丸善日本橋で田中保良、山野文子、守轆炎3人展、手作業作品

【銀座新聞ニュース=2022年1月24日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・日本橋店(中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は1月26日から2月1日まで3階スパインスペースで「『今年じたく』Part2」を開く。

丸善・日本橋店で1月26日から2月1日まで開かれる「『今年じたく』Part(パート)2」のフライヤー。

2週にわたって「今年じたく」というタイトルで3人展を開いており、Part(パート)2は牛革へ手彫り(オリジナル技法)し、ペットの革工芸品を制作する「カービングテク」(東京都昭島市郷地町3-15-13、042-544-8620)を運営する田中保良さん、藍染、柿渋染めに手描きや手絞りを加え、洋服を創作する、山野文子さんが主宰する「ヤマノ工房」(東京都八王子市西寺方町688-5、042-652-2744)、多様な技術を用い、自作の粘土、釉薬(ゆうやく)で作陶する、陶芸家の守轆炎(もりろくえん)さんが主宰する「治郎窯(じろうがま)」の3工房のハンドメイド作品を展示販売する。

「柿渋情報局」やウイキペディアによると、柿渋とは渋柿の未熟な果実を粉砕・圧搾し、それを発酵・熟成させて得られる抽出液で、赤褐色の半透明の液体でタンニン(カキタンニン)を多量に含んでいる。柿渋染めはこの液体を刷毛などで染めるか浸すことで、比較的簡単に染められる。

ただし、乾燥しない間に1回の染色をすべて終える必要がある。さらに日干しで乾燥させる。その後、水洗いし、さらに、急速な色の変化を押さえるために弱アルカリ処理する。
また、染色には、刷毛染めのほか、浸し染め、型染め、草木染などがある。

柿渋は防虫効果、防腐効果、防水効果などがあるが、このうち防虫効果や防腐効果はカキタンニンに認められる効果で、防水効果はタンニンのままでは認められず、渋柿が熟成する過程で糖分が発酵することで防水効果を生じる。

カービングテクは1997年に設立され、田中保良さんが代表取締役を務め、田中由美子さんが制作した作品も出品している。

守轆炎さんは1948年千葉県生まれ、岡山県の備前、山口県の萩の土を使って皿や鉢などを制作している。

開場時間は9時30分から20時30分(最終日は15時)まで。