フード協、外食2月、22%減と一段と悪化、「宣言」延長重く

【銀座新聞ニュース=2021年3月26日】一般社団法人「日本フードサービス協会」(港区浜松町1-29-6、浜松町セントラルビル、03-5403-1060)は3月25日に2月の「外食産業市場動向調査」(全店ベース)を発表した。

ゼネラル・オイスターは4月1日から13日まで「エミットフィッシュバー GINZASIX」や「オイスターテーブル銀座コリドー店」など19店で「選べる3プラン!真牡蠣食べ放題」を開く。「シンプル食べ放題」(90分制、注文は60分まで、生カキ1産地、素焼き、カキスープで税込3949円)、「スタンダード食べ放題」(90分制、注文は60分まで、生カキ2産地、素焼き、ワイン蒸し、カキフライ、香草ガーリックバター焼き、ウニカキ醤油焼き、カキスープで4389円)、「プレミアム食べ放題」(120分制、注文は90分まで、生カキ4産地、カクテル2種、素焼き、ワイン蒸し、カキフライ、香草ガーリックバター焼き、ウニカキ醤油焼き、アンチョビトマト焼き、トリュフタルタル焼き、オニオングラタン焼き、カキスープ、5159円)。

それによると、2月は、政府が1都3県に再発令した「緊急事態宣言」が延長され、自治体の要請により飲食の店内営業は20時まで、酒類は19時までの時間短縮が続き、客足が戻る兆しはあったものの、伸び悩み、、外食全体の売り上げは前年同月比22.3%減と、1月(21.0%減)よりもさらに落ち込み、12カ月続けてマイナスだった。

特に飲酒業態にとって酒類提供の時間短縮は致命的で、「パブ・居酒屋」の売り上げは前年同月比70.7%減(1月74.9%減)と13カ月続けてマイナスだった。

ファーストフード(FF)業態は洋風など巣ごもり需要に引き続き堅固さがみられたが、電子決済アプリとのコラボキャンペーンなどで好調だった2020年には及ばず、8.7%減と、3カ月続けてマイナスだった。

「和風」はテイクアウトが堅調だったものの、時間短縮の打撃が大きく売り上げが16.6%減だった。「麺類」も、コロナの影響下で28.9%減、「持ち帰り米飯・回転寿司」は、20時以降のテイクアウト需要が顕著に増加したものの、「回転寿司」などの店内飲食が振るわず4.3%減だった。

ファミリーレストラン(FR)業態は、コロナ禍で取り組み始めたテイクアウトが伸びているものの、引き続き営業時間・酒類提供時間の短縮を強いられ、全体の売り上げは32.4%減と、12カ月続けてマイナスだった。

2月後半から客足がやや持ち直すかに見えたが、時短営業の延長で「洋風」が33.4%減、「和風」が37.1%減、「中華」は店外売り上げへの注力が奏功し14.8%減、「焼肉」は宣言期間延長の中、休業した店舗もあり、売り上げは37.2%減だった。

パブ・居酒屋業態といった飲酒業態は、酒類提供時間の制限下で休業を続ける店舗も多く、「パブ・ビアホール」は75.9%減、「居酒屋」は69.5%減となった。駅前など繁華街立地の店舗は特に苦戦が続いているという。

ディナーレストラン業態も、2月後半は週末を中心に客足がやや戻る店舗もあったが、営業時間短縮の影響は甚大で46.3%減と13カ月続けてマイナスだった。

喫茶業態は2月後半にかけて少しずつ客足回復の兆しはあるものの、外出自粛や在宅勤務が継続する中で回復は限定的で、売り上げは32.6%減と13カ月続けてマイナスだった。

日本フードサービス協会の統計は会員(事業者数)が213社(2021年1月222社、2020年12月214社、11月215、10月221、9月219、8月225、7月214、6月203、5月208、4月191、3月203、2月205、1月188、2019年12月191、11月186、10月187、9月189、8月188、7月192、6月193、5月192、4月197、3月196、2月199、1月199)。

店舗数が3万6757店(2021年1月3万7475店、2020年12月3万7648店、11月3万7684店、10月3万7939店、9月3万8669店、8月3万8106店、7月3万7810店、6月3万8139店、5月3万8059店、4月3万7982店、3月3万9165店、2月3万9662店、1月3万5001店、2019年12月3万5583店、11月3万5342店、10月3万5005店、9月3万5237店、8月3万5544店、7月3万5390店、6月3万5617店、5月3万5646店、4月3万5763店、3月3万5798店、2月3万6467店、1月3万6659店)が対象。

内訳はファーストフードの事業者数が55社(2021年1月56社、2020年12月54社、11月56社、10月61社、9月57社、8月57社、7月59社、6月52社、5月54社、4月50社、3月53社、2月55社、1月49社、2019年12月52社、11月50社、10月52社、9月51社、8月52社、7月52社、6月55社、5月57社、4月56社、3月57社、2月57社、1月56社)。

店舗数が2万1356店(2021年1月2万1693店、2020年12月2万1774店、11月2万1807店、10月2万2003店、9月2万2093店、8月2万2070店、7月2万1635店、6月2万1806店、5月2万1703店、4月2万1821店、3月2万1552店、2月2万2261店、1月1万8957店、2019年12月1万9369店、11月1万9273店、10月1万9217店、9月1万9118店、8月1万9275店、7月1万9131店、6月1万9326店、5月1万9370店、4月1万9461店、3月1万9444店、2月1万9913店、1月2万0219店)。

ファミリーレストランの事業者数が60社(2021年1月63社、2020年12月61社、11月56社、10月57社、9月60社、8月59社、7月56社、6月55社、5月56社、4月54社、3月55社、2月55社、1月50社、2019年12月50社、11月50社、10月51社、9月49社、8月49社、7月49社、6月52社、5月50社、4月52社、3月50社、2月57社、1月52社)。

店舗数が9980店(2021年1月1万0096店、2020年12月1万0437店、11月1万0280店、10月1万0153店、9月1万0692店、8月1万0161店、7月1万0456店、6月1万0638店、5月1万0753店、4月1万376店、3月1万395店、2月1万534店、1月9556店、2019年12月9601店、11月9667店、10月9338店、9月9569店、8月9646店、7月9578店、6月9749店、5月9667店、4月9629店、3月9622店、2月9838店、1月9770店)。

パブ・居酒屋の事業者数が36社(2021年1月38社、2020年12月35社、11月38社、10月38社、9月38社、8月39社、7月34社、6月34社、5月35社、4月32社、3月36社、2月35社、1月34社、2019年12月33社、11月32社、10月31社、9月34社、8月31社、7月34社、6月35社、5月31社、4月33社、3月33社、2月33社、1月32社)。

店舗数が2335店(2021年1月2484店、2020年12月2163店、11月2420店、10月2419店、9月2539店、8月2404店、7月2334店、6月2305店、5月2332店、4月2476店、3月2849店、2月2771店、1月2326店、2019年12月2254店、11月2253店、10月2198店、9月2401店、8月2312店、7月2366店、6月2335店、5月2317店、4月2366店、3月2395店、2月2378店、1月2296店)。

ディナーレストランの事業者数が31社(2021年1月30社、2020年12月28社、11月32社、10月31社、9月30社、8月33社、7月30社、6月28社、5月32社、4月26社、3月28社、2月29社、1月26社、2019年12月27社、11月26社、10月25社、9月26社、8月25社、7月26社、6月23社、5月25社、4月26社、3月25社、2月25社、1月26社)。

店舗数が1137店(2021年1月998店、2020年12月1057店、20年11月1162店、10月1159店、9月1126店、8月1229店、7月1135店、6月1141店、5月1182店、4月1114店、3月1177店、2月1071店、1月983店、2019年12月1046店、11月1032店、10月991店、9月988店、8月1006店、7月911店、6月991店、5月997店、4月1003店、3月999店、2月1010店、1月1007店)。

喫茶の事業者数が18社(2021年1月17社、2020年12月19社、11月17社、10月18社、9月20社、8月21社、7月18社、6月17社、5月16社、4月14社、3月15社、2月14社、1月13社、2019年12月13社、11月12社、10月12社、9月13社、8月15社、7月14社、6月13社、5月13社、4月13社、3月15社、2月14社、1月14社)。

店舗数が1815店(2021年1月1962店、2020年12月1992店、11月1830店、10月2014店、9月2055店、8月2053店、7月2062店、6月2067店、5月1886店、4月2004店、3月2049店、2月1876店、1月2042店、2019年12月2048店、11月1856店、10月2020店、9月2040店、8月2041店、7月2037店、6月2038店、5月2040店、4月2033店、3月2062店、2月2057店、1月2063店)。

外食産業(上場企業)の売上高上位4社の2月の既存店売上高は1位のゼンショーホールディングス(すき家、国内店舗数1942店)が同7.9%減と2カ月続けてマイナス、2位のすかいらーく(全グループ、国内外店舗数3117店)が同29.1%減と15カ月続けてマイナス、3位の日本マクドナルド(国内直営店とフランチャイズ店の店舗数2923店)が同1.0%増と8カ月続けてプラス、4位のコロワイド(全グループ、国内外2665店)が同32.7%減と12カ月続けてマイナスだった。