M84で榊原俊寿「ドンの猫」ポートレート展

【銀座新聞ニュース=2017年9月5日】Art Gallery M84(中央区銀座4-11-3、ウインド銀座ビル5階、03-3248-8454)は8月28日から9月30日まで榊原俊寿さんによる「猫の世界」を開いている。

アート・ギャラリー・エムハッシー(Art Gallery M84)で9月30日まで開かれている榊原俊寿さんの「猫の世界」に展示されている「モモコ(Momoko)」(Momoko(C)Toshihisa Sakakibara)。作品は販売されており、価格は6万5000円(税別)。

二科会神奈川支部長であり、キヤノンフォトクラブ小田原代表も務める写真家の榊原俊寿(さかきばら・としひさ)さんは、約10年間、日本各地の動物園を訪れ、陸・海・空で生息する動物たちを造形的に撮影してきた。また、動物の美容師(トリマー)でもある榊原俊寿さんは好奇心からペットの犬や猫も撮影しており、今回は、その中から猫を撮影した作品をゼラチンシルバープリントによるモノクローム(白黒)約30点を展示している。

今回の写真はペットトリマーでなかったら気の許すことのない自然な姿を造形的に撮影した猫の作品だ。モデルの猫でもなければ、ポーズを決めてじっとしてくれないのが普通で、猫のスナップ写真は多く見かけても、スタジオで決めポーズを撮影した猫のポートレート写真はひじょうに少ないといわれている。

猫のポートレート写真を通じて、猫の面白げな姿や美しさ、動物好きの写真家の愛情に満ちた視線がはっきりと表れている形象化した作品など、「観る側の心を深く揺さぶる」(ギャラリーのオーナー、橋本正則=はしもと・まさのり=さん)としている。

榊原俊寿さんは「家族の一員として大事に大事に育てられ、確固たる地位を築き上げ、遂にその家のドンとなった猫。私はトリマーとして毎日彼らと接してきました。長いこと接していると彼らも心を開き、私の前でも自分の家に居る時と同じ態度をとってくれます。そんな彼らの自然な振る舞いをポートレート風に切り撮ってみました」としている。

榊原俊寿さんは1954年静岡県熱海市生まれ、1980年に「キヤノンクラブ小田原支部」に入会し、本格的に写真の指導を受け、1985年に神奈川二科会に入会、2003年に二科会会友、2011年に二科会会員、2014年に二科会神奈川支部長、現在、神奈川県西写真連盟会長、キヤノンフォトクラブ小田原代表。

1990年10月に二科会写真部「関東支部二科展」で特選、同年12月に第24回「キヤノンフォトコンテスト」スポーツ部門大賞、1992年6月に日本写真家協会第27回「JPS展」で優秀賞(2002年優秀賞)、同年9月に第33回「富士フイルムフォトコンテスト」で大賞、2001年8月に第86回「二科展写真部展」で写真弘社賞を受賞した。

2002年4月に二科会写真部「神奈川支部二科展」で神奈川支部二科大賞、同年6月に第38回「神奈川県美術展」写真部門で県議会議長賞、2003年12月に京セラコンタックス(CONTAX)「グランドフォトコンテスト」でグランプリ、2007年12月にキヤノン「マンスリーアルバム」マスターズの部で年度賞1位などに選ばれている。

開場時間は10時30分から18時30分(最終日は17時)まで。入場料は500円。日曜日は休み。展示している作品はすべて販売する。