ヴァニラ画廊で高木智広「兎狩り」展、兎で人と自然の境界を描く

【銀座新聞ニュース=2017年9月24日】ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7、東成ビル、03-5568-1233)は9月26日から10月7日まで高木智広さんによる「兎狩り」を開く。

ヴァニラ画廊で9月26日から10月7日まで開かれる高木智広さんの個展「兎狩り」に展示される作品。

ヨーロッパの古典技法を用いた絵画作品を中心に自然と人間の関わりをテーマに制作している高木智広(たかぎ・ともひろ)さんは野山で動植物と戯れて過ごした幼少時の原体験と、パプアニューギニアでの滞在で巡り合った精霊信仰から見出した「人間と自然の共生」をテーマに据え、自身の作品に色濃く反映させてきたという。

今回は「人間が無意識的かつ半ば暴力的に生み出した自然との『境界線』を、豊穣なイメージの網に迷い込んだ動物たちに託して克明に描き出し」た作品を展示する。旧作から新作まで作品を包括的に振り返るとしている。

高木智広さんは「狩る側と狩られる側、支配する側と支配される側、あるいは共存など、自然と人間の関係をテーマに長年制作してきた作品を展示」するとしている。

高木智広さんは1972年岐阜県生まれ、2006年に個展を開き、2010年に第29回損保ジャパン美術財団選抜奨励展に出品、2012年に第15回岡本太郎(おかもと・たろう)現代芸術賞(川崎市岡本太郎美術館)を受賞、2015年にヴァニラ画廊で個展を開き、2017年にニューヨークのギャラリー小暮で個展を開いている。

開場時間は12時から19時(土・日曜日、祝日、最終日17時)まで。入場料は500円。