リコー画廊で若手写真家展、内田亜里、開道孝之ら5人

【銀座新聞ニュース=2017年9月12日】大手情報機器メーカーのリコー(中央区銀座8-13-1、03-6278-2111)グループのリコーイメージング(大田区中馬込1-3-6)が運営するギャラリー「リコーイメージングスクエア銀座」(中央区銀座5-7-2、三愛ドリームセンター、03-3289-1521)は9月6日から10月1日まで8階ギャラリーゾーン「A.W.P」で「『A.W.P Selection 2017』‐次世代を担う写真家たち」を開いている。

リコーイメージングスクエア銀座で10月1日まで開かれている「『A.W.P Selection 2017』‐次世代を担う写真家たち」のフライヤー。

A.W.Pでは、完成された著名な写真家たちの作品を扱うだけでなく、名前を知られていない、これからの時代を担っていくと期待される写真家を紹介することも役割のひとつと考えており、2015年まで「名もなき者たち」と題し、催してきた企画について2016年から「A.W.Pセレクション(Selection)」と変えて、これからの時代を担うと期待される5人の若手写真家の作品を紹介している。また、作品も販売している。

今回は内田亜里(うちだ・あり)さん、開道孝之(かいどう・たかゆき)さん、サカイユウスケ(さかい・ゆうすけ)さん、瀬尾拓慶(せお・たくみち)さん、ミズカイケイコ(みずかい・けいこ)さんの5人の作品を取り上げている。

内田亜里さんは1978年東京都生まれ、2001年に東京造形大学写真コースを卒業、2006年に文化庁新進芸術家国内研修員として東京芸術大学写真センターで学び、2012年に平成24年度ポーラ美術振興財団在外研修員としてインド・ゴアで研修し、2017年に公益財団法人テルモ生命科学芸術財団助成により、日本画材料によるゴム印画を研究している。

開道孝之さんは1985年神奈川県生まれ。中央大学法学部を卒業、卒業後に独学で写真を学び、2014年より日常的なモチーフを題材としたシリーズをはじめ、同年に第15回御苗場レビュアー賞の候補となり、2016年にAPAアワード写真作品部門で入選し、同年にアドビ・フォトグラフィ・アワード(Adobe Photography Awards)でグランプリを受賞している。

サカイユウスケさんは1984年大阪府生まれ、2012年に第11回御苗場関西レビュアー賞、同年にエモンアワード2012の審査員賞、2014年にメド・フォト・フェスト(Med Photo Fest)2014に参加し、2015年に第4回キヤノンフォトグラファーズセッションでキヤノン賞を受賞している。

瀬尾拓慶さんは1990年神奈川県川崎市生まれ、多摩美術大学環境デザイン学科を卒業、現在、株式会社S.E.Oに所属している。自ら撮影した写真を用いた、ポスターやCDジャケット、広告媒体のデザインなどを手がけている。また、バックグラウンドミュージックの作曲なども手がけている。

写真に合わせた作曲、個展ではピアノの即興演奏なども行っている。2016年2月に銀座アートホールで初の個展、12月に富士フォトギャラリー銀座で新作展を開いている。2017年4月に横浜・日吉に常設ギャラリー「イメージング・ギャラリー・グレム(Imaging Gallery GLEAM)」をオープンしている。

ミズカイケイコさんは1971年東京都生まれ、1995年に写真家の平間至(ひらま・いたる)さんに師事し、1998年に独立して、フリーの写真家として活動し、雑誌や広告、テレビコマーシャルの撮影に携わり、車やテントに寝泊まりしながら、日本各地で出会った人々と風景の写真を撮影している。

開場時間は11時から19時(最終日は16時)。毎週火曜日が定休。入場料は510円(税込)。