東宝8月映画、2カ月ぶりの23%減、5年ぶり100億円割れ

【銀座新聞ニュース=2017年9月13日】大手映画会社の東宝(千代田区有楽町1-2-2、03-3591-1221)は9月12日、8月の映画営業部門興行成績(速報ベース)が前年比23.0%減の80億1885万円で、2カ月ぶりに前年同月を下回ったと発表した。

8月26日に一般公開され、1位にランキングされた「関ヶ原」((C)2017「関ヶ原」製作委員会)。

8月は例年、夏休み時期なので、3月、5月と並んで観客動員数が多い月で、2011年に62億円、2012年に100億円弱、2013年に113億円、2014年に120億円、2015年に111億円、2016年に104億円と2013年から毎年100億円を超えており、100億円を割るのは2012年以来5年ぶりとなる。

新作が「関ヶ原」と「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」と「ジョジョの奇妙な冒険 第一章」の3作品にとどまり、しかも「関ヶ原」が興行収入で1位にランキングされたものの、「打ち上げ花火」が初週3位、「ジョジョの奇妙な冒険」にいたってはトップ10にランキングされなかったことが響いたとみられる。

一方、トーホー(TOHO)シネマズ、関西共栄興行、スバル興業という連結3社と東京楽天地、オーエスの持分法適用2社を合わせた5社ベースの東宝グループの映画館(660スクリーン)の8月の入場料収入(売店収入は除く)は同10.6%減の72億88万円だった。2013年6月発表からトーホーシネマズ直営館の入場料収入と東宝グループの入場人員を公表するのを止めている。

8月の上映作品数は7月と同じく7作品だった。

興行通信社の映画興行ランキングによると、8月5、6日の週が「君の膵臓をたべたい」が2週目4位、「劇場版ポケットモンスター キミにきめた!」が4週目6位、「メアリと魔女の花」が5週目10位と10位以内が前の週より1作品減って3作品だった。

12日、13日の週が「君の膵臓をたべたい」が3週目3位、「劇場版ポケットモンスター キミにきめた!」が5週目4位、「メアリと魔女の花」が6週目9位と10位以内が前の週と同じく3作品で、しかもいずれも前の週よりもランキングが上がった。

19日、20日の週が「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」が初週3位、「君の膵臓をたべたい」が4週目5位、「劇場版ポケットモンスター キミにきめた!」が6週目6位、「メアリと魔女の花」が7週目9位と10位以内が前の週よりも1点増えて4作品だった。

26日、27日の週が「関ヶ原」が初週1位、「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」が2週目4位、「君の膵臓をたべたい」が5週目5位、「劇場版ポケットモンスター キミにきめた!」が7週目8位、「メアリと魔女の花」が8週目9位と10位以内が前の週より1点増えて5作品だった。

配給作品は「関ヶ原」、「劇場版ポケットモンスター キミにきめた!」、「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」、「ジョジョの奇妙な冒険 第一章」、「君の膵臓をたべたい」、「メアリと魔女の花」、「忍びの国」の7作品だった。