サニーヘルス、避けたい糖質オフや加工肉、人工甘味料も

【銀座新聞ニュース=2021年5月1日】健康食品、美容商品、化粧品などの販売会社、サニーヘルス(中央区八重洲2-1-6、八重洲kビル、03-6701-3000)はこのほど、レポート「ダイエットや健康のために管理栄養士が避けている食品とは」を発表した。

グラノーラは糖質(炭水化物)が多いので注意が必要な食品だ。

常日頃から、自分の体に合ったものを適量食べ、栄養素を必要量摂っていれば、健康や体型を維持することができる。だが、十分な知識がないと、知らず知らずのうちに不健康なものや太りやすい食品を食べているかもしれない。

栄養のプロ・管理栄養士が健康やダイエットのために避けている食品にはどのようなものがあるのか、その理由も挙げてもらった。

●グラノーラ

ダイエットのためにグラノーラを食べているけどやせない、それどころか逆に太ってしまった、という失敗談をよく耳にするが、これは食事+グラノーラや、おやつとして食べている人に多いパターンといえる。

グラノーラはさまざまな商品が販売されているが、基本的にはオーツ麦(えん麦)をメインに小麦、玄米など数種の穀物をシロップ、砂糖、ココナッツ、はちみつなどで甘みを付け、油脂を混ぜてオーブンで焼いて作られている。つまり糖質+糖質+脂肪という組み合わせでできている。

1食の目安量である50グラムあたりのカロリーは約220キロカロリーで、これはコンビニのおにぎり1個分に相当する。カロリーも糖質も決して低い食品ではないので、食べ過ぎは禁物といえる食べ物だ。

高カロリー、高脂肪、高添加物の三拍子の加工肉には、合成保存料や合成着色料、質の悪い肉が使われていることが多い。

もし、食べるなら、グラノーラは糖質(炭水化物)が多いので、タイミングとしては、夜よりも朝食のほうがいい。それもデザートではなく、食事として適量のグラノーラを食べるようにしたい。

●缶詰のフルーツ

缶を開けるだけで、手軽に食べられて、甘くておいしいのがフルーツの缶詰だ。生のフルーツよりも缶詰の方が好きという人もいることだろう。なぜ甘くておいしいかというと、それは砂糖やシロップに浸かっているからだ。

おやつと同じ位置付けで嗜好品として食べるならまだしも、フルーツだからヘルシーという前提では食べないようにしたい。日持ちの面では優れているので、非常食としてならよいのではないか。

●コーヒーのポーションミルク

コーヒー1杯に入れるのにちょうどいいポーションミルク(コーヒーフレッシュ)は、ほとんどの商品が乳製品から作られたものではない。

植物性油脂と水に乳化剤を加えクリーム状にし、着色料や砂糖、香料などで色合いや香りが調整されている。しかも、体に悪い油の代表格である、人工的なトランス脂肪酸も含まれている。

コーヒーはブラックで飲むか、ミルクを入れるならオーソドックスな牛乳、あるいは最近のトレンドである植物性ミルクのアーモンドミルクやオートミルクなどのほうがずっとヘルシーといえる。

●糖質ゼロ・糖質オフの食品

糖質制限ダイエットの流行により、「糖質ゼロ」や「糖質オフ」といった飲料や食品が目立つようになった。砂糖は使われていなくても、その代わりに人工甘味料が使用されているので、表示をよく確認したい。

人工甘味料は砂糖の数十倍もの甘さがありながらも低カロリーで、血糖値の上昇に影響もなく、多くの商品に利用されている。しかし、その甘さから糖が入ってきたと脳が勘違いしてしまい、実際には入って来ないのでより糖質を欲して食欲コントロールが難しくなってしまう。

●ハム、ウィンナー、サラミ

高カロリー、高脂肪、高添加物の三拍子の加工肉には、合成保存料や合成着色料、質の悪い肉が使われていることが多い。加工肉にもよく使用されているリン酸塩は、過剰摂取はカルシウムの吸収が阻害され、骨がもろくなる恐れさえある。成長期の子どもや高齢者は摂取量を気をつけたい。加工肉を買うなら、無添加のものを選ぶようにしてほしい。

●ジュース、炭酸飲料、飲むヨーグルト

これらの飲み物に共通しているのは「異性化糖」が多く含まれているという点だ。あまり聞きなれない名前かもしれないが、人工的な糖のことで、日本においては多くの加工食品に使用されている。

ほかにも「果糖ブドウ糖液糖」という言い方もあり、異性化糖が食品の原材料名に表記される際には、この名称が用いられていることがほとんどだ。異性化糖は砂糖と同じように、食品に甘味を付けるために使用されているが、健康面のリスクや老化を促進させる可能性があるとして、懸念されている食品でもある。

異性化糖を使った飲み物や加工食品は、一度に大量の果糖を摂取することになってしまい、太りやすいだけでなく肝臓への負担がかかってしまう。

マーガリンやショートニングには「トランス脂肪酸」が含まれ、摂取しすぎると心疾患リスク増大との関連が指摘されている。

●マーガリン、ショートニング

パンに塗るなら、冷蔵庫で冷えて固くなっているバターよりも、塗りやすいマーガリンのほうが使い勝手がいい。植物性油だし、バターよりヘルシーなイメージを持っている場合もあるかもしれない。また、マーガリンから水分を抜いたような状態であるショートニングは、多くのパンや菓子に使用されている。

マーガリンやショートニングには「トランス脂肪酸」が含まれている。植物油を固体にする際の水素添加により生成される人工的な脂肪で、体内に入ると、血液中の悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールを減らす働きがあるとされ、摂取しすぎると動脈硬化の進行、心疾患リスク増大との関連が指摘されている。

アメリカ疾病対策センター(CDC)は、トランス脂肪酸の規制により、年間2万人の心筋梗塞(しんきんこうそく)を防ぎ、心臓病による死者を7000人減らすことができると推定している。

トランス脂肪酸はガンや心臓疾患などの現代病のほか、喘息やアトピー性皮膚炎などとの関係も示唆されていて、多量に摂取すると高齢者の認知症の発症率の増加と相関関係があることも、アメリカでの調査研究結果などから明らかになっている。

●避けている食品は特になし

ダイエットや健康面で体にあまりよくない食品はあるが、量と頻度にさえ気をつければ絶対にダメということではない。揚げ物やスナック菓子、菓子パンだって、毎日ではなく時々楽しむ分にはいいのではないだろうか。

ただ、健康的な食生活を送っているとそうした食品を食べたいと思うことも減っていくので、自然と食べる頻度は減ることになる。特定の食品を禁止するよりも、上手に付き合っていく方法を考えてほしい。

ダイエット中は糖質と脂肪を減らすことを中心に考えがちだが、人工甘味料や異性化糖も極力避けた方がダイエット効率は上がる。こうした人工的な糖を摂取するなら、砂糖のほうがいいという意見もあり、気に留めてみてほしい。