ダイナースCがビストロ石川亭等フレンチで定額ランチとディナー

【銀座新聞ニュース=2017年9月22日】大手信託銀行グループの三井住友トラスト・ホールディングス(千代田区丸の内1-4-1、03-6256-6000)傘下の三井住友トラストクラブ(中央区晴海1-8-10、トリトンスクエアX棟)が運営する「ダイナースクラブ」のダイナースクラブフランスレストランウィーク事務局(03-6365-6321)は9月23日から10月9日まで全国の約600店のフランス料理店が参加して「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク2017」を開く。

9月23日から10月9日まで開かれる「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク2017」の参加店に提供されている鳥取県の食材。

2010年にフランスの「美食」がユネスコ(国際連合教育関)科学文化機の無形文化遺産に登録されたが、同年にフランスのシェフでレストラン経営者のアラン・デュカス(Alain Ducasse)さんが率いる「グループ・アラン・デュカス」がダイナースクラブカードとパートナーシップ契約を結び、スタートしたのが「トゥス・オ・レストラン(Tous au Restaurant、皆でレストランに行こう)」というイベントで、それを2011年から日本でもはじめたのが「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク」だ。

2017年で7回目となるイベントで、今回は「トレ・ボン!日本のテロワール」をテーマに、ウマミ(UMAMI)、シイタケ(SHITAKE)、ユズ(YUZU)、ワサビ(WASABI)などの和食材を利用して、参加する約600店のシェフが定額のランチ、夕食のコースに仕立て提供する。

また、2015年から鳥取県が参加レストランに地元の食材を提供しており、2017年は和牛品評会「第11回全国和牛能力共進会」で初めて肉質日本一に選ばれた鳥取和牛をはじめ、鳥取地どりピヨ、ジビエ(鹿肉)、ねばりっこ(長芋)、白ネギ、シイタケなどの鳥取県産食材を用意している。

参加レストランは特別メニューをランチが2500円と5000円、ディナーが5000円(いずれも税、サービス料込)で提供する。メニューの構成は、「美食」と同じく、前菜、メーン(魚または肉)、デザート、食後の飲み物が基本になっている。

日本ダイナースクラブなどによると、1960年12月に財団法人「日本交通公社」と富士銀行などの出資によって「株式会社日本ダイナースクラブ」が、日本で最初の多目的クレジットカード会社として設立され、アメリカ国際ブランドのダイナースクラブの世界10番目のフランチャイズとして、日本でダイナースクラブカード事業を開始した。

1964年2月にダイナースクラブインターナショナルとのフランチャイズ契約に基づき、ダイナースクラブインターナショナルが資本参加し、出資比率が日本交通公社60%、ダイナースクラブインターナショナル25%、富士銀行など15%となる。

一方で、1977年4月2日に「株式会社ディー・エヌ・シー・エイジェンシー(DNCエイジェンシー)」が設立され、シティコープ(現シティグループ)の日本におけるクレジットカード部門として発足した。

アメリカではシティバンクが直接ビザ(VISA)及びマスターカード(MasterCard)のプリンシパル・メンバーとして発行しているが、日本においては事業開始時点で銀行法による規制(クレジットカードの銀行直接発行の禁止、1982年に撤廃)と、ビザ・マスターカード共に加盟店開放が完全に機能していなかった(海外発行カードの受け入れは可能だが、国内他社発行カードは不可)事情があり、傘下にカード事業会社を設立した上で「ビザ(VISA)ジャパン協会(現VJA)」及び「UCカードグループ(後にオムニカード協会発足の際に同協会へ移行)」へ加盟しての発行となった。

1981年9月にアメリカ・シティコープが「ダイナースクラブインターナショナル」を買収し、ダイナースクラブインターナショナルの保有株式がシティコープ子会社の保有に変更された。2000年2月にシティコープ子会社が、株式会社日本ダイナースクラブの全株式を取得し、100%外資会社となり、9月に商号を「シティコープダイナースクラブジャパン株式会社」に変更された。

2004年7月31日に「DNCエイジェンシー」を「シティカードジャパン」に商号を変更し、12月13日にシティカードジャパンが、ダイナースクラブカード事業を行うシティコープダイナースクラブジャパン株式会社とビザ・マスターカードブランドのカード発行を行うシティコープカードサービスインコーポレイティドのすべての営業権を承継し、カード事業を統合した。

2014年にシティグループによる世界的な不採算部門の見直しの一環による日本国内の個人金融ビジネスからの撤退に伴い、2015年12月に独占的交渉権を得た三井住友信託銀行が400億円強で全株式を取得し、社名を「三井住友トラストクラブ」に変更した。

ウイキペディアなどによると、フランスの「美食術」とは、食前酒に始まり、前菜(オードブル、アントレ、アミューズブーシュなど)、スープ、魚料理(または肉料理)、サラダ(ソルベ、グラニテ)、チーズ(フロマージュ)、デザート(デセール)など、少なくとも2品から4品の料理が続いて、食後酒で終わる特別な順序を重んじた食事形式のことで、2010年にこのフランスの美食術がユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録された。

これ以降、2010年にメキシコ料理、2013年に地中海料理(フランス、モロッコ、スペイン、ポルトガル、ギリシャ、キプロス、クロアチアの地中海沿岸諸国の料理)と日本の和食が登録されている。

今回の「ダイナースクラブ フランスレストランウィーク」に参加している中央区の主な店は、銀座1丁目が「ヴァンドレーヴ(Vin de Reve)」(中央区銀座1-20-1、オーキッド銀座ビル、03-3563-6040)、「銀座シェ・トモ」(中央区銀座1-7-7、ポーラ銀座ビル、03-5524-8868)。

銀座2丁目が「エスカーレ ホテルモントレ銀座店」(中央区銀座2-10-2、03-3544-8925)、「ビストロ石川亭銀座店」(中央区銀座2-4-6、銀座ベルビア館、03-6228-6377)、「ジョルジュアンサンク(Georges un cinq)」(中央区銀座2-8-17、ハビウル銀座2、03-6264-4408)。

「アイコニック」(中央区銀座2-4-6、銀座ベルビア館、03-3562-7500)、「ブラッスリー ポール・ボキューズ銀座」(中央区銀座2-2-14、マロニエゲート銀座、03-5159-0321)、「ビストロレシャンソン」(中央区銀座2-9-4、03-4335-1110)、「レストランカイラダ(RESTAURANT KAIRADA)」(中央区銀座2-14-6、第2松岡ビル、03-3248-3355)。

銀座3丁目が「ベージュアラン・デュカス東京」(中央区銀座3-5-3、シャネル銀座ビルディング、03-5159-5500)。

銀座4丁目が「レストランアノレーブ(Restaurant Annoreve)」(中央区銀座4-9-13、銀座4丁目タワーザ・リュクス銀座、03-6264-2227)、「レストラン タテル ヨシノ銀座」(中央区銀座4-8-10、PIAS GINZA、03-3563-1511)。

銀座5丁目が「三笠会館本店フランス料理榛名(はるな)」(中央区銀座5-5-17、三笠会館本店、03-3289-5669)、「ビストロマルクス(BISTRO MARX)」(中央区銀座5-8-1、GINZA PLACE、03-6280-6234)、「ロテスリーレカン」(中央区銀座5-11-1、ミレニアム銀座、03-5565-0770)。

銀座6丁目が「グラン銀座(THE GRAND GINZA)」(中央区銀座6-10-1、GINZA SIX、03-6280-6129)。

銀座7丁目が「ロドラントミノルナキジン(l’Odorante par MinoruNakijin)」(中央区銀座7-7-19、ニューセンタービル、03-5537-7635)、「ランファン クーエクー」(中央区銀座7-2-8、高谷銀座ビル、03-3569-0117)、「サラマンジェ(SALLE A MANGER)」(中央区銀座7-2-8、高谷銀座ビル、03-6280-6481)。

銀座8丁目が「ラベルリュンヌ(La Belle Lune)」(中央区銀座8-7-2、銀座藤井ビル2、03-6274-6459)。

銀座地区以外では「カフェセレ(Cafe Serre)」(中央区築地1-13-1、銀座松竹スクエア、03-3543-7272)、「レストランエクロール(RESTAURANT ECLORE)」(中央区築地3-12-12、JKプラザ、03-3545-6868)、「レ ロジェ ビストロ ド ロア」(中央区京橋3-1-1、東京スクエアガーデン、03-5542-1805)。

「ルカフェドゥジョエルロブション(LE CAFE de Joel Robuchon)」(中央区日本橋2-4-1、日本橋高島屋、03-5255-6933)、「メザニーン」(中央区日本橋室町3-3-1、03-3243-0804、昼夜とも2組限定)、「ラボンヌターブル(LA BONNE TABLE)」(中央区日本橋室町2-3-1、COREDO室町2、03-3277-6055)、「ピヴォワーヌ」(中央区日本橋蛎殻町1-20-9、高木ビル、03-3669-1087)。

「ブラッスリーギョラン(Brasserie Gyoran)」(中央区八丁堀2-1-9、川名第一ビル、03-5244-9523)、「マチュリテ(maturite)」(中央区八丁堀1-4-5、03-6280-3784)、「レトノ(Les Tonneaux)」(中央区八丁堀2-8-2、03-6228-3138)。

予約はすでに受け付けている。