フード協、外食10月0.5%減と前年並み、宣言等解除で、居酒屋苦戦

【銀座新聞ニュース=2021年11月26日】一般社団法人「日本フードサービス協会」(港区浜松町1-29-6、浜松町セントラルビル、03-5403-1060)は11月25日に10月の「外食産業市場動向調査」(全店ベース)を発表した。

平田牧場は11月27日から29日の3日間、「COREDO日本橋店」(中央区日本橋1-4-1、COREDO日本橋、03-6214-3129)などで「11月29日いい肉の日」記念としてメニューの29%割引を実施する。COREDO日本橋店では「金華豚特厚ロースかつ膳」税込3300円を2343円、「極(きわみ)KITTE(キッテ)丸の内店」(千代田区丸の内2-7-2、JPタワー、03-6256-0829)では「金華豚厚切りロースかつ膳」2200円を1562円で、いずれも100食限定。

それによると、9月末には全国的に「緊急事態宣言」および「まん延等防止措置」の解除、10月下旬には首都圏1都3県や大阪府の時短営業要請の解除があり、好調が続くファーストフード(FF)洋風の牽引で、全体の売り上げは前年比0.5%減と3カ月続けてマイナスだったものの、ほぼ前年並み(2019年比6.1%減)にまで回復した。

ただ、パブ・居酒屋業態は酒類提供が再開されてもなお苦戦が続き、前年比で30.8%減、2019年比で53.5%減と厳しい状況にある。

業態別では、ファーストフード(FF)業態は、堅調な「洋風」に支えられ、売り上げは同5.4%増と8カ月続けてプラスだった(2019年比7.5%増)。

「洋風」はテイクアウト、デリバリーが引き続き好調で11.8%増(2019年比22.2%増)となった。「和風」は営業時間短縮や店舗数減少などから1.9%減、「麺類」は緊急事態宣言解除後も通勤客の戻りが鈍いビジネス街での集客に苦戦し4.5%減、「持ち帰り米飯・回転寿司」は引き続き高いテイクアウト需要により、5.9%増となった。

ファミリーレストラン(FR)業態は緊急事態宣言などの解除後も地域によっては時短営業や酒類提供自粛の要請が続いたことから6.5%減(2019年比15.9%減)と5カ月続けてマイナスだった。

また、ランチタイムの客足は戻ってきたものの、ディナータイムでは依然ふるわず、「洋風」は7.1%減(2019年比21.5%減)、「和風」は11.3%減(2019年比20.7%減)だった。「中華」は、引き続きテイクアウト、デリバリーが貢献し、0.1%減(2019年比1.4%減)、「焼き肉」は下旬にようやく営業時間が元通りになり、3.3%減(2019年比0.4%増)となった。

パブ・居酒屋業態(飲酒業態)は酒類の提供制限により、休業店舗が多かった9月に比べ、10月の制限解除後は店舗が徐々に再開されたものの、再開ペースは店によって異なり、依然厳しい状況が続いている。パブ・居酒屋業態全体では30.8%減(2019年比53.5%減)と5カ月続けてマイナスだった。

「パブ・ビアホール」は22.8%減(2019年比58.3減)、「居酒屋」は35.1%減(2019年比49.7%減)だった。

ディナーレストラン業態は営業時間の短縮要請が段階的に解除され、個人客の戻りは見られるものの、大人数宴会や法人需要はまだ戻ってきていない。個人需要は郊外店舗を中心に客足が戻りつつあり、10.1%減(2019年比で26.0%減)と5カ月続けてマイナスだった。

喫茶業態は緊急事態宣言の解除などにより、繁華街立地やターミナル駅の店舗では客の戻りがあったが、一方でオフィス街は人が戻らず、3,5%減(2019年比23,1%減)と3カ月続けてマイナスだった。

日本フードサービス協会の統計は会員(事業社数)が225社(2021年9月226社、8月229社、7月219社、6月211社、5月212社、4月229社、3月225社、2月213社、1月222社、2020年12月214社、11月215社、10月221社、9月219社、8月225社、7月214社、6月203社、5月208社、4月191社、3月203社、2月205社、1月188社)。

店舗数が3万6679店(2021年9月3万6354店、8月3万7603店、7月3万7763店、6月3万6772店、5月3万6600店、4月3万7788店、3月3万7389店、2月3万6757店、1月3万7475店、2020年12月3万7648店、11月3万7684店、10月3万7939店、9月3万8669店、8月3万8106店、7月3万7810店、6月3万8139店、5月3万8059店、4月3万7982店、3月3万9165店、2月3万9662店、1月3万5001店)が対象。

内訳はファーストフードの事業社数が56社(2021年9月57社、8月62社、7月58社、6月56社、5月55社、4月57社、3月58社、2月55社、1月56社、2020年12月54社、11月56社、10月61社、9月57社、8月57社、7月59社、6月52社、5月54社、4月50社、3月53社、2月55社、1月49社、2019年12月52社、11月50社、10月52社、9月51社、8月52社、7月52社、6月55社、5月57社、4月56社、3月57社、2月57社、1月56社)。

店舗数が2万1302店(2021年9月2万1422店、8月2万1556店、7月2万1309店、6月2万1545店、5月2万1093店、4月2万1608店、3月2万1620店、2月2万1356店、1月2万1693店、2020年12月2万1774店、11月2万1807店、10月2万2003店、9月2万2093店、8月2万2070店、7月2万1635店、6月2万1806店、5月2万1703店、4月2万1821店、3月2万1552店、2月2万2261店、1月1万8957店)。

ファミリーレストランの事業社数が62社(2021年9月62社、8月65社、7月60社、6月60社、5月61社、4月65社、3月61社、2月60社、1月63社、2020年12月61社、11月56社、10月57社、9月60社、8月59社、7月56社、6月55社、5月56社、4月54社、3月55社、2月55社、1月50社)。

店舗数が1万0154店(2021年9月9989店、8月1万0305店、7月1万0019店、6月1万0145店、5月1万0204店、4月1万0592店、3月1万0151店、2月9980店、1月1万0096店、2020年12月1万0437店、11月1万0280店、10月1万0153店、9月1万0692店、8月1万0161店、7月1万0456店、6月1万0638店、5月1万0753店、4月1万376店、3月1万395店、2月1万534店、1月9556店)。

パブ・居酒屋の事業社数が38社(2021年9月37社、8月37社、7月32社、6月31社(2021年5月32社、4月37社、3月38社、2月36社、1月38社、2020年12月35社、11月38社、10月38社、9月38社、8月39社、7月34社、6月34社、5月35社、4月32社、3月36社、2月35社、1月34社)。

店舗数が2110店(2021年9月1961店、8月2503店、7月2349店、6月2108店、5月2302店、4月2472店、3月2341店、2月2335店、1月2484店、2020年12月2163店、11月2420店、10月2419店、9月2539店、8月2404店、7月2334店、6月2305店、5月2332店、4月2476店、3月2849店、2月2771店、1月2326店)。

ディナーレストランの事業社数が30社(2021年9月30社、8月27社、7月30社、6月29社、5月30社、4月31社、3月29社、2月31社、1月30社、2020年12月28社、11月32社、10月31社、9月30社、8月33社、7月30社、6月28社、5月32社、4月26社、3月28社、2月29社、1月26社)。

店舗数が1090店(2021年9月923店、8月940店、7月944店、6月1002店、5月1012店、4月1084店、3月1075店、2月1137店、1月998店、2020年12月1057店、20年11月1162店、10月1159店、9月1126店、8月1229店、7月1135店、6月1141店、5月1182店、4月1114店、3月1177店、2月1071店、1月983店)。

喫茶の事業社数が20社(2021年9月21社、8月21社、7月20社、6月19社、5月19社、4月18社、3月21社、2月18社、1月17社、2020年12月19社、11月17社、10月18社、9月20社、8月21社、7月18社、6月17社、5月16社、4月14社、3月15社、2月14社、1月13社)。

店舗数が1783店(2021年9月1831店、8月2100店、7月2894店、6月1809店、5月1815店、4月1775店、3月2009店、2月1815店、1月1962店、2020年12月1992店、11月1830店、10月2014店、9月2055店、8月2053店、7月2062店、6月2067店、5月1886店、4月2004店、3月2049店、2月1876店、1月2042店)。

外食産業(上場企業)の売上高上位4社の10月の既存店売上高は1位のゼンショーホールディングス(すき家、国内店舗数1942店)が同3.0%増と7カ月続けてプラス、2位のすかいらーく(全グループ、国内外店舗数3101店)は同20.7%減と2カ月続けてマイナス、3位の日本マクドナルド(国内直営店とフランチャイズ店の店舗数2924店)が同14.7%増と15カ月続けてプラス、4位のコロワイド(全グループ、直営店とフランチャイズ国内外2843店)が同24.4%減と4カ月続けてマイナスだった。