サニーヘルス、中鎖脂肪酸100%のMCT油でダイエット

【銀座新聞ニュース=2017年7月7日】サニーヘルス(中央区八重洲2-1-6、八重洲kビル、0120-662-444)はこのほど、レポート「糖質オフダイエットを効率化する『MCTオイル』とは?」を発表した。

「中鎖脂肪酸」が100%なのがMCTオイルで、ダイエットに適していると期待されている。ただ、ネットでは250グラムで1300円前後と、かなり高価なのが難点。

高カロリーの油はダイエットの天敵と考えられていたのは昔のことで、近年ではよい油を摂取することで、ダイエット効果や健康に作用するという考え方が一般的になってきている。体によい油といえば、オリーブオイル、えごま油、最近ではココナッツオイルが注目されている。

ココナッツオイルが人気なのは、主成分が「中鎖脂肪酸」と呼ばれる種類の脂肪であることが大きな理由だが、その割合はココナッツオイルでは6割ほどという。この成分が100%のオイルが「MCTオイル」だ。

MCTオイルは日本ではそれほど認知度が高くないが、アメリカではすでにメジャーな存在となっているオイルで、ココナッツやパームフルーツというヤシの一種が原料としている。「MCTオイル」とは、「ミディアム・チェーン・トリグリセリド(Medium Chain Triglyceride)」の頭文字で、「中鎖脂肪酸」をいう。

脂肪は大別すると「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」の2種類があり、動物性か植物性かというよりは、基本的に室温でも固体なのが飽和脂肪酸、液状なのが不飽和脂肪酸で、中鎖脂肪酸は飽和脂肪酸に分類されるが、「MCTオイル」は液状になっている。

飽和脂肪酸はバターや肉など動物性脂肪に多く含まれており、コレステロール値が上がることから、健康志向の人には敬遠されがちな種類の脂肪だが、飽和脂肪酸はいくつかの種類に分類され、体に蓄積されるタイプと、効率よくエネルギーに代謝されて体に溜まりにくいタイプがある。

中鎖脂肪酸が主のMCTオイルやココナッツオイルは、後者のタイプで、一般的なサラダ油や動物性脂肪と比べて、MCTオイルやココナッツオイルが優れているのは、この「エネルギーとして燃焼」される効率がひじょうによい点にある。

サラダ油に多い「長鎖脂肪酸」と比べて「中鎖脂肪酸」は、消化吸収は約4倍、代謝は約10倍も速く、中性脂肪にもなりにくい。また、中鎖脂肪酸は善玉コレステロールの働きを助け、悪玉コレステロールを減少させる働きがあり、ダイエットや生活習慣病のケアにも効果があると考えられている。

MCTオイルは無味無臭なので、さまざまな料理や飲み物、汁物などにかけても違和感なく口にすることができるし、常温でも液状なので、ドレッシングにも適している。

MCTオイルのダイエット効果は、もう一つ重要なものがあり、それは糖質オフダイエットで注目されるようになった「ケトン体」を効率的に生成する能力があることとしている。

糖質の摂取量を減らすなどにより、体内でエネルギー源となるブドウ糖が不足すると、体はその代わりとして体脂肪を分解して作られる「ケトン体」を使い始める。意図的にこの状態(「ケトーシス」)を作り、体脂肪を燃焼させるのが、糖質オフダイエットのメソッドだが、体のエネルギー源はブドウ糖が優先的に使われるため、ブドウ糖が足りていればケトン体が作られることはない。

しかし、中鎖脂肪酸は、ブドウ糖が体内で不足していなくてもケトン体を作り出す働きがあるため、効率的に脂肪を燃焼させることができるようになる。ただ、中鎖脂肪酸も完璧ではなく、ある程度のブドウ糖が体内に残っている場合はそれが使われるので、中鎖脂肪酸をダイエット利用するのであれば、糖質の摂取量は控えめにするほうがより効果が出るとしている。

MCTオイルは加熱調理には向かないので、常温でそのまま摂取するの基本という。炒め物や揚げ物に使用するなら、加熱による酸化に強いココナッツオイルが適しているので、使い分ける。

目安量は1日に大さじ1杯から2杯程度で、商品によっても異なるので、表示を確認する必要がある。便秘が改善されたというケースもあり、お腹が緩くなりやすい人は、初めは少量から試すこととしている。

体脂肪を燃やしてくれる中鎖脂肪酸は、糖質を抑えながら並行して摂取することで、より高い効果が得られると考えられているが、MCTオイルを摂取すると血中のケトン体が増えるため、糖尿病の人や血糖値が高い人は、使用に注意が必要としている。