サニーヘルス、食物繊維のデキストリンを摂取してダイエットを

【銀座新聞ニュース=2021年11月13日】健康食品、美容商品、化粧品などの販売会社、サニーヘルス(中央区晴海1-8-11、晴海アイランドトリトンスクエアオフィスタワーY、03-6701-3000)はこのほど、レポート「難消化性デキストリンのダイエット効果」を発表した。

難消化性デキストリンは、とうもろこしなどの天然のデンプンから生まれた食物繊維で安全性は高いとされている

食品の原材料名でしばしば目にするのが「難消化性デキストリン」だ。添加物の一種ではと思っている人も少なくないと思われるが、特定保健用食品(トクホ)や機能性表示食品の関与成分である。

つまり、健康面でメリットのある成分であり、ダイエット効果があることも研究によりわかっている。では、難消化性デキストリンとは、一体どのようなものなのだろうか。

●天然のデンプン由来の食物繊維

難消化性デキストリンというのは、とうもろこしなどの天然のデンプンから生まれた食物繊維で、安全性は高いとされている。日本人の食生活が欧米化し、不足しがちなってしまった食物繊維を補う目的で作られたという背景がある。

食物繊維の摂取目標量は、18歳以上では1日あたり男性21グラム以上、女性18グラム以上とされているが、日本人の平均摂取量は14グラム程度と、目標量には達していないのが現状だ。

食物繊維は第6の栄養素と言われ、水に溶けにくい不溶性食物繊維と、水に溶ける水溶性食物繊維の2種類がある。難消化性デキストリンは後者の水溶性食物繊維だ。

水溶性食物繊維は難消化性デキストリンのほか、食品では果物や野菜に多く含まれる「ペクチン」や、こんぶやわかめなど海藻類に多く含まれる「アルギン酸」、生のこんにゃく芋に含まれる「グルコマンナン」などがある。

水溶性食物繊維は、こんぶやわかめなど海藻類に多く含まれている。

水溶性食物繊維は水分保持力が強く、水に溶けるとドロドロのゲル状に変化する。この粘性が、ダイエットや腸内環境の改善に効果を発揮する。

一方、不溶性食物繊維は、胃や腸で水分を吸収し、大きく膨らむ。これにより、便のかさ増しや、腸を刺激して蠕動(ぜんどう)運動を活発にし、便通を促進する。

不溶性食物が多く含まれる食品は、いわゆる繊維質な食べ物が多く、よく噛まなければならないものばかり。食べすぎを防ぎ、満腹感を得られやすいというダイエット効果があるが、不溶性食物繊維を多く摂取すると、便が硬くなり、便秘になってしまうこともある。

●難消化性デキストリン 3つのダイエット効果

1)食後の血糖値上昇抑制作用
難消化性デキストリンの主な働きの1つめは、食後血糖値の上昇を抑える働きだ。食事から摂った炭水化物(糖質)は、体内でブドウ糖に分解され、次いで小腸で吸収され、血液中にブドウ糖が入り血糖となり、エネルギーとして全身に運ばれる。

血糖値が上がるとすい臓からインシュリンが分泌され、糖をエネルギーとして筋肉や臓器などに送る一方で、使われなかった糖を脂肪として溜め込む。これが体に脂肪がつく仕組みだ。

難消化性デキストリンはほぼ無味無臭かつ水に溶ける性質があり、その特性を生かしてさまざまな食品や飲料に利用されている。

血糖値の上がり方が急であればあるほどインシュリンが多量に分泌され、「糖が余っている=脂肪に溜め込まなければ」と体が判断してしまう。血糖値の上昇をできるだけ緩やかにすることが、ダイエットに有効ということになる。

難消化性デキストリンは、小腸でブドウ糖が吸収される際に抑制し、食後の血糖値の上昇を穏やかにしてくれる働きをすることが研究により分かっている。

2)食後の血中中性脂肪上昇抑制作用
難消化性デキストリンの主な働きの2つめは、食後の血中中性脂肪の上昇を穏やかにする作用だ。中性脂肪は、エネルギーとして使い切れずに余ってしまったものは、体脂肪となり、体に蓄積されてしまう。

お腹周りに脂肪がついたと感じる人や、脂肪の多い食事を摂りがちな人にも難消化性デキストリンは有効に働くと考えられている。

3)整腸作用
難消化性デキストリンは、腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)をいいバランスにするなど、整腸作用があることも分かっている。

難消化性デキストリンの摂取により、便の状態や回数が良好になったという結果も報告されている。腸を整えることは便通だけでなく、ホルモンや自律神経、体質など全身のコンディションに大きく関わっている。腸の状態によって、やせやすいか、太りやすいかということにも影響がある。

●難消化性デキストリンダイエットの方法

難消化性デキストリンはほぼ無味無臭かつ水に溶ける性質があり、その特性を生かしてさまざまな食品や飲料に利用されている。ダイエットや腸活として取り入れるのであれば、サプリメントや粉末状の難消化性デキストリンが市販されているので、それを利用すると取り入れやすい。

難消化性デキストリンをダイエット目的で飲むなら、食前30分程度前か食事中に飲むのがもっとも効果的だ。なぜなら糖分や脂肪、コレステロールに吸着して取り込む形でこれらの働きを抑制するので、食後ではうまく働くことができなくなる。もし、食後に飲むなら直後がお勧めだが、30分以上経過してしまうと、効果はあまり望めない。

難消化性デキストリンは食物繊維であり水溶性なので、料理やスープに混ぜてもまったく問題はない。熱にも強いので、料理に混ぜても組織が壊れることなく機能も失われない。

水溶性食物繊維なので体内ではゲル状になるが、料理や飲み物に混ぜた時にはゲル状に変化するということはない。

効果を実感するためにと、量に摂取する必要もない。難消化性デキストリンのメーカーで推奨している量は5グラムから10グラム程度。食事から摂取する食物繊維の不足分を補うことが前提の量となっている。

極めて安全と考えられてはいるものの、急に大量に摂取するとお腹がゆるくなるなどの症状が現れる場合があり、これはどんな食品でも同じことだ。

まずは2、3日ほど取り入れ、問題がなければその後も続け、ダイエット効果が出るまでは2週刊から4週間ほどは様子を見てほしい。

食物繊維は、水溶性1:不溶性2程度のバランスになることが理想的で、食事から必要量を摂取できれば理想的だが、不足を自覚しているのであればこうしたアイテムを取り入れることで、効果を感じやすくなる。