志門で川崎勝裕、村上まゆみ、横山美知子の美術文化協3人展

【銀座新聞ニュース=2021年4月5日】ギャルリー志門(中央区銀座6-13-7、新保ビル、03-3541-2511)は4月5日から10日まで川崎勝裕さん、村上まゆみさん、横山美知子さんによる「美文3人展」を開いている。

ギャルリー志門で4月5日から10日まで開かれている川崎勝裕さん、村上まゆみさん、横山美知子さんによる「美文3人展」のフライヤー。

「美術文化協会」(大田区久が原2-9-5、03-3754-6913)に所属する川崎勝裕さん、村上まゆみさん、横山美知子さんの3人が新作を中心に展示する。

川崎勝裕さんは図面画きの手法を用いて、コンピューターで生成したかのような近未来的、あるいは未知の古代文明を想起させるような絵画を制作し、2007年に「第66回美術文化展」(美術文化協会主催)で奨励賞を受賞している。

村上まゆみさんはパステル、顔彩絵具、鉛筆などを使って描いており、2010年に「第69回美術文化展」で入選(2011年70回から2016年75回まで入選)している。

横山美知子さんは女子美術大学芸術学部絵画科洋画専攻を卒業し、2009年に「第68回美術文化展」で入選(2010年69回と2011年70回入選、2015年74回佳作賞、2016年75回入選、2017年76回入選、2019年78回奨励賞)している。

美術文化協会は1939年に当時の独立美術協会、新造型美術協会、創紀美術協会、新日本洋画協会、ナゴヤアバンガルドクラブ、二科九室会などのシュルレアリスムを志向する前衛作家が集結し、銀座アラスカにて発会式が行われ、設立された前衛芸術家の団体だ。

1940年から公募展が行われ、戦争により、1941年から1944年まで文化統制され、画家が投獄されるなど抑圧され、会員の中には戦死者、戦病死者、病死者、住所不明者などが続出し、会員数が半減し、1945年の公募展は中止に追い込まれた。

1946年から公募展が復活し、1950年から東京以外でも開催され、1971年にデザイン部を新設し、1978年に創立40周年記念展を開催し、写真部を復活させた。1980年に第40回展を機に機関誌「美術文化」を復刊し、彫刻部を独立させた。

2011年に東日本大震災により宇都宮市で開催予定だった公募展を中止し、2012年から東京都のほか、名古屋市、京都市、2013年から大阪市、2015年から宇都宮市でも巡回展を開いている。現在、代表は浅野輝一さんが務めている。

開場時間は11時から19時(最終日は17時)、入場は無料。