌」、「ひるなかの流星」、「チアダン」など10作品だった。