永谷商事、宝井琴柑と西新井大師風鈴祭りを散策

【銀座新聞ニュース=2017年6月27日】永谷商事(武蔵野市吉祥寺本町1-20-1、0422-21-1796)が運営する「お江戸日本橋亭」(中央区日本橋本町3-1-6、日本橋永谷ビル1階、03-3245-1278)は7月3日に宝井琴柑さんによる「講談師と歩く歴史と文化の散歩ラリー」を開く。

お江戸日本橋亭で7月3日に開かれる「講談師と歩く歴史と文化の散歩ラリー」で西新井大師の風鈴祭を案内する宝井琴柑さん。

「講談師と歩く歴史と文化の散歩ラリー」は永谷商事が毎月2、3回程度定期的に開いている、講談師が名所旧跡などを解説しながら一緒に歩いて回り、その後、寄席で講談や落語などを鑑賞する企画だ。

今回は「関東三大厄除け大師西新井大師風鈴祭り」と題して、二ツ目の講談師、宝井琴柑(たからい・きんかん)さんの案内により、東武大師線「大師前」駅から「西新井大師(にしあらいだいし)」(足立区西新井1-15-1)の風鈴祭を散策して、昼ころにお江戸日本橋亭に移動して、昼食後の午後から「お江戸寄席」を観賞する。

ウイキペディアと西新井大師によると、西新井大師は真言宗豊山派の寺で、山号を五智山と称し、寺名は正しくは「五智山遍照院総持寺(ごちさん・へんじょういん・そうじじ)」と称する。古くから「関東の高野山」とも呼ばれている。

空海(弘法大師、くうかい、こうぼうだいし、774-835)が関東巡錫(じゅんしゃく、僧侶が各地をめぐり、教えを説くこと)の途中、西新井を通った際に、本尊である観音菩薩の霊託(れいたく)を聞き、本尊の「十一面観音」を彫り、826(天長3)年に寺院を建立したのがはじまりとされる。

西新井大師は厄災消除の祈願寺として創建され、江戸時代には女性の厄除け祈願所として知られた。川崎大師、観福寺大師堂とともに弘法大師を祀る「関東厄除け三大師(かんとうやくよけさんだいし)」のひとつに数えられている。毎年の正月には初詣の参拝客で賑わう。境内には弘法大師によってもたらされたとされる加持水(かじすい)の井戸があり、この井戸が本堂の西側にあったことから、「西新井」の地名ができたと伝えられている。

江戸時代中期に建立された本堂は、1966年の火災により焼亡したが、本尊は難を逃れ、本堂は1971年に再建された。

風鈴祭は1999年からはじまったイベントで、全国47都道府県から500種類以上の風鈴が、都道府県別に展示販売される。江戸風鈴や九谷焼や有田焼などの風鈴、南部鉄の風鈴、竹細工やまりなどの風鈴も出される。2015年が7月11日から8月2日、2016年が7月2日から31日まで開かれ、2017年については、「上旬」としてあるだけで、詳細は未公表。

宝井琴柑さんは神奈川県横浜市生まれ、山形大学人文学部を卒業、2006年4月に宝井琴星(たからい・きんせい)さんに入門、講談協会前座見習い、6月に前座となり、2010年6月に二ツ目に昇進した。

時間は10時から16時で、10時に東武大師線「大師前」駅に集合し、昼前にはお江戸日本橋亭に移り、13時30分からお江戸日本橋亭で宝井琴柑さんも出演する「お江戸寄席」を観賞する。料金は弁当、飲み物、寄席代を含めて3000円で、交通費などがかかる場合は自己負担となる。申し込みは永谷商事まで。

13時30分からのお江戸寄席は前座の三遊亭遊七(さんゆうてい・ゆうしち)さん、二つ目の立川寸志(たてかわ・すんし)さん、宝井琴柑さん、真打の橘家竹蔵(たちばなや・たけぞう)さん、ものまね漫談の名和美代児(なわ・みよじ)さん、真打の三遊亭好楽(さんゆうてい・こうらく)さんが出演する予定。