ホットペッパー調べ10月外食1.5%増、5カ月連続、関西のみ減

【銀座新聞ニュース=2017年11月30日】大手情報会社のリクルートグループの旅行、レジャー、飲食などの情報サービス会社、リクルートライフスタイル(千代田区丸の内1-9-2、03-6835-1000)の「食」に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」はこのほど、10月の「外食市場調査」を発表した。

吉野家が11月29日から12月5日まで販売中のテイクアウト限定「牛鍋ファミリーパック」(税込980円、ご飯、玉子セットが別途170円)。

それによると、10月の首都圏・関西圏・東海圏(東名阪)の3圏域の外食市場規模は前年同月比1.5%増の3195億円と5カ月続けて前年実績を上回った。首都圏が67億円のプラス(3.6%増、5カ月連続増)、関西圏が30億円のマイナス(3,4%減、5カ月ぶり減)、東海圏が10億円のプラス(2.7%増、5カ月連続増)と関西圏のみがマイナスだった。ホットペッパーグルメでは「前年に比べて土曜日が1日少ないカレンダーや週末の台風が影響している可能性も」としている。

10月の外食単価は前年比79円プラスの2518円と5カ月連続で増えたが、外食頻度(外食回数)が4.09回と前年比0.03回マイナスで5カ月ぶりに減少し、外食実施率も同0.6ポイントマイナスの75.0%で6カ月ぶりに下回った。

主要16業種(調査は25分類)を対象とした外食市場規模は「和食料理店」が44億円増の492億円、「中華料理店」が14億円増の191億円、「焼肉、ステーキ、ハンバーグ等の専業店」が27億円増の304億円など10業種がプラスだった。

これに対して、もっとも規模の大きい「居酒屋」が22億円減の690億円、次いで「和食料理店」、3番目の「焼肉、ステーキ、ハンバーグ等の専業店」がプラスで、4番目の「フレンチ、イタリアン料理店」も1億円増の235億円、5番目の「ファミリーレストラン、回転すし等」が9億円減の218億円だった。

外食単価は「スナック、ナイトクラブ、キャバレー」が前年同月に比べて1367円増の8074円、「カラオケボックス」が843円増の3298円、「すき焼き、しゃぶしゃぶ、鍋、おでん等の専業店」が222円増の3503円など15業種が上がった。

調査は首都圏、関西圏、東海圏の各圏域中心部からの鉄道距離が、おおむね首都圏90分圏、関西圏80分圏、東海圏60分圏の市区町村に住む20歳から69歳までの男女1万人を対象にインターネットによって実施した。

実施時期は事前調査が9月21日から10月2日まで35万6602人を対象に行い、回収数が3万7915人、本調査は11月1日から8日まで1万3158人を対象に実施し、有効回答数が1万897人、回収率は77.1%だった。本調査での「外食」とは、夕方以降の時間帯で店で食事した場合を対象とし、1日2回までの外食を含んでいる。