リンツがXマス用に3種のチョコを味わえるケーキ、マカロンも

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【銀座新聞ニュース=2012年11月15日】スイスのチョコレート・菓子メーカーのリンツ&シュプルングリー(Lindt&Spruengli AG)の日本法人、リンツ&シュプルングリージャパン(中央区銀座7-6-12)は12月1日から12月25日まで「リンツ ショコラ カフェ銀座店」(中央区銀座7-6-12、03-5537-3777)などで「ミニ・ビュッシュ・ド・ノエル」と「デリース・ノエル」を販売する。

リンツ マカロン

リンツ&シュプルングリージャパンが12月1日から25日まで「リンツ ショコラ カフェ銀座店」などで販売する「デリース・ノエル」(マカロン)。

リンツ ショコラ カフェのクリスマス特別メニューで、「ミニ・ビュッシュ・ド・ノエル」は3種類のホワイト、ミルク、ダークチョコのハーモニーが味わえる構成のケーキで、ブラウニー・ビスキュイを土台にし、その上にダークチョコの薄いプラリネを置いて、カリカリの食感を楽しめるようにしている。さらに、その上にホワイトチョコのムース、やわらかいチョコのビスキュイ生地、ミルクチョコのクレーム・シャンティイが、ダークチョコを色づけている。トップにはクリスマスカラーのマカロンをあしらっている。

「デリース・ノエル」はフランス生まれのマカロンで、リンツでは「デリース」と名づけている。チョコのガナッシュ入りで、今回、初めてクリスマス限定のデリースを販売する。

リンツ&シュプルングリーは菓子職人のダーフィート・シュプルングリー(David Sprungli-Schwarz)がスイス・チューリッヒの小さなパティスリーのパティシエを経て、1836年にその店のオーナーとなり、1845年に自家製チョコの製造をはじめ、息子のルドルフ(Rudolf Sprungli-Ammann)とチューリッヒのオールドタウン、マルクトグラッセに小さな菓子店を開いたのがはじまりとされている。当時人気だったイタリアのレシピを使って、チョコを作り、2年後に工場を設置した。

一方、チョコ職人として知られていたロドルフ・リンツ(Rodolphe Lindt)は1879年に「コンチングマシン」という精練装置を発明し、口どけなめらかなチョコを生み出し、「チョコならスイス」という名声を確立した。1892年にルドルフ・シュプルングリーが第一線を退き、事業を2人の息子に委ね、弟のダーフィート・ロベルト(David Robert)が2つの菓子店を引き継ぎ、兄のヨハン(Johann Rudolf)はチョコ工場を継承した。

1899年にリンツとシュプルングリーが合併し、20世紀初頭はスイスチョコ産業の開花期であり、輸出においてもめざましい発展をとげ、「リンツ&シュプルングリー社」は1915年には生産量の75パーセントを世界20カ国に輸出していた。しかし、1920年から1945年には世界的な保護貿易政策のあおりと不況の波を受け、赤字に陥り、第2次世界大戦では砂糖とカカオの厳しい輸入規制により、売り上げが低迷した。

1947年にイタリア、1950年にドイツ、1954年にフランスとライセンス契約を結び、1972年に独自に開発した製法を使った製品を生み出し、品質を維持しながら効率をあげることに成功し、1994年にキルシュバーグに親会社「チョコレートファブリケン・リンツ&シュプルングリー」を設立、現在、工場がスイス、ドイツ、フランス、イタリア、アメリカ、オーストリアにあり、世界100カ国で販売している。

価格は「ミニ・ビュッシュ・ド・ノエル」が850円、店内で飲み物とのセットが1600円。「デリース・ノエル」が275円。

営業時間は平日が11時から21時、土・日曜日、祝日が11時から20時。