ホットペッパー調べ、16年度中食3%減の1兆960億円、2年ぶり

(2016年度の外食市場規模については6月16日に既報しています)
【銀座新聞ニュース=2016年9月7日】リクルートグループの旅行、レジャー、飲食などの情報サービス会社、リクルートライフスタイル(千代田区丸の内1-9-2、03-6835-1000)の「食」に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメリサーチセンター」はこのほど、2016年度の「外食&中食市場調査(推計値)」を発表した。

9月8日は「ハヤシの日」。丸善の創業者でハヤシライスの産みの親、早矢仕有的(はやし・ゆうてき、1837-1901)の誕生日が9月8日で、2016年に「ハヤシの日」に登録し、丸善では8日に丸の内本店で通常1080円を980円、日本橋店では通常1080円を880円で提供する(画像はイメージ)。

それによると、2016年度(2016年4月から2017年3月)の首都圏・関西圏・東海圏(東名阪)3圏域の外食市場規模は前年度比3.6%減の3兆9194億円と前年実績を下回った。また、中食市場規模は同2.5%減の1兆963億円と2年ぶりに前年実績より下回ったが、それでも1兆円台を維持した。

延べ回数は外食が2.9%減、中食が1.4%減と減り、単価も外食で0.7%減、中食も1.1%減と市場規模が縮小した。「ファストフード」や「牛丼、カレーなど、一品もの専売業態」などを含む軽食主体業態での飲酒を伴う外食(いわゆる「ちょい飲み」)の比率は10.5%だった。

タウンランキングでは首都圏では外食は1位が新宿・代々木(6.4%減の1429億円)が4年連続1位、2位が銀座・有楽町(3.1%減の1034億円)、3位が東京・日本橋・大手町・人形町(3.9%減の1025億円)。

中食は1位が池袋・大塚(6.4%減の205億円)が4年連続1位、2位が新宿・代々木(5.8%増の179億円)、3位が東京・人形町・日本橋(10.6%減の130億円)となっている。

東海圏は外食、中食とも名古屋が1位(外食2.7%増の569億円、中食1.0%増の82億円)、関西圏は外食、中食とも梅田・大阪・北新地が4年連続で1位(外食2.2%減の1720億円、中食0.2%増の186億円)となっている。

外食とは夕方以降の食事について、店で食事した場合を対象にし、消費地の範囲として、各圏域の居住者が各圏域の対象都府県内でおこなった外食を対象としており、圏域外でおこなった外食は含んでいない。また、夕方以降、1日2回までの外食を含めている。

中食とは夕方以降の食事について、外で買ってきたものを食べたり、出前や宅配を利用して食べた場合を対象としており、消費地の範囲として、各圏域の居住者が各圏域の対象都府県内で購入した中食を対象としており、圏域外で購入した中食は含んでいない。また、夕方以降、1日あたり2回まで(購入金額の上位2位まで)の中食を含んでいる。

また、人口推計では3圏域計が4141万人(2015年度4168万人、2014年度4200万人)で、首都圏が2353万人(2015年度2364万人、2014年度2379万人)、関西圏が1154万人(2015年度1167万人、2014年度1179万人)、東海圏が634万人(2015年度637万人、2014年度642万人)と3圏域とも減少傾向にある。