日比谷「JUNK HEAD」すべてを手掛けた堀貴秀が挨拶

【銀座新聞ニュース=2021年4月7日】中堅の映画配給会社のギャガ(港区南青山2-22-8、TYビル)は4月9日にTOHOシネマズ日比谷(千代田区有楽町1-1-3、東京ミッドタウン日比谷、050-6868-5068)で一般公開中の「JUNK HEAD」の堀貴秀監督による舞台あいさつを開く。

現在、一般公開中の「JUNK HEAD(ジャンク・ヘッド)」((C)2021 MAGNET/YAMIKEN)。

9日18時30分の回上映終了後(上映時間は99分)に、監督をはじめ、撮影、編集、キャラクターデザインなどのすべてを1人で手がけた堀貴秀さんが舞台に登場してあいさつする。

「JUNK HEAD(ジャンク・ヘッド)」は監督、原案、キャラクターデザイン、編集、撮影、照明、音楽、絵コンテ、造形、アニメーター、効果音、VFX、声優などすべてを堀貴秀さんが1人で手掛けたアニメで、短編から長編までおよそ7年かけており、総ショット数は約14万コマという膨大な作業を経て完成させ、カナダ・モントリオールで開かれた2017年の「ファンタジア国際映画祭」で審査員特別賞(長編スペシャル・メンション)を受賞した。

物語は環境破壊が進み、地上はもはや人間が住めないほど汚染され、人類は地下開発のための労働力として人工生命体「マリガン」を創造するも、自我に目覚めたマリガンが反乱を起こし地下を乗っ取ってしまう。

それから1600年後。遺伝子操作で永遠に近い命を手に入れた人類は、その代償として生殖能力を失った。絶滅の危機に陥った人類は、地下で独自に進化を遂げたマリガンの調査を開始し、政府が募集した地下調査員に名乗りをあげたダンス講師は、調査中に死と隣り合わせになったことで命を実感し、マリガンたちと協力して人類再生の道を探る。

堀貴秀さんは1971年大分県生まれ、1990年に大分県立芸術緑丘高等学校を卒業、2000年にアートワーク専門の仕事で独立し、2009年12月に短編「JUNK HEAD1」(30分版)を自主制作(2013年10月に完成)、2013年11月に渋谷アップリンクで1日だけ自主上映し、2014年1月に「JUNK HEAD1」をYouTubeに無料公開し、クラウドファンディングで続編の制作費を募集した。

2014年2月にクレルモンフェラン国際映画祭(フランス)アニメーション賞、3月にゆうばりファンタスティック映画祭(北海道)短編部門でグランプリ、2015年1月に「株式会社やみけん」を設立、長編版「JUNK HEAD」の制作を開始(2017年4月に完成)、2021年3月に「JUNK HEAD」を劇場公開している。

チケットは7日0時からPC、スマホで販売する。料金は一般1900円、大学生・専門学生1500円、高校生・3歳以上中学生まで、障がい者1000円、シニア1200円。