丸善丸の内でアンマサコ「ばけねこ」原画展

【銀座新聞ニュース=2021年9月17日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ内、03-5288-8881)は9月17日から10月14日まで3階児童書売場壁面ギャラリーでアンマサコさんによる「ばけねこ」原画展を開いている。

丸善・丸の内本店で10月14日まで開かれているアンマサコさんの「ばけねこ」原画展に展示されている絵本の表紙。

絵本作家のアンマサコさんが絵を手がけた「ばけねこ」(文は杉山亮さん、ポプラ社、1540円)が7月に発売されたのを記念して、原画展を開いている。

児童文学作家の杉山亮さんが2010年の「のっぺらぼう」を第1弾として、ポプラ社から刊行している「おばけ話絵本」シリーズの最終巻の第5弾が「ばけねこ」で、2011年2月に第2弾「うみぼうず」、2011年10月に第3弾「かっぱ」、2018年9月に第4弾「てんぐ」を刊行している。「読み終わったときにほっと安心できる」ことがシリーズのポイントだ。

内容は昔々のお話で、ある女の子が可愛がっていた猫のタマがいなくなり、父親によると、年をとった猫はみな「ねこみみやま」に行って、最期の時をむかえるのだが、「ねこみみやま」に行った者はだれも帰ってこない。だから行ってはならない、と言われた女の子は、どうしてもタマに会いたいと山へと向かい、途中で霧が出てきて、道に迷ってしまう。こまっていると、一軒の家の灯りが見え、助けを求めたそのお屋敷は・・・。

アンマサコさんは岐阜県岐阜市生まれ、1999年に多摩美術大学絵画学科油画専攻を卒業、映像制作会社「白組」に所属し、絵本をもとにした短編映画や立体物を制作し、2020年に退社している。2002年に第18回ハンズ大賞作品展に出品し、「どすこいすしずもう」シリーズ(講談社)はアニメ化もされている。

開場時間は9時から21時(最終日は19時)まで。