日本橋でE・プレスリー映画ブルーハワイ、アカプルコ

【銀座新聞ニュース=2017年8月10日】エルビス・プレスリー・ソサエティ・オブ・ジャパン(中央区銀座8-16-3、03-3541-6503)は8月13日12時から日本橋公会堂(中央区日本橋蛎殻町1-31-1、日本橋区民センター、03-3666-4255)で「没後40周年企画 エルビス映画祭」を開く。

「ブルーハワイ」の当時の映画ポスター。ウイキペディアによると、「ブルーハワイ」は1937年のビンク・クロスビーの主演映画「ワイキキの結婚」のために作られた曲で、その後多くの歌手によってカバーされたが、もっとも成功したのがプレスリー主演の「ブルーハワイ」の主題歌で、そのアルバムはビルボードチャートで20週連続で首位を占めた。

アメリカのロックンロール歌手で「キング・オブ・ロックンロール」といわれたエルビス・プレスリー(Elvis Presley、1935-1977)の没後40周年を記念して、エルビス・プレスリーの映画「ブルーハワイ」(原題:Blue Hawaii、1961年)と「アカプルコの海」(原題:Fun in Acapulco、1964年)を上映する。

「ブルーハワイ」はノーマン・タウログ(Norman Taurog、1899-1981)監督の作品で、エルビス・プレスリーが主演する8本目の作品だ。アラン・ワイス(Alan Weiss)のオリジナル・ストーリーをハル・カンター(1919-2011)が脚色した、エルビス・プレスリーが歌い、暴れる喜劇としている。

2年間の兵役を終えて帰国したチャド・ゲイツ(エルビス・プレスリー)は、パイナップル商の家業を手伝い、良家の娘と結婚して欲しいという母親サラ(アンジェラ・ランズベリー)の願いを聞かず、ハワイとフランスの混血の恋人メイル(ジョーン・ブラックマン)の勧める観光会社に就職した。

最初の仕事は女教師アビゲール(ナンシー・ウォルターズ)と4人の女学生をハワイ1週間旅行に連れて行くことで、旅行前夜にチャドの家で開かれた彼の帰国を祝うパーティーに恋人メイルを連れていった。

翌日、チャドは女学生たちをドライブに連れ出したが、その中の1人エリー(ジェニー・マックスウェル)は、ことごとにチャドを困らせ、ルアウで酔客がエリーをからかったことから、チャドは観光客と大乱闘を演じてブタ箱に入れられてしまう。

観光会社もくびになったチャドは両親にメイルとの交際をやめるように言われ、反抗して家を出ると、アビゲールに雇われることになり、一行をカウアイ島へ連れてきた。その夜、エリーがチャドの部屋へ来て誘惑しようとした時、チャドの後を追ってきたメイルがホテルに着く。

チャドはエリーを追い出すも、今度はアビゲールが入ってきて、チャドの父親の友人ジャックと婚約したことを知らせた。翌日、仕事も終えたチャドは、ジャックが機転をきかして呼んだ父に会い、来年はハワイで販売会議を開くこと、観光会社を作ることを承諾させ、メイルとも晴れて結婚できるようになった。

この作品の中で、エルビス・プレスリーは主題歌「ブルーハワイ」をはじめ、「好きにならずにいられない」や「ロカフラ・ベイビー」などを歌い、「ハワイアン・ウェディング・ソング」に乗せたラスト・シーンはハワイでの挙式ブームを招いた。

「アカプルコの海」はエルビス・プレスリー13本目の主演作品で、アラン・ワイスの脚本をリチャード・ソープ(Richard Thorpe、1896-1991)が監督した青春ドラマだ。撮影はアカプルコで行われたが、エルビス・プレスリーはロケに参加せず、ハリウッドに残り、エルビス・プレスリーの登場シーンの背景はすべて合成されている。

内容はマイク(エルビス・プレスリー)はヨットの水夫で、アカプルコに上陸すると、酒場に入った。飛び入りで歌い、喝采を博したまではよかったが、船主の娘が酒場について来たため、船主に解雇された。ある少年がマネージャーになることを条件に、彼に歌の仕事をもちかけた。あるホテルで歌うようになり、そこの社交係マーガリタ(アーシュラ・アンドレス)に思いを寄せるようになった。

彼女はヨーロッパの貴族で父親とメキシコに亡命し、父親の太公もコック長を勤めながらアメリカに入国する機会を待っていた。若い2人の親しい仲に救命係のモレノは嫉妬し、マーガリタに会って気持ちを確かめようとしたマイクとけんか、腕をくじかせた。

そのため、モレノは断崖から飛び込みの技を見せることになっていたのに出場不可能になったため、マイクが代役をつとめることになった。実は彼、数年前サーカスにいた頃、兄を誤って墜落死させ、以来高所恐怖症になっていた。このダイビングに成功すれば、その恐怖を拭い去ることができる。万雷の拍手が観客から起こった。その中にマーガリタもいて、海から上って来たマイクを迎え、2人は固く抱き合った。

作品の中で、エルビス・プレスリーは「ボサノバ・ベイビー」をはじめ、「悲しき闘牛士」や「グァグラハラ」んど12曲を歌っている。

上映時間は12時から「ブルーハワイ」、14時から「アカプルコの海」で、料金は前売券2500円、当日券2900円。希望者は銀座タクト(03-3571-3939)まで。