ヴァニラでえすとえむ「15周年記念」原画展、世界観を体感

【銀座新聞ニュース=2021年9月9日】ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7、東成ビル、03-5568-1233)は9月11日から26日までえすとえむさんによる「漫画家15周年記念個展FIESTA!!」を開く。

ヴァニラ画廊で9月11日から26日まで開かれるえすとえむさんの「漫画家15周年記念個展FIESTA(フィエスタ、祝祭日)!!」のフライヤー。NHKでドラマシリーズ化された「いいね!光源氏くん」((C)えすとえむ/祥伝社FEEL comics)。

2006年に女性マンガ家としてデビューしたえすとえむさんが、15周年になるのを記念して初の原画展を開く。15周年の独自の世界観を体感できる展示に加え、描き下ろし作品も紹介する。限定図録やオリジナルグッズも発売する。

当初、8月に開く予定だったが、東京都が「緊急事態宣言」を発令していることからヴァニラ画廊が臨時休業し、延期していた。

ヴァニラ画廊によると、えすとえむさんはデビュー以来、「傾慕の念を込めたユニークなテーマを、艶やかなタッチで描いた人間讃歌の物語を、世に送り出して」いる。学食の「おばちゃん」から、靴職人、闘牛士、ケンタウロス、タイムスリップした平安貴族まで、「個性豊かなキャラクターたちを物語の軸に据え、想像力(ときに妄想力)が掻き立つ物語」を発表している。

マンガペディアなどによると、えすとえむさんは1981年東京都生まれ、高校卒業時に投稿作品が「アフタヌーン四季賞」(講談社)で佳作、2005年に京都精華大学芸術学部マンガ学科ストーリーマンガコースを卒業、在学時にマンガ学科教授の竹宮惠子さんに師事し、アシスタントも経験、2007年に同大学大学院芸術研究科博士前期課程を修了、在学時の2006年4月にボーイズラブアンソロジー「年の差カタログ」(東京漫画社)に読み切り作品「Rockin’in my head(ロック・イン・マイヘッド).」が掲載され、マンガ家としてデビューした。

同年に単行本「ショーが跳ねたら逢いましょう」(東京漫画社)が刊行され、2009年にスペインへ短期留学、2011年に「うどんの女」(祥伝社)で「このマンガがすごい!2012オンナ編」で第3位、同年4月から京都精華大学マンガ学科非常勤講師、2011年に「Golondrina ゴロンドリーナ」を「月刊IKKI」(小学館)に連載、2012年に「IPPO(いっぽ)」(集英社)、2013年に「その男、甘党につき」(太田出版)、2016年に「いいね! 光源氏くん」などがある。

当初はボーイズラブ誌を主に活動の場にしていたが、2020年にはジャンルの垣根を作らず創作活動を行っている。現在、Webマガジン「コミックタタン」(コアミックス)にて「CITY HUNTER(シティハンター)外伝 伊集院隼人氏の平穏ならぬ日常」を連載、「女性セブン」(小学館)にて「王様の耳ー秘密のバーへようこそ」を連載している。2020年にNHKで「いいね! 光源氏くん」がテレビドラマ化されている。

開場時間は12時から19時(土・日曜日、最終日は17時)で、期間中、無休。入場料は800円。入場に際してはマスク着用、検温などがある。時間指定有のチケット制で、定員制で1時間単位で入れ替えとなる。ライブポケット(https://t.livepocket.jp/t/double?sort=0)を通じて予約する。