「散歩する侵略者」上映会、長沢まさみ、松田龍平ら挨拶

【銀座新聞ニュース=2017年7月23日】大手映画配給会社の松竹(中央区築地4-1-1、東劇ビル、03-3541-2711)と映画配給会社の日活(文京区本郷3-28-12、03-5689-1002)は8月8日に丸の内ピカデリー(千代田区有楽町2-5-1、有楽町マリオン、03-3201-2881)で「散歩する侵略者」の完成披露上映会を開く。

9月9日から一般公開される「散歩する侵略者」((C)2017『散歩する侵略者』製作委員会)。

9月9日に一般公開される「散歩する侵略者」の完成上映会で、8月8日19時から開演する。開演に際して、スタッフと出演者があいさつする。当日は監督の黒沢清(くろさわ・きよし)さんをはじめ、加瀬真治の妻「加瀬鳴海」役の長沢(ながさわ)まさみさん、加瀬鳴海と不仲だった夫「加瀬真治」役の松田龍平(まつだ・りゅうへい)さん、ジャーナリストの「桜井」役の長谷川博己(はせがわ・ひろき)さん。

侵略者の「天野」役の高杉真宙(たかすぎ・まひろ)さん、女子高生で侵略者の「立花あきら」役の恒松祐里(つねまつ・ゆり)さん、加瀬鳴海の妹「明日美」役の前田敦子(まえだ・あつこ)さん、「丸尾」役の満島真之介(みつしま・しんのすけ)さん、刑事「車田」役の児嶋一哉(こじま・かずや)さん、「鈴木社長」役の光石研(みついし・けん)さん、原作者の前川知大(まえかわ・ともひろ)さんが舞台に登場してあいさつする。

「散歩する侵略者」は劇作家の前川知大さんが率いる劇団「イキウメ」の同名の舞台(2005年初演)が原作で、2017年5月17日から28日まで開かれたフランス・カンヌの第70回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品された。

物語は数日にわたって行方がわからなくなっていた夫・真治が、まるで別人のように優しくなって帰ってきたことに戸惑う妻・鳴海。それ以来、真治は毎日どこかへ散歩に出かけるようになる。

同じ頃、町で一家惨殺事件が発生し、不可解な現象が続発。取材を進めるジャーナリストの桜井は、ある事実に気づく。不穏な空気が町中を覆う中、鳴海は真治から「地球を侵略しに来た」という衝撃的な告白を受ける。

ウイキペディアによると、黒沢清さんは1955年兵庫県神戸市生まれ、立教大学卒業、在学時は自主映画制作集団「パロディアス・ユニティ」に所属、1981年に自主制作の「しがらみ学園」が、ぴあフィルムフェスティバルに入選し、長谷川和彦(はせがあ・かずひこ)さんが監督した「太陽を盗んだ男」に制作助手として参加、1981年に相米慎二(そうまい・しんじ、1948-2001)が監督した「セーラー服と機関銃」で助監督を務めた。

1983年にディレクターズ・カンパニー制作のピンク映画「神田川淫乱戦争」で映画監督としてデビュー、1997年に「キュア(CURE)」で日本インターネット映画大賞日本映画作品賞を受賞、2003年に「アカルイミライ」や「ドッペルゲンガー」、2006年に「LOFT ロフト」、2007年に「叫」などを監督した。2008年に「トウキョウソナタ」で第61回カンヌ国際映画祭「ある視点部門」で審査員賞、第3回アジア・フィルム・アワード作品賞を受賞した。

2013年に「リアル-完全なる首長竜の日」で劇場用映画としては5年ぶりに監督を務め、同年、前田敦子さん主演の「セブンス・コード(Seventh Code)」で第8回ローマ映画祭最優秀監督賞を受賞した。2015年に「岸辺の旅」で第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門監督賞を受賞した。

チケットはチケットぴあを通じて、最速抽選、プレミアムを販売しており、27日11時締め切り。先行抽選は24日11時から受け付け、28日11時締め切り。料金は全席指定で2000円均一。