加島美術で1年半ぶり「美祭」、北斎、芭蕉、慧鶴、松園、深水ら

【銀座新聞ニュース=2021年11月11日】加島美術(中央区京橋3-3-2、03-3276-0700)は11月13日から28日まで「美祭 撰」を開く。

加島美術で11月13日から28日まで開かれる「美祭 撰」に出品される伊東深水の「日比谷公園」(600万円)。

2007年から開いてきた美術品展示販売会「美祭-BISAI」は、2019年春より、装いを新たに「美祭 撰」へとリニューアルし、以来、約1年半ぶりの開催となる。「美術商としての審美眼を培ってきた加島美術だからこそできる至高の日本美術の祭典」とし、今回が4回目で、約55点を出展する。

「美祭」では江戸時代から現代まで、日本美術の作品を紹介している。中でも、今回は、葛飾北斎(1760-1849)の肉筆画「水草水鶏図」(1600万円)、江戸時代後期の絵師、狩野一信(1816-1863)の「獅子落子図」(650万円)、前田青邨(1885-1977)の「富士」(600万円)の他、松尾芭蕉(1644-1694)の「花の雲・・・」(短冊台貼幅、500万円)、禅僧の白隠慧鶴(はくいん・えかく、1686-1769)の「越後三尺坊図」(780万円)らの筆跡。

同じく出品される上村松園の「紅葉」(700万円)。

上村松園(1875-1949)の「紅葉」(700万円)、伊東深水(1898-1972)の「日比谷公園」(600万円)、小野竹喬(1889-1979)の「茜」(450万円)らの近代絵画といった作品を取り揃えている。

「美祭」は作品に直接触れるという体験を重視しており、ガラスケースなしに作品を見ることができる。また、毎回制作しているオリジナルカタログも、充実させている。

開場時間は10時から18時。入場は無料。会期中無休。