サッポロが東銀座で生ビール黒ラベルの立ち呑み

【銀座新聞ニュース=2017年6月26日】大手酒造メーカーのサッポロホールディングス(渋谷区恵比寿4-20-1)グループのサッポロビール(渋谷区恵比寿4-20-1、0120-207-800)は6月30日から7月2日の3日間、「パーフェクトデイズ2017東銀座イベント特設会場」(中央区銀座5-13-7)で「サッポロ生ビール黒ラベル『パーフェクトデイズ2017』」を開く。

サッポロビールが6月30日から7月2日の3日間、「サッポロ生ビール黒ラベル『パーフェクトデイズ2017』」を開く「東銀座イベント特設会場」のイメージ図。

「サッポロ生ビール黒ラベル」と黒ラベルブランドの黒ビール「サッポロ生ビール黒ラベル<黒>」(数量限定)を「パーフェクト樽生スタイル」で体験できるスタンディングバーを3日間限定で開く。

生ビールを注文すると、それぞれの黒ラベルにあうオリジナルのつまみ「大人のビヤフード」1品と黒ラベルオリジナルの来場記念グラス1個をもらえる。

つまみは「サッポロ生ビール黒ラベル」用が「焼豚とオリーブとトマトのピンチョス」、「サッポロ生ビール黒ラベル<黒>」用が「穴子巻きと明太子クレープのピンチョス」になる。

「パーフェクト樽生スタイル」というのは、品質基準として、ミクロン単位のきめ細やかさにこだわり、口当たりのいいクリーミーな泡を7対3の黄金比率で提供する「クリーミー(CREAMY)」、ジョッキやタンブラーをきちんと洗浄し、飲むたびにレーシングができる生ビールで提供する「クリア(CLEAR)」、黒ラベル本来の飲み飽きないうまさを追求し、グラスから樽、注出まで徹底した温度管理を行う「コールド(COLD)」という「3つのC」にこだわった樽生ビールのこととしている。

会場も黒を基調とした上質な雰囲気で、女性スタッフが注ぐ手際のよさを、間近で見ながら黒ラベルを楽しめるカウンターエリアと、複数人のグループで楽しめるテーブルエリアで構成されている。カウンターには照明が仕込まれ、きめ細やかな泡やフロスティミストを、印象的に魅せる演出も実施するという。

ウイキペディアによると、サッポロビールは1957年7月に最初に瓶入り生ビール(製造工程で熱処理していないビールを「生ビール」と定義し、「非熱処理」等を併記)「サッポロ壜(びん)生ビール」を発売し、容器は、褐色の瓶にアイボリーホワイトのラベルを直接プリントした「ACL瓶」と呼ばれた。

1967年にサントリー(現サントリービール)が「純生」を発売し、1969年にサッポロビールはACL瓶のデザインを踏襲した紙ラベルに変更し、1972年にラベルの材質にアルミ箔が採用され、1973年にラベルデザインが変更され、この時のデザインが、後の黒ラベルのモデルとなっている。

昭和40年代の日本のビールは熱処理ビールが主流であり、アサヒビール、サッポロビール、サントリーの3社はいく度か瓶製品の生ビールを発売したが、需要を拡大できなかった。1977年4月に「サッポロ壜生ビール」を「サッポロびん生」として販売し、1977年度は800万箱(大びん20本を1箱)を売り上げ、当初計画の3.3倍に相当し、サッポロビールではこの「サッポロ壜生ビール」の発売年の1977年を「サッポロ<生>黒ラベル」の「発売元年」としている。

サッポロビールが生ビールで先行できたのは1969年に本格的にセラミックフィルターを導入したことで、ケイ酸アルミニウムを円筒形に焼成したろ過筒をステンレス製タンク内に直列配置し、うま味成分を吸着することなく無菌ろ過し、酵母を除去することを可能とした。大阪工場で1967年から試験使用し、1969年より本格稼働、1970年には札幌第2工場と目黒工場で稼働し、びん生の販売拡大に伴い順次各工場に導入された。

これに対して、アサヒビールは「本生」に続き飲食店向けの7リットルサイズの「生ビールミニ樽」を発売、「純生」を販売するサントリーの3社は積極的に広告を展開し、「生ビール戦争」と呼ばれた。1976年には流通量のうち9%程度だった生ビールの比率(生化率)が、1980年には21%に達した。熱処理ビールの「キリンラガービール」だけで、生ビールの商品化に慎重だったキリンビールも、1981年には「ビア樽2リットル」や「ビア樽3リットル」の小型樽製品で生ビールに参入した。

1987年3月にアサヒビールが辛口生ビール「アサヒスーパードライ」を発売し、爆発的なヒットとなった。サッポロビールは1989年に「サッポロびん生」をリニューアルし「サッポロドラフト」を発売したが、「びん生」の復活を望む声が強く、同年9月に「サッポロドラフト」を継続販売する一方で、びん生を復活して、両ブランドを併行して販売することにし、この時に消費者から愛称として呼ばれていた「黒ラベル」を取り入れ、「サッポロ<生>黒ラベル」とした。

瓶のラベルの形状は、びん生の楕円形からサッポロドラフトに合わせて六角形に改められ、1990年には、黒ラベルの販売実績がリニューアル前の1988年のびん生の実績を上回り、1991年10月には「サッポロドラフト」の販売を中止した。1990年代後半からサッポロビールの売り上げは低迷し、1996年にキリンビールが「キリンラガー」の非熱処理化(生ビール化)して発売したが、不評で、1997年にキリンラガーはビールのトップブランドをスーパードライに明け渡した。サッポロビールはその後、飲食店向けに販売を強化し、2015年に21年ぶりに売上高が前年を上回った。

営業時間は11時(平日は16時)から21時(平日は22時、日曜日は20時)。価格はビール、ビヤフード(つまみ)、来場記念グラス1個で500円(税込)。