大丸松坂屋画廊で「NEW CULTUREの兆し」展、谷口小夏、KAWSら

【銀座新聞ニュース=2021年8月4日】国内百貨店業界2位の流通グループ、J.フロントリテイリング(中央区八重洲2-1-1)傘下の大丸松坂屋百貨店(江東区木場2-18-11)が運営するアートギャラリー「Artglorieux GALLERY OF TOKYO」(中央区銀座6-10-1、GINZA SIX、03-3572-8886)は8月5日から18日まで「SIGNS OF A NEW CULTURE Vol.2」を開く。

大丸松坂屋百貨店のギャラリー「アールグロリュー ギャラリーオブトーキョー(Artglorieux GALLERY OF TOKYO)」で8月5日から18日まで開かれる「SIGNS OF A NEW CULTURE (サイン・オブ・ニューカルチャー)Vol.2」のフライヤー。

5月に開いた「SIGNS OF A NEW CULTURE(サイン・オブ・ニューカルチャー)」が好評だったことから第2弾を開く。

音楽やファッションと融合し、より身近に感じることができるようになったアートは、ますます複雑化、拡大しながら影響力を増し、単なるブームからカルチャーへと進化しており、今回はアートカルチャーを担う人気のアーティストから、今後アートシーンを賑わせるであろうニューウェーブまで約30点を展示販売する。

出品するのは谷口小夏さん、玉井祥子さん、KAWS(カウズ)さん、ダニエル・アーシャム(Daniel Arsham)さん、奈良美智さん、松山智一さん、KYNE(キネ)さん、MADSAKI(マサキ)さん、長場雄さん、HYKRX(ヒャクラク)さん、細川真希さんの11人。

谷口小夏さんは1995年大阪府生まれ、2018年に京都精華大学芸術学部版画コースを卒業、ネット上における匿名性やトリミングされた情報をテーマに制作している。

玉井祥子さんは1987年高知県生まれ、2011年に東京芸術大学音楽学部音楽環境創造科を卒業、2014年に同大学大学院美術研究科描画装飾研究室修士課程を修了、2013年に安宅賞、佐藤国際文化育英財団第23期奨学生(買上)、2017年に平成29年度新進芸術家海外研修員、日米芸術家交換計画米国派遣芸術家(NY)に選ばれ、2015年から2019年までニューヨークで制作、現在、京都府で制作している。

KAWSさんはアメリカ・ニューヨーク・ブルックリンを拠点として活動している。

ダニエル・アーシャムさんはニューヨークを拠点とする色覚異常の現代アーティストで、「フィクションとしての考古学」という独自のコンセプトを軸に、彫刻を中心とする立体作品、ペインティング、インスタレーションなどを制作している。

奈良美智さんは1959年青森県弘前市生まれ、武蔵野美術大学を1年で中退、1984年に初の個展、1985年に愛知県立芸術大学美術学部を卒業、1987年に同大大学院を修了、河合塾千種校美術研究所教員を経て、ドイツにわたり、1988年にドイツ国立デュッセルドルフ芸術アカデミーに入学、1993年にマイスターシュウラーを取得、その後、ケルン近郊のアトリエを拠点に制作した。

日本では「ギャラリーユマニテ」に勤務していた土崎正彦さんに見い出され、その独立に伴い「白土舎」に移籍し、1995年に名古屋市芸術奨励賞、1998年にカリフォルニア大学ロサンゼルス校客員教授を3カ月間務め、2000年8月にドイツから帰国し、東京に居住し、2005年より栃木県に在住し、2006年から武蔵野美術大学客員教授、2013年に芸術選奨文部科学大臣賞を受賞している。

ウイキペディアによると、松山智一さんは1976年岐阜県高山市(旧吉城郡国府町)生まれ、上智大学経済学部を卒業、2002年に渡米、ニューヨーク私立美術大学院プラット・インスティテュートコミュニケーションズ・デザイン科を卒業、2012年から2017年5月までの5年間、ニューヨーク私立美術大学スクール・オブ・ビジュアル・アーツ(SVA)の非常勤教授(Adjunct Professor)を勤めた。この間、2013年4月にハーバード大学の招待を受けてアーティストプレゼンテーションを実施し、同年9月に同大学で個展を開いた。現在はニューヨーク・ブルックリンにスタジオを構えている。

KYNEさんは福岡県生まれ、大学時代に日本画を学び、2006年頃から活動をはじめ、2010年頃にクールな表情の女性を描く現在のスタイルを確立している。

MADSAKIさんは1974年大阪府生まれ、幼くしてニュージャージーに移り住み、1996年にニューヨークのパーソンズ・スクール・オブ・デザインでBFAを取得、国際的なアーティスト集団「Barnstormers(バーンストマーズ)」のメンバーとして活動し、その後、個人として制作活動をはじめ、2013年から主に東京とアメリカで個展を開いている。

長場雄さんは1976年東京都生まれ、東京造形大学デザイン学科を卒業、アパレルの「
graniph(グラニフ)」に約6年在籍し、Tシャツのデザインを担当、その傍ら創作活動をはじめ、その後、独立し、雑誌「POPEYE」や「GINZA」などの表紙を手掛け、現在は「ユニクロ」とコラボしている。

HYKRXさんは1990年からバンドのフライヤーからはじめ、奈良県を拠点に、多くのミューラル(壁画)を手掛けている。

細川真希さんはは1980年大阪府生まれ、2004年に芸術の祭典「GEISAI」で銅賞、2007年に京都芸術大学洋画コースを卒業、アニメのキャラクターのような独特の自画像を描いている。

7日11時、13時、14時30分にアートーク代表の新井まるさんと大丸松坂屋アートバイヤーの小川貴司さんによるギャラリーツアーを開く。各回30分で、参加は先着4人まで。ただし、すでに締め切っている。

開場時間は10時30分から20時(最終日は18時)まで。入場は無料。