立川銀座で田尾下哲「オペラの世界」展

【銀座新聞ニュース=2017年9月19日】ブラインドの最大手メーカー、立川ブラインド工業(港区三田3-1-12、03-5484-6100)の銀座ショールーム(中央区銀座8-8-15、03-3571-1373)地下1階「タチカワ銀座スペース Atte」は9月20日から10月1日まで田尾下哲さんによる「物語をものがたる。-田尾下哲『オペラ演出』の世界」を開く。

立川ブラインドの「タチカワ銀座スペース オッテ(Atte)」で9月20日から10月1日まで開かれる田尾下哲さんの「物語をものがたる。-田尾下哲『オペラ演出』の世界」にパネル展示される2013年9月の「あいちトリエンナーレ2013」で催された「蝶々夫人」の1場面(撮影:中川幸作)。

演出家で、劇作家の田尾下哲(たおした・てつ)さんの「仕事」を紹介する初の個展で、過去の演出作品のパネル展示や作品映像、演出時に使用する楽譜や直筆の演出ノートなどの資料を展示する。オペラという物語を、田尾下哲さんが「どのようにものがたり、観客を魅了するか」という観点からオペラの世界を紹介する。

田尾下哲さんは1972年兵庫県生まれ、神奈川県横浜市育ち、慶応大学理工学部計測工学科を中退、東京大学工学部建築学科を卒業、同大学大学院学際情報学府修士課程を修了、同大学大学院学際情報学府博士課程を単位所得、ドイツ人演出家ミヒャエル・ハンペ(Michael Hampe)さんと出会い、本格的に演出を学び、2000年から演出家として活動をはじめ、2003年より新国立劇場に所属し、オペラ・チーフ演出スタッフとして70以上のプロダクションに関わる。

同じく展示される2015年12月に催されたオペラ「金閣寺」の1場面(撮影:青柳聡)。

演出作品に、2007年に「カプレーティ家とモンテッキ家」(日生劇場)、2010年に新日本フィル「ペレアスとメリザンド」、2012年に二期会「カヴァレリア/パリアッチ」、同年に新作オペラ「ハーメルンの笛吹き男」などがある。2009年に第20回五島記念文化賞オペラ新人賞、同年6月にチューリヒ歌劇場でヨーロッパデビューした。

その後、ニューヨーク・リンカンセンターの新作ミュージカル「神経衰弱ギリギリの女たち」などに関わり、野田秀樹(のだ・ひでき)さんの演出助手として歌舞伎座「野田版愛陀姫」、シアター・コクーン「パイパー」、紀里谷和明(きりや・かずあき)さんの監督助手として松竹映画「キャシャーン(CASSHERN)」などの映画、芝居、歌舞伎に携わった。

直近の演出作品として「ボニー&クライド(BONNIE&CLYDE)」(2012年、青山劇場)、「ソング・フォー・ア・ニューワールド(songs for a new world)」(2012年、シアタークリエ)などがある。

開場時間は10時から18時(初日は13時、最終日は15時)まで。入場は無料。月曜日は休み。