丸善丸の内で須貝仁、竹内喜久江ら「自分の中の東京風景」展

【銀座新聞ニュース=2017年8月6日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ内、03-5288-8881)は8月9日から15日まで4階ギャラリーで「東京こだわりの風景画展ー自分史の中の東京を描く」を開く。

ー自分史の中の東京を描く」。画像は過去の「東京こだわりの風景画展」に出品された大須賀一雄さんの「原宿駅」の風景。

日貿出版社(文京区本郷5-2-2、03-5805-3303)との共同企画で、水彩画の荒木淳一(あらき・じゅんいち)さん、ペン彩画の大須賀一雄(おおすが・かずお)さん、彩色ペン画の岡本真由蘭(おかもと・まゆらん)さんら19人の画家が東京について「自分史の中の東京を描く」をテーマで、自分にとっての東京をそれぞれ回想して絵に表現した作品を展示する。

「昭和」も今や「91年」、あと9年で「昭和100年」を迎える。「これまでの人生で強く心に刻まれたり、日常生活の中に何気なくのこる風景など、懐かしさがこもった絵による東京の魅力を再発見して」ほしいとしている。

今回、出品するのは1955年千葉県千葉市生まれ、愛知大学文学部フランス文学科卒業、フランス・ソルボンヌ大学文化学科に留学、1988年にローマン派美術協会展で地球人賞、2013年にローマン派美術協会展で特選を受賞している水彩画の荒木淳一さん、群馬県生まれ、国鉄時代に機関車の運転士を務め、JR東日本国際課を経て、JR東日本絵画クラブ初代事務局長を務め、JR東日本の駅を1000点以上描いている大須賀一雄さん、女子美術大学卒業で彩色ペン画の岡本真由蘭さん。

1948年東京都中央区生まれ、東京芸術大学大学院修了、女子美術短期大学講師の日本画の小川幸治(おがわ・こうじ)さん、水彩画の小田切充(おだきり・みつる)さん、静岡県生まれ、東京芸術大学工芸科を卒業、同大学大学院彫金専攻を修了、「石井幹子デザイン事務所」を経て、1971年に独立して「アトリエ」を設立、宝飾品のデザイン、制作をはじめ、1978年から水墨画をはじめ、日本水墨画賞、日本クラフト賞を受賞した水彩画の久山一枝(くやま・かずえ)さん。

1943年東京都神田生まれ、東京芸術大学美術学部工芸科卒業、デザインの仕事の傍ら、東京の町を30年以上描き続けてきた水彩画の小林征治(こばやし・まさはる)さん、水彩画のサイトウサチコ(さいとう・さちこ)さん、1944年東京都生まれ、桑沢デザイン研究所を卒業、40歳のころより風景のスケッチを描いている水彩画の塩沢宗馬(しおざわ・そうま)さん、1947年山形県南陽市生まれ、東京造形美術学校卒業、桑沢デサイン研究所卒業で、松戸市美術展審査委員の墨彩画の須貝仁(すがい・じん)さん。

1963年東京都文京区根津生まれ、杉山八郎(すぎやま・はちろう)さんの子息でペン画の杉山浩一(すぎやま・こういち)さん、「東京を描く市民の会」常任理事で水彩画の滝川信介(たきがわ・しんすけ)さん、東京都生まれ、女子美術短期大学部出身の水彩画の竹内喜久江(たけうち・きくえ)さん、1943年福岡県生まれ、大学卒業後、三井物産に入社、子会社の役員を務めた水彩画の土屋始彦(つちや・もとひこ)さん。

淡彩日本画の長島香織(ながしま・かおり)さん、1947年福岡県生まれ、1970年関西学院大学卒業、武田薬品工業入社、1982年から大阪の古い町家と建物を描き始め、2006年に武田薬品工業を定年退職した水彩画の畑和博(はた・かずひろ)さん、女子美術大学短期大学部研究生で、第93回春陽展で絵画部奨励賞を受賞した油彩画の桧垣友見子(ひがき・ゆみこ)さん。

水彩画の日高(ひだか)めぐみさん、1937年東京都生まれ、大学中退後に銀座でサンドイッチマン、うなぎ店板場、メガネ店、タクシー運転手などのアルバイトを経験して銀座で初個展を開き、1984年から画業に専念している鉛筆画の安住孝史(やすずみ・たかし)さん。

開場時間は9時から21時(最終日は16時)まで。入場は無料。

注:「滝川信介」の「滝」、「桧垣友見子」の「桧」、「日高めぐみ」の「高」は正しくは旧漢字です。