セイコーが和光の一部を再整備、22年6月「SEIKO HOUSE GINZA」に

【銀座新聞ニュース=2021年12月17日】国内時計業界第3位のセイコーホールディングス(中央区銀座1-26-1、03-3563-2111)は16日、グループの百貨店、和光本館(中央区銀座4-5-11、03-3562-2111)を再整備し、2022年6月10日に「SEIKO HOUSE GINZA」としてオープンすると発表した。

2022年6月10日に「SEIKO HOUSE GINZA(セイコー・ハウス・ギンザ)」に生まれ変わる和光本館。

和光本館は地上7階、地下2階で、1894(明治27)年に最初の時計塔が完成し、翌1895(明治28)年に「服部時計店本店」として営業をはじめた。1921(大正10)年に建て替えのため、解体され、1923(大正12)年の関東大震災による中断を経て、1929(昭和4)年に建設を再開し、1932(昭和7)年に服部時計店本社として竣工し、6月10日に落成式(後に「時の記念日」)、6月12日に服部時計店本社として開店した。

1945年10月に占領軍により接収され、1947年に「和光」が服部時計店小売部門を継承して設立され、仮店舗で営業をはじめ、1952年4月に接収が解除され、12月に服部時計店本店と和光が移転オープンした。2008年に約300日間閉館し、本館修復工事を行った。

今回は、5階から7階を再整備し、時計塔のある屋上は「スカイガーデン」とし、ウッドデッキや植栽などを配置し、時計塔の鐘の音を聞きながら銀座の中心を体験できる「おもてなしの場」とする。

7階は「工房」に改修し、セイコーホールディングスグループの「匠の技」を体験できる工房とし、最新製品を展示するスペースも設置する。

和光本館の時計塔がある屋上は「スカイガーデン」とし、おもてなしの場にする。

6階は現在の「和光ホール」を「セイコーハウス銀座ホール」と改称し、グループ事業全般に関連する展示や、アーティストとの共創などを世界に向けて発信する場とする。

5階は竣工当時の社長室や会議室が残っており、「ゲストラウンジ」にし、ウェビナー(ウェブとセミナーを合わせた造語)などに対応する国内外へのデジタル発信の環境として整備し、特別な応接やプレゼンテーションに活用できるスペースになる。

再整備中も地下1階から地上4階までは、従来通り和光が営業を続ける。