ヴァニラ画廊でカネオヤサチコ「男の子」展、画集再販も

【銀座新聞ニュース=2017年9月3日】ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7、東成ビル、03-5568-1233)は9月5日から24日までカネオヤサチコさんによる「B級の男」を開く。

ヴァニラ画廊で9月5日から24日まで開かれるカネオヤサチコさんの「B級の男」のフライヤー。

白いハイソックス半ズボンの隙間からワイシャツネクタイ、ヒゲの剃り跡まで、日常に溢れるおにいさんの姿を、ストイックなまでに「男の子」を一貫して描いているカネオヤサチコ(かねおや・さちこ)さんが画集「サク(SAC)」(税別5800円)を再販するのを記念して、個展を開く。

カネオヤサチコさんは「短くも瑞々(みずみず)しい少年期を過ぎ、社会に出て数年、夢も希望もなくなりかけて世間につかれ、心は淀(よど)んでいるが体は清い男性(おにいさん)たちを少々邪(よこしま)な目線で表現できたら」と思いながら制作している。

画集「サク」は会社員のおにいさん、看護師のおにいさん、働く現場のおにいさん、作家のおにいさん、科学者のおにいさん、軍服のおにいさん、王子さまのおにいさん、たまに少年などさまざまなおにいさんのアートワークを収録したカラーページを始め、マンガ作品「マカロニ工場から」、「ミッドナイトブルー(MIDNIGHT BLUES)」、「マカロニ」の3部作、短編マンガなど初期作品から描き下し新作まで収録されている。

カネオヤサチコさんは千葉県生まれ、2008年に渋谷・原宿などで個展を開き、2009年にヴァニラ画廊で乙女のエロティシズム展「スウィート・セクスアリス」を開催、2010年に「デザイン・フェスタ(DESIGN FESTA)」に出品(以降、2013年まで毎年参加)、2011年にヴァニラ画廊でパゾリーニ詩集発刊記念特別展「パゾリーニ・オマージュ<ピエル・パオロ・パゾリーニに捧ぐ>」を開いた。

2013年にヴァニラマニアで個展「おにいさんの絶対領域」、2014年にヴァニラ画廊がフランス・パリで開いた「第2回現代日本のエロティックアート展」に出品、2015年に「第2回現代日本のエロティックアート展」凱旋展に出品した。

開場時間は12時から19時(土曜日・祝日17時)。入場料は500円。10日は休み。