ヴァニラ画廊で高橋美貴展、天国でも地獄でもない境界線の世界

【銀座新聞ニュース=2017年7月16日】ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7、東成ビル、03-5568-1233)は7月20日から8月6日まで高橋美貴さんによる個展「Limbo-辺獄」を開く。

ヴァニラ画廊で7月20日から8月6日まで開かれる高橋美貴さんの個展「リンボ(Limbo)-辺獄」に出品される作品。

長年ゲームクリエーターとして活躍してきたイラストレーターの高橋美貴(たかはし・みき)さんが「天国でも地獄でもない、境界線上の世界観を描」いた鉛筆画、CG作品、日本画などを展示する。また、高橋美貴さんの師である平良志季(たいら・しき)さんが、今回の展示のために描き下ろした作品も特別展示する。

「リンボ(Limbo)」はデンマークのインディーメーカー「プレイデッド(Playdead)」が開発したコンピュータゲームで、運命に逆らい、リンボの世界へと足を踏み入れた少年が、離れ離れとなった妹を探しながら冒険するストーリーだが、すべてが影で描かれた目を引く「モノトーングラフィック」と、容赦のない「死の描写」で、話題を集めた。

敵を倒すことよりもパズルが主眼となっており、プレイヤーは即死系の罠を回避しつつ、行く手を阻む仕掛けを解いていく。基本的にBGMがなく環境音のみが響き、モノトーンのアートワークと相まって、不気味で幻想的な世界が作り出されている。

高橋美貴さんは東京都生まれ、1995年に武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科を卒業、ソニー・インタラクティブエンタテインメントにアーティストとして在籍し、日本を舞台にしたホラーゲームシリーズで「屍人・闇人」のデザインに携わち、2014年よりオリジナル作品を発表、「ベハンス・ワコム(Behance Wacom)」賞を受賞し、2016年にヴァニラ画廊大賞展に参加している。

開場時間は12時から19時(金曜日は20時、土・日曜日、祝日は17時)。入場料は500円。

注:「高橋美貴」の「高」は正しくは旧漢字です。