立川銀座で「どんぐり」が布絵本「あかずきん」や視力検査カード等

【銀座新聞ニュース=2019年3月25日】ブラインドの最大手、立川ブラインド工業(港区三田3-1-12、03-5484-6100)は3月27日から31日まで銀座ショールーム(中央区銀座8-8-15、03-3571-1373)地下1階「タチカワ銀座スペースAtte」で「TOY工房どんぐり」による「春がきた みんなであそうぼう布おもちゃ2019」を開く。

立川ブラインドの銀座ショールームで3月27日から31日まで開かれる「トイ(TOY)工房どんぐり」の「春がきた みんなであそうぼう布おもちゃ2019」のイメージ画像(画像は2018年の様子)。

設立35年以上になる、子どもたちや障害児、障害者のために布おもちゃを手作りしているボランティアグループ「トイ(TOY)工房どんぐり」(世田谷区代田2-20-6、代田ボランティアビューロー内)が2010年から続けているイベントで、見て、触って、遊べる布おもちゃ約60点を展示する。

今回は、新作の布絵本「あかずきんちゃん」や視力検査の練習カードなどを紹介する。とくに「多くの方々に知っていただき、遊んでいただきたいとの思いから」、会場内の作品は、すべて手に取って楽しめるのが特徴としている。

同じく2018年の会場の様子。

「トイ工房どんぐり」は1983年に東京・世田谷ボランティア協会の代田ボランティアビューロー発足時に、ビューロー事業のひとつとしてスタート、当初は手仕事の好きな女性が障害児のために布遊具を手作りして、おもちゃ図書館などにプレゼントしていた。

当時、障害児の教育の現場や日常の生活の中で、子どもたちの興味を引く教材や遊具が求められていたが、ひとりひとりのニーズに合わせた遊具がなく、学びながら作るという繰り返しで、経験を通じて技術を培(つちか)った。以来、教育の現場、家庭の日常での需要に応えて、最適な教材や遊具を作り続けており、1989年に福祉機器デザインコンペ京都優秀賞、2014年1月には「シチズン・オブ・ザ・イヤー2013」(社会貢献部門)を受賞した。

「トイ工房どんぐり」では布絵本「ももたろう」などを制作している。布絵本は普通の絵本とは違い、パーツを動かしたり、触って楽しめるのが特徴で、破けることもなく、話に合わせてパーツを動かしていくことで、手先の訓練になり、想像力、集中力を養い、物語の理解にも役立つ。こうした布絵本はほかに「おおきなかぶ」や「三びきのこぶた」をはじめ、「おおかみと七ひきのこやぎ」や「はらぺこあおむし」などがある。

開場時間は10時から18時(最終日は17時)。入場は無料。問い合わせはトイ工房どんぐり(letter@toy-donguri.net、03-3419-4545)まで。

志門で大島進、中島ギドー、河口聖3人展

【銀座新聞ニュース=2019年3月25日】ギャルリー志門(中央区銀座6-13-7、新保ビル3階、03-3541-2511)は3月25日から30日まで大島進さん、中島ギドーさん、河口聖さんによる「明るいニヒリズム 三人展」を開く。

ギャルリー志門で3月25日から30日まで開かれる大島進さん、中島ギドーさん、河口聖さんによる「明るいニヒリズム 三人展」のフライヤー。

画家の大島進(おおしま・すすむ)さん、中島ギドー(なかじま・ぎどー、義道)さん、河口聖(かわぐち・せい)さんの3人が「明るいニヒリズム」をテーマに描いた作品を展示する。

開場時間は11時から19時(最終日は17時)、入場は無料。

丸善丸の内で横尾英子「昭和天皇実録」と「平成歌会始集」展

【銀座新聞ニュース=2019年3月25日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ内、03-5288-8881)は3月27日から4月2日まで4階ギャラリーで横尾英子さんによる「昭和天皇実録完結」と「平成歌会始全歌集」刊行記念展を開く。

丸善・丸の内本店で3月27日から4月2日まで開かれる横尾英子さんの「昭和天皇実録完結」と「平成歌会始全歌集」刊行記念展に出品される作品。

日本画家の横尾英子(よこお・えいこ)さんが、1990年から宮内庁書陵部が編集をはじめ、2014年8月に完成、今上天皇、皇后に奉呈された「昭和天皇実録」(東京書籍、税別1890円、60巻)が東京書籍から刊行され、全19冊(18冊、索引1冊)の帯画を全面的に担当し、4月12日に装丁挿画を手がけた「平成歌会始全歌集」(東京書籍、税別1700円)が刊行されるのを記念して、実録や歌集の作品を中心に、新作や未発表作品約40点を展示する。

ウイキペディアなどによると、天皇実録は明治以後、第121代の孝明天皇(こうめい・てんのう、1831-1867)から代々の天皇について宮内省で作られており、この事業は現在の宮内庁にも継承されている。「孝明天皇紀」と「明治天皇紀」は完成後にその存在が公にされたが、大正天皇(たいしょう・てんのう、1879-1926)に関する「大正天皇実録」(全85巻)は1927(昭和2)年から1937(昭和12)年にかけて編さんされていたものの、長らく公表されず宮内庁において情報公開の対象外とされていた。

このため「大正天皇の健康問題が関わっているのではないか」などのさまざまな憶測が唱えられ、2001年になって、情報公開・個人情報保護審査会が非公開を不当とする判断を下し、宮内庁も編さんの事実を認めた。このため、2002年、2003年および2008年に第48巻以降、また第1巻から47巻までが2011年に一部黒塗りで公開された。

「昭和天皇実録(61巻、1万2137ページ)」も宮内庁によって1990年から編さんが進められ、24年後の2014年に編さんが完了し、同年8月21日に今上天皇に奉呈されたことが宮内庁より公表され、2015年より5年間かけて順次刊行されることとなった。2015年3月から2018年3月までに東京書籍で刊行されている(全18冊で、別巻・総索引は2019年3月刊予定)。

また、「昭和天皇実録」が黒塗りなしで公刊されているのに対し、「大正天皇実録」について、NHKが同じ基準で公開するよう宮内庁へ申請し、その結果、2015年6月27日に黒塗りされた部分の約8割が公開され、非公開部分は全体の0.5%になった。2016年12月より、ゆまに書房で補訂版(岩壁義光=いわかべ・よしみつ=さんが補訂、全6巻・別巻1、2021年12月完結予定)が刊行されている。

宮内庁によると、「歌会」は人が集まって共通の題で歌を詠み、その歌を披講する会を「歌会」といい、すでに奈良時代に行われていたことは「万葉集」によって知ることができる。この中で、天皇がお催しになる歌会を「歌御会(うたごかい)」という。宮中では年中行事としての歌会などのほかに、毎月の月次歌会(つきなみのうたかい)が催されるようにもなり、これらの中で、天皇が年の始めの歌会として催す歌御会を「歌御会始(うたごかいはじめ)」と呼んでいる、

「歌会始」(歌御会始)の起源は,必ずしも明らかではないものの、鎌倉時代中期、亀山天皇(かめやま・てんのう、1249-1305)の1267(文永4)年1月15日に宮中で歌御会が行われており(「外記日記」が「内裏御会始」と明記)、以後、年の始めの歌御会として位置づけられている。

歌御会始は、江戸時代を通じほぼ毎年催され、明治維新後も1869(明治2)年1月に明治天皇(めいじ・てんのう、1852-1912)より即位後、最初の会が開かれ、以後、改革しながら今日まで連綿と続けられている。1874(明治7)年には一般の詠進が認められ、皇族、貴顕(きけん、身分が高く、名声のある人)、側近などだけでなく、国民も宮中の歌会に参加できるようになった。

1879(明治12)年には一般の詠進歌のうち、特に優れたものを「選歌」とし,歌御会始で披講された。1882(明治15)年から、御製を始め選歌までが新聞に発表され、1884(明治17)年から官報に掲載された。

1926(大正15)年に「皇室儀制令」が制定され、その附式に歌会始の式次第が定められ。これにより、古くから「歌御会始」といわれていたものが、以後は「歌会始」とした。しかし、同年12月に大正天皇(たいしょう・てんのう、1879-1926)崩御のため1927(昭和2)年には歌会始は行われなかったので、実際に歌会始と呼ばれたのは1928(昭和3)年からとなった。

大東亜戦争後は、宮内省に置かれていた「御歌所(おうたどころ)」が廃止され、在野の歌人に選歌が委嘱(いしょく)された。また、広く一般の詠進を求めるため、題は平易なものとされた。預選者は式場への参入が認められ、天皇、皇后の拝謁や選者との懇談の機会が設けられるようになった。

召人(めしうど)は広く各分野で活躍、貢献している人が選ばれ、陪聴者の範囲や人数を拡大し、テレビの中継放送も導入されて、さらに多く人が歌会始に親しむことができるようになった。毎年1月の歌会始の儀では,天皇、皇后の前で、一般から詠進して選に預かった歌、選者の歌、召人の歌、皇族の歌、皇后の御歌(みうた)と続き、最後に天皇の御製(ぎょせい)が披講(ひこう)される。

「平成歌会始全歌集」は新年を祝う宮中の伝統行事「歌会始」が2019年1月16日でもって平成最後となり、今上天皇と皇后が平成時代の歌会始で詠んだすべての和歌をとおして、両陛下の気持ち、国民への思いをたどっている。

横尾英子さんは1960年東京都生まれ、1983年に東京芸術大学美術学部絵画科日本画専攻を卒業、院展に初入選、1985年に同大学大学院美術学部を修了、院展出品作をそごう美術館が買い上げ、1987年に春の院展出品作を外務省が買い上げ(1990年も)、1990年に有芽の会「全国更生保護婦人連盟賞」作品を法務省買い上げ、2001年から銀座で個展、2015年に「昭和天皇実録」の1巻から4巻の帯の原画を担当している。

開場時間は9時から21時(最終日は16時)で、入場は無料。

丸善丸の内で佐藤和喜「自らを励ます絵」展

【銀座新聞ニュース=2019年3月23日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ内、03-5288-8881)は3月27日から4月2日まで4階ギャラリーで「第14回佐藤和喜展-ことばと 花と あなたと わたし」を開く。

丸善・丸の内本店で3月27日から4月2日まで開かれる「第14回佐藤和喜展-ことばと 花と あなたと わたし」に出品される作品。

大東文化大学第一高校教諭で、30年以上も創作活動を続けている墨彩画家の佐藤和喜(さとう・かずき)さんが丸善で開く14回目の個展で、岩手がふるさとの佐藤和喜さんが「『ことば』の持つ力が自分を励ましてくれる。なぐさめてくれる、後押ししてくれる」とし、「いつもいるよ 一緒にいるよ ここにいるよ ほんとだよ。他人さんに言うておるんじゃないよ、己に言うておるんじゃな。ええなぁ、ええなぁ」と自らを励ましながら描いた作品と陶芸などを展示する。

佐藤和喜さんは1956年岩手県奥州市江刺区生まれ、1978年に大東文化大学文学部日本文学科を卒業、大東文化大学第一高校教諭(国語)に就任し、1986年に初めて個展を開催、以後、丸善や伊勢丹などで個展を中心に活動し、1998年に墨彩詩画集「絆 母さんありがとう」を出版している。

2006年に墨彩詩画集「おーい、元気か」を刊行、2007年に指導する大東文化大学第一高校弁論部を全国優勝に導いている。2006年から丸善・丸の内本店で個展を開き、2009年に「めっ!叱り言葉は励まし言葉」を刊行している。

期間中、29日を除いて、佐藤和喜さんが会場に来場する。

開場時間は9時から21時(最終日は16時)で、入場は無料。

有楽町にうなぎ串、おでん、牛なべの「江戸酒場半助」

【銀座新聞ニュース=2019年3月23日】居酒屋を運営する株式会社雅門(品川区東大井4-14-13)はこのほど、「江戸酒場半助」(千代田区有楽町1-10-1、有楽町ビル、03-6259-1183)を開店した。

雅門がこのほど開店した「江戸酒場半助」で提供される「牛なべ」。ジュージューと焼くのが「すき焼き」で、「牛なべ」はグツグツと煮るという違いがある。

江戸時代(1603年から1868年)の街には、屋台から進化した多様な飲食店が数千軒も立ち並んでいたといわれている。今回の店はその江戸食文化である、うなぎ串、おでん、牛なべなどを提供する江戸酒場の店としている。

「うなぎ串」は文化年間(1804年から1818年)、宮川政運(みやがわ・せいうん)の「俗事百工起源」(1885年)には、堺町(現東京・人形町)にいた、常陸水戸藩の郷士、大久保今助(おおくぼ・いますけ、1757-1834)が考案したと書かれており、昭和初期には現在のうなぎ屋の形態が完成し、庶民の食文化として派生したのが「うなぎ串」という。細分した部位ごとに串で打ち、骨の髄まで食べ尽くす、というものだ。くりから、短尺、ひれ、肝、かぶとの5種類があり、いずれも1本380円(税別)。

おでんは江戸名物として流行した、豆腐を串に刺し、焼いてから味噌を付けて食べる田楽がルーツという。おでんは丹念に焼いたうなぎの「かぶと」を使い、コクを引き出したうなぎ串屋ならではの「おでん」としている。5種盛りで880円、7種盛りで1180円、9種盛りで1480円。

「牛なべ」は鎖国が終わり、外国人渡来が急増した幕末期に、それまで一般的でなかった食肉事情が大きく変化し、牛肉の需要が急増する中で、文久年間(1861年から1864年)に登場したという。「すき焼き」とは異なり、グツグツと煮るのが「牛なべ」という。1人前が「並赤身肉」で980円、「上霜降り肉」で1880円となっている。

平均予算は夜が3500円から4500円。

営業時間は昼が11時30分から14時30分、夜が17時30分から23時。休みは日曜日、祝日。