大丸松坂屋画廊で宮村弦展、点字を新たな言語美として

【銀座新聞ニュース=2021年4月8日】国内百貨店業界2位の流通グループ、J.フロントリテイリング(中央区八重洲2-1-1)傘下の大丸松坂屋百貨店(江東区木場2-18-11)が運営するアートギャラリー「Artglorieux GALLERY OF TOKYO」(中央区銀座6-10-1、GINZA SIX、03-3572-8886)は4月8日から14日まで宮村弦さんによる「BRAILLE CODE-点字墨景」を開く。

大丸松坂屋百貨店の「Artglorieux GALLERY OF TOKYO(アールグロリュー ギャラリーオブトーキョー)」で4月8日から14日まで開かれる宮村弦さんの「BRAILLE CODE(ブライユ・コード、点字)-点字墨景」に展示される作品。

書家で、墨象作家の宮村弦さんは書を独自に解釈した抽象表現を発表しており、暗号、モールス符号、点字などの言語記号やそのシステムを題材にした「言語の新たなカタチ」を提示している。

今回、宮村弦さんは「点字は視覚障害者のための言語符号として、もともと観ることを想定されていない稀有な文字です。文字を視覚的に表現する書にとって、点字は対極の文字とも言えますが、そこに従来の書とは異なる新たな言語のかたちと文字としての美を感じたのです」とし、点字を中心にした作品を展示する。

ウイキペディアによると、宮村弦さんは1980年静岡県生まれ、新潟大学大学院教育学研究科(書道)を修了、大学で専門的に書を学んだ後、文字造形を離れ、書の美意識を純粋に提示する方法を模索し、発想、素材、技法ともに多様な墨象表現を発表している。

開場時間は10時30分から20時(最終日は18時)まで。