東宝7月映画、97%増、6カ月ぶり、新作効果か

【銀座新聞ニュース=2017年8月10日】大手映画会社の東宝(千代田区有楽町1-2-2、03-3591-1221)は8月9日、7月の映画営業部門興行成績(速報ベース)が前年比96.8%増の69億2022万円で、6カ月ぶりに前年同月を上回ったと発表した。

現在、公開中の「劇場版ポケットモンスター キミにきめた!」((C)Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku (C)Pokemon (C)2017 ピカチュウプロジェクト)。7月の東宝配給の新作は4作品あった。

7月は例年、夏休み時期なので、3月、5月と並んで観客動員数が多い月だが、2013年に77億円、2014年に43億円、2015年に77億円、2016年に35億円と1年ごとに興行成績が大幅に変わっており、2017年は同じ流れで、69億円台に回復し、2017年としては4月の76億円に次いで、興行収入が多い月となった。また、2月から前年割れが続いていたが、「劇場版ポケットモンスター」をはじめ、4作品が封切られたことで、6カ月ぶりに大幅な増加になった。

一方、トーホー(TOHO)シネマズ、関西共栄興行、スバル興業という連結3社と東京楽天地、オーエスの持分法適用2社を合わせた5社ベースの東宝グループの映画館(660スクリーン)の7月の入場料収入(売店収入は除く)は同22.6%増の71億2111万円だった。2013年6月発表からトーホーシネマズ直営館の入場料収入と東宝グループの入場人員を公表するのを止めている。

7月の上映作品数は6月と同じく7作品だった。

興行通信社の映画興行ランキングによると、7月1、2日の週が「忍びの国」が初週2位、「昼顔」が4週目6位、10位以内が7月最終の29日、30日の週の1作品から2作品に増えた。

8日、9日の週が「メアリと魔女の花」が初週2位、「忍びの国」が2週目3位、「昼顔」が5週目8位と10位以内が前の週の2作品から3作品だった。

15日、16日の週が「劇場版ポケットモンスター キミにきめた!」が初週1位、「メアリと魔女の花」が2週目5位、「忍びの国」が3週目6位と10位以内が前の週と同じく3作品だった。

22日、23日の週が「劇場版ポケットモンスター キミにきめた!」が2週目4位、「メアリと魔女の花」が3週目6位、「忍びの国」が4週目7位と10位以内が前の週と同じく3作品だった。

29日、30日の週が「君の膵臓をたべたい」が初週3位、「劇場版ポケットモンスター キミにきめた!」が3週目6位、「メアリと魔女の花」が4週目8位、「忍びの国」が5週目10位と10位以内が前の週より1作品増えて4作品だった。

7月の配給作品は「劇場版ポケットモンスター キミにきめた!」、「昼顔」、「君の膵臓をたべたい」、「メアリと魔女の花」、「忍びの国」、「ちょっと今から仕事やめてくる」、「名探偵コナン から紅の恋歌」の7作品だった。