「幼な子われらに生まれ」初日に浅野忠信、田中麗奈ら挨拶

【銀座新聞ニュース=2017年8月18日】映画配給会社のファントム・フィルム(渋谷区代々木1-11-2、代々木コミュニティビル、03-6276-4035)は8月26日からシネスイッチ銀座(中央区銀座4-4-5、旗ビル、03-3561-0707)で一般公開する「幼な子われらに生まれ」の初日に、浅野忠信さん、田中麗奈さんらによる舞台あいさつを開く。

8月26日から一般公開される「幼な子われらに生まれ」((C)2016「幼な子われらに生まれ」製作委員会)。

26日10時45分の回上映終了後に、監督の三島有紀子(みしま・ゆきこ)さんをはじめ、主人公で中年サラリーマン「田中信」役の浅野忠信(あさの・ただのぶ)さん、再婚した妻「田中奈苗」役の田中麗奈(たなか・れな)さん、田中奈苗の長女「薫」役の南沙良(みなみ・さら)さん、田中信の娘「沙織」役の鎌田らい樹(かまた・らいじゅ)さん、田中奈苗の次女「恵理子」役の新井美羽(あらい・みう)さんが舞台に登場してあいさつする。

「幼な子われらに生まれ」は直木賞作家の重松清(しげまつ・きよし)さんが1996年に発表した同名小説(角川書店)が原作(1999年に幻冬舎文庫化)で、小説発表時に重松清さんと映画化の約束を交わしていた荒井晴彦()あらい・はれひこ)さんが脚本を担当している。

物語は中年サラリーマンの信と奈苗がバツイチ同士で再婚し、奈苗の連れ子である2人の娘とともに幸せに暮らしているところに、奈苗の妊娠が発覚する。長女・薫が「本当のパパ」に会いたいと言いはじめ、前の父親である沢田(宮藤官九郎=くどう・かんくろう=さん)とはDV(家庭内暴力)が原因で離婚していたため、信と奈苗は長女が沢田と会うことに反対するが、長女は父親としての信の存在自体を辛辣(しんらつ)な言葉で否定する。

そんな長女を前妻・友佳(寺島=てらしま=しのぶさん)との間に生まれた実の娘・沙織とつい比べてしまい、現在の家庭を維持することに疲弊した信は、新たに生まれる命の存在すらも否定したくなる心境になっていく。

ウイキペディアによると、三島有紀子さんは1969年大阪府大阪市生まれ、神戸女学院大学文学部を卒業、在籍中に自主映画を撮り始め、卒業後、NHKに入局、「NHKスペシャル」や「トップランナー」などの企画・監督を務め、劇映画を作るため2003年にNHKを退局した。

東映京都撮影所などで助監督、脚本執筆などを経て2007年にテレビドラマ「京都地検の女」、2009年に「妄想姉妹 文学という名のもとに」などの演出を経て、2009年に映画「刺青 匂ひ月のごとく」で監督デビュー、脚本を担当した「世界がお前を呼ばないなら」で2009年サンダンスNHK国際映像作家賞の優秀作品に選ばれた。

2014年に「ぶどうのなみだ」で第38回モントリオール世界映画祭のワールド・グレイツ部門に招待出品、2015年に「繕い裁つ人」が第16回全州国際映画祭、第18回上海国際映画祭日本映画週間に招待され、2016年に「少女」が香港、台湾で公開された。演劇ユニット「カッパドキア夫人」のリーダーを務めている。

チケットはチケットぴあを通じて、先行抽選を販売中で、18日11時締め切り。19日10時から一般発売する。料金は2000円均一。