丸善日本橋で「桝屋髙尾」の髙尾朱子「帯」展、相澤慶子と相談も

【銀座新聞ニュース=2021年4月7日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・日本橋店(中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は4月7日から13日まで3階ギャラリーで「四代目・髙尾朱子が作り出す、これからの織り帯 『桝屋髙尾の過去、現在、未来』」を開いている。

丸善・日本橋店で4月7日から13日まで開かれる「四代目・髙尾朱子が作り出す、これからの織り帯 『桝屋髙尾の過去、現在、未来』」のフライヤー。

帯などの織物業の「桝屋髙尾」(京都府京都市北区北野西白梅町77、075-464-0500)の4代目社長、髙尾朱子(しゅうこ)さんが中心になって作りあげてきた「ねん金綴錦(ねんきんつづれにしき)」の帯などを展示する。

桝屋髙尾は1960年11月創業で、3代目社長で、現在会長の髙尾弘(ひろむ)さんが1977年に徳川美術館(愛知県名古屋市東区徳川町1017、052-935-6262)の「黄金のねん金袱紗(ふくさ)」の復元を依頼され、1979年に復元に成功し、その後、この「ねん金糸」を使って帯を制作し、今や「ねん金綴錦」は実用新案として特許庁に登録されている。

桝屋髙尾は1979年に白鶴美術館の「白鶴間道文カーテン」を復元し、1984年に「ねん金綴錦」を考案し、1996年に皇室デザイナーの植田いつ子さんの依頼により、美智子皇后の服地を制作、2008年に東京ホテルモントレ銀座で「髙尾弘創作展」を開いた。

髙尾朱子さんは京都府生まれ、大学卒業後は服飾系企業に就職し、宝飾品の担当として、催事企画から実行・販売までを行っていたが、入社から6年目に退職し、家業の桝屋高尾に入社した。2015年3月3日に髙尾弘さんが会長に就き、髙尾朱子さんが代表取締役社長に就任した。

10日、11日の11時、13時、16時の3回、髙尾朱子さんと月刊誌「家庭画報」(世界画報社)や「きものサロン(Salon)」(世界文化社)などで女優の着物コーディネートを手がける相澤慶子さんによる「きもの一枚に帯三本の着こなし相談会」を開く。希望者は事前に丸善・日本橋店に申し込む。

相澤慶子さんは女性誌の着物のページの編集やスタイリングなどを30年以上にわたって手がけ、女優や著名人の着物のスタイリングも行っている。

開場時間は9時30分から20時30分(最終日は17時)。