丸善日本橋で丸猫展、宮本直樹、東早苗、有田ひろみら作品

【銀座新聞ニュース=2017年8月17日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・日本橋店(東京都中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は8月16日から9月5日まで3階ギャラリーなどで「丸猫展 2017SUMMER」を開いている。

丸善・日本橋店の全館のイベントスペースで9月5日まで開かれている「丸猫展 2017サマー(SUMMER)」の前半のイベントのフライヤー。

丸善・日本橋店が全館のイベントスペースを使って開く丸猫展で、「丸善を丸っと猫だらけ」という思いを込めて店内のイベントスペースに猫アート(ART)、猫ブック(BOOK)、猫ザッカ(ZAKKA)ともりだくさんに詰め込んでいる。

16日から22日まで3階ギャラリーで小松九谷工業協同組合と九谷焼伝統工芸士会の協力による「伝統工芸の猫たち」を開いている。九谷焼や山中・蒔絵から生まれた「伝統工芸の猫たち」で、作家が造形、上絵、蒔絵など熟練の手技で表現した個性溢れる猫たちを展示している。

今回は特別企画として「クタニ×タクミ×マネキネコ」をテーマに、高さ10センチほどの招き猫の生地に、九谷焼を代表する10数人の作家と山中の蒔絵師がそれぞれ青粒、細描、色絵、金彩、漆蒔絵などの技法で描いたコレクションを紹介する。

出品しているのは、九谷焼作家の宮本直樹(みやもと・なおき)さん、蒔絵作家の針谷絹代(はりや・きぬよ)さん、九谷焼作家で伝統工芸士の糠川孝之(はせがわ・たかゆき)さん、九谷焼作家の田畑奈央人(たばた・なおと)さん、九谷焼作家の船木大輔(ふなき・だいすけ)さん、「妙泉陶房(みょうせんとうぼう)」ら。

会期中、宮本直樹さんが招き猫のストラップ作り体験を開いている。粘土を型に詰めて仕上げるまでを実演し、希望者に焼き上げて送る。

3階ギャラリー特設会場などで、16日から29日まで「福ねこ屋」を開いている。猫作品と共に実際の作り手である猫アーティストとふれあえるミニ個展の形式で行われる作品展だ。

23日から29日まで開かれる「親愛なる猫たちへ-市来功成・山岡康子絵画二人展」に出品される市来功成さんの作品。

3階ギャラリー特設会場では16日から22日までで、九谷焼作家の東早苗(ひがし・さなえ)さん、陶芸家の渡辺志野(わたなべ・しの)さん、絵画の布施和佳子(ふせ・わかこ)さんが出品している。

3階特設会場では16日から29日まで、ミニチュア木彫りの小出信久(こいで・のぶひさ)さん、立体造形の小島美知代(こじま・みちよ)さん、陶芸家のすみ田理恵(すみだ・りえ)、立体造形の細山田匡宏(ほそやまだ・まさひろ)さんが出品している。

16日から29日まで地下1階イベントスペースで、「ネコマチ商店街」を開いている。

会場では墨絵作家の有田(ありた)ひろみさんが描くレトロな猫たち、どこか懐かしい雰囲気の有田(ありた)ちゃぼさんのぬいぐるみ&布作品、猫の住む「猫街」をテーマに「切り絵作品」を制作する松風直美(しょうふう・なおみ)さんの作品など、そこには「猫をテーマにした昭和の商店街」があり、「懐かしくて活気ある心なごむ空間には猫作品やグッズがいっぱい」としている。

ほかに、おおやぎえいこさん、岡村洋子(おかむら・ようこ)さん、奥平浩美(おくだいら・ひろみ)さん、ゴーあやさん、桜井魔己子(さくらい・まみこ)さん、松下カツミ(まつした・かつみ)さん、目羅健嗣(めら・けんじ)さんが出品している。

16日から22日まで1階イベントスペースで、「コトチノ(kotochi-no)」ブランドで革製品を制作している高橋由香里(たかはし・ゆかり)さんが革製品のねこを実演販売している。

16日から22日まで1階イベントスペースで、「カットアート(cut art)」のさとうみよさんによる「きり絵の猫」を実演し、注文を受け付けている。

16日から22日まで1階イベントスペースで、「和猫路(わねこじ)」ブランドで制作する雅太郎(まさたろう)さんが粘土のねこを実演し、注文を受け付けている。

16日から29日まで1階イベントスペースで、たなかしんさんによる「息抜きは猫展」を開いている。

23日から29日まで3階ギャラリーで「親愛なる猫たちへ-市来功成・山岡康子絵画二人展」を開く。クレヨン画の市来功成(いちき・こうせい)さんと油彩画とモノクロの銅版画の山岡康子(やまおか・やすこ)さんが作品を出展する。

23日から29日まで3階特設ギャラリーでイラストレーター、画家、マンガ家による「猫の手を借りた絵画展」を開く。

出品するのは画家の秋吉由紀子(あきよし・ゆきこ)さん、画家の金田花季(かねだ・はなき)さん、イラストレーターの上条衿(かみじょう・えり)さん、画家の高橋行雄(たかはし・ゆきお)さん、画家の多田(ただ)すみえさん、マンガ家のほしのなつみさん、洋画家の妃香利(ひかり)さん。

30日から9月5日まで地下1階イベントスペースで、「猫の集会」を開く。

出展するのは、「ぽかぽかさん工房」の墨絵作家の五十嵐晃(いがらし・あきら)さんと細谷芳江(ほそや・よしえ)さん、創作猫作家の河辺花衣(こうべ・はなえ)さん、銅版画の東マユミ(ひがし・まゆみ)さん、工房「メロン(Melon)」を主宰するペーパーワークスの高橋恵(たかはし・めぐみ)さん、「本まねき猫屋」を主宰する本間左小里(ほんま・さおり)さん。

30日から9月5日まで地下1階イベントスペースで、「猫あそび」を開く。

出展するのは、有田ひろみさん、ちゃぼさん、桜井魔己子さん、目羅健嗣さん。

23日から29日まで1階イベントスペースで、「萩工房」を主宰する小山内保夫(おさない・やすお)さんが「わる猫」を実演販売する。

23日から29日まで1階イベントスペースで、猫作家で「アワノ(AWANO)」ブランドで制作する粟野奈津子(あわの・なつこ)さんによる「猫絵」を実演し、注文を受け付ける。

30日から9月5日まで1階イベントスペースで、「アトリエカービンテク」の 田中由美子(たなか・ゆみこ)さんが「革カービング(立体革肖像)のねこ」を実演し、注文を受け付ける。

30日から9月5日まで1階イベントスペースで、猫丸(ねこまる)みどさんが手描きの猫雑貨を実演販売する。

30日から9月5日まで1階イベントスペースで、 「キャットバルーン」を主宰する西山道代(にしやま・みちよ)さんが布の猫雑貨を実演販売する。

そのほかに、16日から9月5日まで3階の和書イベントスペースで猫の写真集、画集、絵本から猫にまつわるエッセイ、ノンフィクション、文学、猫マンガまで約200タイトルの書籍を揃えた「猫ブック(BOOK)」を販売している。

16日から9月5日まで地下1階イベントスペースで、手ぬぐい、ブックカバー、ステーショナリー、小物など猫柄雑貨を約700種の「猫ザッカ(Zakka)」を販売している。

ウイキペディアによると、猫は狭義にはネコ目(食肉目)-ネコ亜目-ネコ科-ネコ亜科-ネコ属-ヤマネコ種-イエネコ亜種に分類される小型哺乳類であるイエネコ(家猫)の通称で、より広義には、ヤマネコやネコ科動物全般を指す。イエネコの起源は、ネズミを捕獲させる目的で飼われ始めたヤマネコの家畜化であり、分類学上はヤマネコの1亜種とされる。

イエネコは、形態学的分析を主とする伝統的な生物学的知見によって、以前からリビアヤマネコが原種とされてきた。実際、米英独などの国際チームが2007年6月29日の「サイエンス」誌(電子版)に載せた論文では、世界のイエネコ計979匹をサンプルとしたミトコンドリアDNAの解析結果により、イエネコの祖先は約13万1000年前(更新世末期〈アレレード期〉)に中東の砂漠などに生息していたリビアヤマネコであることが判明した。

イヌは狩猟採集民に猟犬や番犬として必要とされ、早くから人の社会に組み込まれたが、ネコは、農耕の開始に伴いネズミ害が深刻にならない限り有用性がなく、むしろ狩猟者としては競合相手でもあった。その競合的捕食動物が人のパートナーとなるのは、穀物という「一定期間の保管を要する食害を受けやすい財産」を人類が保有するようになり、財産の番人としてのネコの役割が登場したのが理由とされている。

また、伝染病を媒介するネズミを駆除することは、結果的に疫病の予防にもなった。さらに、記録媒体として紙など食害されやすい材料が現れると、これを守ることも期待された。日本へは、穀物倉庫の番人として渡来したと考えられている。農耕が開始され集落が出現した時期の中東周辺で、山野でネズミやノウサギを追っていたネコがネズミが数多く集まる穀物の貯蔵場所に現れ、棲みついたのが始まりと考えられている(リビアヤマネコの生息地と農耕文化圏が重なった地域で、複数回起こっていたと考えられる)。

穀物には手を出さず、それを食害する害獣、害虫のみを捕食することから、双方の利益が一致し、穀物を守るネコは益獣として大切にされるようになり、やがて家畜化に繋がったとみられている。最古の飼育例は、キプロス島の約9500年前の遺跡から見出される。また、紀元前3000年ごろの古代エジプトでイエネコとして固定化されたといわれている。さらに遡ると、ネコの祖先は「ミアキス」という約6000万年前の中型肉食獣とみられている。ミアキスの特性に近いまま進化した種がネコであり、平原に出て集団狩猟を行うプロアイルルスを経て現在の姿に進化した種がイヌである。

ネコは1歳くらいになると生殖可能になり、5歳くらいで落ち着き、7歳あたりから高齢期に入り、20歳超えはかなりの長寿とされる。屋外で暮らさなければならない野良ネコと人間に室内で飼われているイエネコの寿命には大きな差がある。室内飼育のイエネコでは14歳から18歳程度が寿命とされ、野良ネコでは4歳から6歳程度とみられている。ネコの年齢をヒトに換算すると、室内ネコの場合は例として1歳で人間でいう17歳から20歳、2歳で23歳から25歳、以降は1年ごとに4、5歳ずつ比例していく計算となる。

開場時間は9時30分から20時30分。最終日は3階ギャラリーが17時、それ以外の地下1階、2階、3階イベントスペースなどは19時まで。入場は無料。